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大変不謹慎ですが、震災が無ければウチの店は新規競合店に敗れ、確実に廃業しておりました
1990年頃からのスウィーツブームにのって新しいタイプの店、特に関東系ブランドの関西初出店舗が乱立しており
どの店よりも売り上げが激減しいつ廃業してもおかしくない状態に追い込まれていました
1995年に発生した兵庫県南部地震により商圏内の同業者は僅か1年で11店舗から2店舗までに激減しました
閉鎖9店舗のうち3店舗は店が入っていた建物の倒壊、6店舗は震災後の買い控えや長期間のライフラインの寸断によるものです
ウチが生き残ったのは当時の店では都市ガスではなくプロパンガスを使っていたこと
そのままでも飲料可能な井戸水を使っていた事から、断水の際の給水ポイントになり
商品の製造に支障が無く、老舗であった事も幸いし結果的に宣伝費無しで
地元マスコミに多く取り上げられバブル崩壊後から続いていた窮地を乗り切れました
もしあの時、震災が無ければワタシが今、家業を継いでいる事も豚まん焼き芋売れまくりヒャッホーイ
…と、している事も無かったのです、当時私は中学2年生の昔話でした