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最初は普通だったはず(暗くて距離があったとしてもさすがに分かる)なのに、
今俺の隣に座っている女性の首は、常人のそれの二倍以上はあるようだった。
YもAも、女性の異常さにとっくに気付いているようだったが、恐怖のためか
身体が全く動かないようだ。当然俺も蛇に睨まれた蛙のような状態で、指一本動かせなかった。
逃げ出すこともできず、目を逸らすこともできず、
俺達はひたすらこの異常な状況が終わるのを待つしかなかった。
どのくらい経っただろう?俺には1時指一本動かせなかった。
逃げ出すこともできず、目を逸らすこともできず、
俺達はひたすらこの異常な状況が終わるのを待つしかなかった。
どのくらい経っただろう?俺には1時間にも2時間にも感じられたが、実際は数分だったと思う。
唐突に、女性が声を上げて笑いはじめた。ゲラゲラと狂ったように、壊れた人形のように。
恐怖の限界に達していた俺達は、その笑い声を皮切りに猛ダッシュで車まで逃げ込み、
近くのコンビニまでフルアクセルで飛ばした。その間も笑い声が耳から離れず、
本気で気が狂いそうだったように思う。
結局俺達はそのコンビニの駐車場で
「すげえ、あれなんだ!?」
「マジ怖え、つか意味わかんねぇ」
と、興奮状態で夜を明かし、次の日の朝早く神社に片付けに戻った。
当然女性はもうその場にはいなかったが、不思議なことにカレーだけは綺麗に食べつくされていた。
あの女性が霊魂の類だったのか、それともあやかしの類だったのかは分からないが、
俺達が頻繁に霊体験をするようになったのは、丁度この出来事のあとからだった。
後日談だが、この出来事の一週間後にYとAに
「もう一回あの神社行こうぜ」
と言われたときは
(こいつら取り憑かれたんじゃないか?) と心配したものだった。
以上、長文乱文失礼。