開けない部屋

うちの本家は昔から開けては、いけないと言われていた奥の間があった。なので誰も開ける事はしなかったと思う。昔の家だから変にだだっ広くてつまらないセンスない家．．．
年寄りは前側に増築した部屋に暮らしていて、開けてはいけない部屋がある棟には今は誰も行かない場所になっていた。
そのうちにここを民泊できる場所としてもいいねと言う話が出るようになっていた。
風呂場もあるし、安く提供すればノベーションしなくても、
丁寧な掃除で実現できるんじゃない？と叔母が言い出し、どんどん実現可能な話になっていった。
さて、ところであの奥の間、開けてはいけないあの場所はどうする？となった。
そして今年、丁寧な掃除をしてみちがえるように綺麗なった座敷は民泊としてサイトで紹介され、安価なので直ぐ泊まりたいと言う人達をで埋まったと聞いている。
けれど、奥の間は結局まだ手つかずで誰も開けていない。

本家の歴史を知る色した重厚なドアはまるでこの家の心臓のようで、そこに命があるように主張しいてる。
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開けて入ってみたいという思いが日々色濃くなっている。