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――「私」が死んでも世界は残る――
https://imadegawa.exblog.jp/32622557/
■「死ねば無になる」は独我論
「死ねば全てが無になる」という考えを
「唯物論」だと言う人が居て驚いた。
「私が死んでも世界は それでも有り続ける。
『私が有るから世界が有る』のでない。
『世界が有るから私が有る』のだ」と
固く信じるのが唯物論だ。
「死ねば無になる」は唯物論でない。
独我論である。
「死ねば無になる」という独我論は、
哲学的には
それなりに考えるべきものを含む考えかもしれない。
ただ それは どう考えても唯物論でない。
むしろ その逆さまだ。
客観的に有る物質世界よりも
「私」という観念を先に立て、
そちらを軸に物事を考える典型的な観念論だ。
「私がどうなろうと、
客観的な世界というものは確かに有る」と
固く信じるのが唯物論だ。
世界の有る無しが私の生き死にに よると考えるなら
それは唯物論でない。
唯物論は「私」でなく「世界」の側を軸に考える
ものの見方なのである。