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得意先の商談後
本田「◯◯さん、商談って難しいんですね…」
俺「何かごめんな、こんなはずじゃなかったんだけど…」
本田「また頑張りましょう!
私も出来ることなら力になりたいです!」
と声を掛けられた。部下に励まされるなんて情けないなと思った。しかし、その後も(駄目だ…、本田を見るとどうも調子が狂う…)と仕事に集中するのが難しくなっていた。ある日、部長から新入社員歓迎会をするとウチの部署全員に連絡があった。すると本田は「歓迎会するんですね!もちろん参加します!」とハキハキと返事した。
俺はお酒はそこそこ飲めるが飲み会が好きかと言われると微妙な方だった。彼女が元気に返事したのを見て俺は「本田さんってお酒好きなの?」と聞くと「好きですよ!よく学生の時に友達とも飲んでたんですよ〜」と答えた。(大学時代はいわゆる陽キャか)と勝手に思った。
そして歓迎会当日、仕事が終われば全員お店へ
俺の隣には本田が座った。
本田「今日は楽しむぞー!」
俺「元気だね(笑) まあ今日は無礼講だしいいか」
と会話を交わし始まった。
みんな楽しくお酒を飲みながら話したいことを話す。でも全部が全部いい話じゃないのもある。こうゆうときのを地獄耳は辛いものがあり遠くの席の会話で
「◯◯くんって部下に本田さん付けてから業績落ちたことない?」
「初めての部下だからプレッシャーかかってるかもしれないね」
とこんな会話も聞こえてしまう。それでも俺は気を紛らわすようにお酒を飲む。
1時間過ぎたぐらい、俺はいい感じにお酒が回っていた。(ほどほどにしておこうか)と思った時、隣から急に
本田「◯◯さーん!飲んでますかー!?」
と急に彼女が体ごと俺の方に寄りかかってきた
俺「ちょっと本田さん飲み過ぎじゃないか?」
本田「何言ってるんですか!今日は飲まないと駄目でしょ!」
周りは驚いた表情で俺たち2人を見た
俺「ごめんなさい!ウチの部下が!
ほら本田さんも謝って!」
本田「何でですか〜?それよりも〜、前の失敗まだ引きずってるんですか〜?」
俺「えっ!?」
本田「誰だって失敗はあるんだから〜、落ち込み過ぎなくていいんじゃないですか〜?」
俺(おいおい…)
すると周りが「本田さんいいこと言うねー!」
「先輩励ましちゃってるじゃんw」「やっぱ若いっていいなー」など、みんなもそこそこお酒が入ってたので盛り上がった。
周りの空気に任せ、本田は部長の方へ向かった。
本田「部長〜、はじめまして〜、私が本田で〜す」
部長「おお、君が本田さんだね。◯◯君とは上手くいってるかい?」
本田「は〜い、優しいですし分からないことは沢山教えてもらってま〜す」
部長「そうか!それは良かった!それにしてもよく飲むね(笑) 得意先とかと飲む機会もあるから飲めることはいいことだよ!」
本田「本当ですか!?ありがとうございます!」
そう言って彼女は部長に抱き付こうとした
俺&部長「ちょっと本田さん!?」
数時間後…
歓迎会もお開きとなり、彼女は泥酔して寝ていた。
俺「部長、本当に申し訳ございません…」
部長「あはは、私もびっくりしたよ(笑)
今どきの子にしては珍しいね、お酒が好きで飲み会も楽しんでくれるなんて」
俺「確かにそうですけど…、俺の方からまた叱っておきます」
部長「度が過ぎないようにね、このご時世色々とうるさいから。私は帰るよ」
俺「はい、お疲れ様でした。」
そうこうしていくうちにみんな帰って言って気付けば俺と泥酔してる本田の2人だけになってしまった。
(これ、俺が彼女を連れて帰らないといけないパターン?)
本田は起きそうにもなく俺も戸惑ってしまった。
続く