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「両脚羊(りょうきゃくよう)」は、中国の歴史上の戦乱や大飢饉において、飢えた兵士や民衆が食料として人間を殺害し、食べた「人肉」を指す隠語です。宋代の文献『鶏肋編』などに由来し、老人は「饒把火」、若く美しい女性は「不羨羊」、子供は「和骨爛」と細分化して呼ばれ、総称として「両脚羊」とされました。

詳細なポイント:
由来: 主に宋代以降の戦乱期に、人肉を食べる行為を隠すために使われた蔑称。羊肉に比べて人肉は味が劣る、あるいは貴重であることから「2本足の羊」と称された。
文献の記録: 李時珍の『本草綱目』にも、乱世の兵士が人肉を「想肉」や「両脚羊」と呼んで食した記録が残っている。
背景: 飢えが極限に達した際の非常食や、軍事行動における食料確保として、残虐な人食いの惨状を示す歴史的用語である。

この言葉は、中国の歴史の中で繰り返された人食いの惨劇を如実に表す表現として、鲁迅の『狂人日記』のような文学作品でも「人を食べる歴史」として批判的に引用されています。

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