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実際に坂井三郎氏が米軍機の統一装備機銃を羨んでいた理由になるような事実がありました。
太平洋戦争末期になり米軍機が日本本土にも頻繁に来襲するようになり米軍の方が明らかに優勢だったにもかかわらず炸裂弾を撃って来る隼にやられたという米軍機の報告が多数寄せられたことがありました。
米軍機のパイロットたちは口々に敵機は隼だったと訴えましたが20mm機関砲を搭載した隼は試作機が作られた程度にすぎずこれは考えられないことでした。
ことの真相は12.7mm機銃を装備した隼でした。
陸軍の隼が装備した12.7mm機銃はブローニングのコピー品でしたが日本側で独自に改良した改良版でありアメリカはもとより他国の12.7mm機銃には炸裂弾がなかったのですが日本の場合は12.7mmの炸裂弾を独自に作り使っていたのでした。
隼の高い空戦能力と直進性が高く装備弾数の多い12.7mm機銃そして炸裂弾を使えるようにした点が非常に有効に働き当時の米軍戦闘機は軒並み2000馬力級エンジン装備の新型機ばかりだったにもかかわらず次々と撃墜されたのでした。
ちなみに零戦がなぜ20mm機関砲搭載をやめ12.7mm機銃多数搭載にしなかったのかというと敵の大型爆撃機を撃墜する目的を念頭から外さなかったからです。
大型爆撃機の場合は20mm機関砲くらいに大きな炸裂弾でないと撃墜が難しかったからです。