A子は「7時からお食事だって。まん中の部屋で皆で食べるんだって。」そう言って「あと30分か、私先にシャワー浴びていい？」と聞くので「いいよ、先入って」と言ったら浴室に消えた。10分ほどで戻ってきたＡ子はタオルで身体を拭き、あの妖艶な下着を身に着けだしたので「俺もシャワー浴びてくる。」と言って身体にシャワーを当てた。5分ほどで出ると下着と同じ色のサテン地のガウンを身に着け化粧を直していた。布団を直したベットの上にはフルーの同じくサテン地のガウンが着る者を待っていた。慌てて身体を拭きトランクスを穿きガウンを身に纏った。5分前俺がそっとドアを開けるとそこには4人掛けのダイニングテーブルがセットされて、ワインとシャンパンがボトラーで冷やされていた。テーブルの上にはオードブルも並ぶ。友達とＡ子の計らいだという。皆で乾杯しているとそこにデリバリーの寿司が届いた。ホテルに許可は取ってあるとのこと。皆で乾杯して食事をした。席順は俺の隣にＢ子。俺の正面にＡ子。その隣に友人が座った。これなら普段の相手は横に、一夜の相手は正面にという実に気の利いた座り方だと感心した。この3時間、それぞれパートナーを変え、愛欲に溺れた4人が一緒に食事をするというのは何とも奇妙ではあった。でも長年付き合ってきたので他愛も無い話しも誰からも出てくる。　つづく