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@juui_sase
FIPではないのに、FIPの薬を飲まされ続けている猫さんがいます。
しかも、少なくありません。
最近、FIPかもしれないと診断されて来られる猫さんの中に、実際にはFIPではない子がかなりいます。
今日も「FIPかもしれない」と言われた猫さんが来られましたが、おそらく肝臓の病気でした。
腹水や胸水などの貯留液があると、どうしても獣医さんの頭にFIPがよぎるようです。
そしてそのまま、「モルヌピラビルを飲ませましょう」という脳内反射が起こってしまうことがあります。
でも、実際に他院から来られた猫さんの中には、FIPではなく別の病気だった子が少なくありません。
腫瘍による胸水腹水、肝疾患、他の感染症。
そして、信じられないような本当の話ですが、妊娠猫をFIPの腹水と診断したケースまでありました。
猫が本当にFIPになる確率は、決して高くありません。
それでも最近は「治せる病気」として話題になっているため、腹水や胸水を見た瞬間にFIPに引っ張られてしまうのだと思います。
でも、それで診断が雑になっていい理由にはならない。
もし最初からFIPという言葉に引っ張られなければ、もっと丁寧に検査して、別の診断にたどり着けたはずの子がいます。
特に妊娠なんて、画像をきちんと見れば分かる話です。
「お腹が膨らんでいる」

「FIPかもしれない」

「抗ウイルス薬を飲ませましょう」
ここまで来ると、診断ではなく思い込みです。
FIPは、雑に診断されやすい病気です。
そしてそれが、いちばん怖い。
診断が雑なまま、本当はFIPではない猫さんに高価な薬だけが続けられている。そんな現実を、私は何度も見てきました。
MRIでは異常なし。
それでも抗体価が高いというだけで、
「FIPに間違いない」
「抗ウイルス薬を始めましょう」
となっていた猫さんもいました。
ここまで来ると、検査ではなく、結論ありきです。
高価なCTやMRIを撮っても、
「肉芽腫があります」
「炎症があります」
「FIPも否定できません」
程度なのであれば、その負担と費用に見合うのか、私は疑問に思います。
超音波検査は何百万円もする高価な機械です。
せっかく使うなら、腹水の有無だけで終わらせず、腹腔内臓器を全部きちんと見ればいい。
でもなぜか「FIPかも」と思い込んだ瞬間に、超音波は“腹水があるかどうかだけを見る機械”になってしまう。
本当にもったいないと思います。
FIPは治せる時代になりました。
それ自体は素晴らしいことです。
でも、治せるようになったからこそ、雑に疑って、雑に薬を出していい病気になったわけではありません。
FIPを疑うなら、なおさら丁寧に診るべきです。
治療できる時代になったからこそ、診断はもっと慎重であるべきです。

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💩無能の長文
🗑️愚鈍の改行
地雷臭プンプン

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