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放課後の誰もいない教室。
ふと美希の机を見ると横にに白い布袋が掛かっているのが見えた。
給食のときに着る白衣が入った袋だ。
気づいたときには自分のカバンに美希の給食袋が入っていた。
帰宅してすぐに美希の給食袋を観察。
綺麗に畳まれた真っ白な帽子と白衣。
美希の良いにおいが広がる。
ガーゼマスクが入っていた。
口に当てて深く息を吸うと、美希の吐息が生々しく鼻の中に突き抜けた。
パンツの中はガチガチに硬くなっていた。
ズボンとパンツを脱いで、涎を垂らしている肉棒に美希の清潔な白衣の袖を巻き付ける。
まるで美希が優しく握ってくれているようだ。
じわじわと袖が湿っていくのが感じられる。
マスクを味わいながら袖を上下に滑らせる。
優しい肌触りなのに強い刺激が襲ってくる。
カサカサカサ…ヌチュヌチュヌチュ…スーハースーハー…
静かな部屋の中に美希を味わう音が響く。
すぐに絶頂を迎えた。
余韻に浸りながら握っていた手を開くと、綺麗な布地がドロドロに汚れていた。
すぐにティッシュで拭き取ったが、じっとり濡れていた。
翌朝、袖を確認するとすっかり乾いていた。
しかし、濡れていた部分が呪いのように黄ばんでしまっていた。
早く登校して戻すつもりだったが諦めることにした。
美希の給食袋を家に残して登校。
教室に入ると、美希が給食袋を探していた。
その後先生に報告したようだったが、大きな問題にはならなかった。
給食の時間、一人だけ白衣を着ずに食事をしている美希の表情はどことなく悲しそうだった。
一日が終わり帰宅。
美希の給食袋を取り出す。
顔面に押し当てながら「美希ごめん…」と呟いた。
きのうまで美希の物だった給食袋。
残念ながらもう美希の元には帰れない。
憐れみながらこの日も美希の白衣を味わった。
月日が経ち、学校を卒業して美希とは離れ離れになってしまった。
手元にはまだ美希の給食袋がある。
良いにおいを放ち、真っ白で清潔だった美希の白衣。
今では白い部分が見つからないくらいに黄ばみ、異臭を放つように変わり果ててしまった。
ガーゼマスクや帽子は美希のにおいが消えてしまった。
美希の物だった事を忘れてただの布切れとなってしまった給食袋。
きょうも卒アルの中で微笑む美希を眺めながら給食袋に触れようと思う。

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