• 57アヤメのHな綱渡り
    2019/10/06(日) 21:29:06 ID:CGihARek0
    ゆっくり、ゆっくり開かれていく扉を
    まるで映画でも見ているような他人事のように
    現実感のない視点で見ながら
    開かれた扉には誰もいない
    怖い人達が私に近づく筈がないと
    現実逃避し続けた

    でもいくら都合よく現実逃避し続けたとしても
    神様は残酷で、変えようのない事実に対しては
    奇跡をなしてくれない

    「なんでガキが、こんな所に???」
    見つけた予想外の邪魔者の正体に
    呆気にとられる男達

    恐怖にふるえる視線を向け
    小さく縮こまり動けずにいる小動物を前に
    どーしたものかと4匹のオオカミは
    獲物の小ささに顔を見合わせる
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  • 58アヤメのHな綱渡り
    2019/10/06(日) 21:33:45 ID:CGihARek0
    たとえ獲物が小さくとも獲物は獲物だ。
    ずる賢いオオカミ達が
    ただこのまま開放する事はなかった

    早速、値踏みと分け前分配に
    ヨダレを垂らしながら
    捕らえた小動物をツンツン、クンクンと
    軽くいたぶりつつ
    己がどこに噛み付くか

    最も美味しそうなトコロを仲間より先に
    かすめ獲ろうと
    無駄なあがきをしようとしている小動物に
    こっちにおいでと甘い声をかける

    「どーしたの?入り口間違えた?ここ男子便所だよ?」
    「可愛いねぇ。どこの学校?」
    「そんな奥に縮こまってないでこっちに来なよ」
    「女子便所混んでて借りに来たの?
    使い方がわからないなら
    お兄さん達が優しくエスコートするよw」

    出来るだけ逃げようと八方塞がりの穴の中に
    それでも潜ろうとするソレに爪を伸ばし
    引っ張り出そうとオオカミ達は狭い入り口に殺到した
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  • 59アヤメのHな綱渡り
    2019/10/06(日) 21:36:57 ID:CGihARek0
    どちらを向いても壁しかなくて
    唯一でられる扉には乱暴なお兄さん達が殺到している
    「こんな所で何してたの?」
    「お兄さん達がブリブリひり出す音聞いて興奮してたの?」
    「可愛い顔して痴女さんなんだねw
    そんなに見たいなら見せてあげるよw」
    「こっちにおいでwお兄さん達は優しいよw」

    縄張りに入り込んできた愚かな獲物に
    今からおこる悲劇は自業自得と言いながら
    鋭く研いだ爪を伸ばす
    「こんな所に一人で入ってきたら
    何がおきるかわかってたんじゃないの?」
    「恥ずかしがらなくても望んでた事一杯してあげるよ」

    そんなつもりで入ったんじゃない!と
    心の中で反論しながら
    実際、ここに入ったのは不純な理由。
    結局はそーゆー人達と私も同じなのだと
    愚かな自分を見抜かれ辱められて

    「つ か ま え た w」
    ついに爪が届いた、それを
    さらに牙が届く範囲に引っ張り出そうと
    グイグイ力任せに引き寄せる
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  • 60アヤメのHな綱渡り
    2019/10/06(日) 21:40:39 ID:CGihARek0
    「いっ…!」
    強く抵抗し
    断末魔の悲鳴を響かせようと口を大きく開いた時
    「ドガンッッ!」

    直後、口を押さえつけられ
    足が浮き上がるほど後ろの壁に高く持ち上げられて
    私は軽々、壁に叩きつけられた!

    「叫んだら…、お兄さん達が
    どれだけ興奮するかわかってるよね?」
    「可愛い顔が二度と鏡見れないくらい
    醜く歪んじゃうよー?」

    ふるえが止まらず、声も出せなくなった
    逆らえば何をされるかわからない
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