5 名無しさん 2016/11/30(水) 06:41:05 ID:L9MXS/.oO 夕方に神社についた俺達は早速テントを立て、各自分かれて辺りを散策しはじめた。 見るからに古そうな神社で、鳥居の塗料はほとんど落ちており、周囲にぽつぽつとしかない民家が いっそう寂しさを引き立てていた。 (なるほど、こりゃ妙な噂が立つのも頷けるな) 俺はそう思いながら、一人神社の周囲をぐるぐると見て回っていた。 三人で1時間ほど神社を見て回ったが、不思議なことも起こらず不気味なものにも遭遇せず、 「やっぱり幽霊なんていねーよな」 等と笑いながら、俺達は夕食のカレーを作り始めた。 肉を切り、野菜を切り、米を炊き、 粗方完成したカレーを持ってきたカセットコンロで煮込んでいるときだった。 「何してるの?」 と、不意に声をかけられた。 声のした方を見てみると、俺達と同年代か、あるいは少し年上くらいであろう女性が一人立っていた。 「ねえ、何してるの?」 女性は再び問いかけてきた。 突然声をかけられたことに一瞬びびったが、そのときの時間はまだ午後8時前くらい。 若い女性が一人で歩いていてもおかしくない時間帯だったので、俺達はすぐに平常心を取り戻した。 「あぁ、キャンプですよ」 とY 「今晩飯のカレー作ってるんです」 と俺 0 0
夕方に神社についた俺達は早速テントを立て、各自分かれて辺りを散策しはじめた。
見るからに古そうな神社で、鳥居の塗料はほとんど落ちており、周囲にぽつぽつとしかない民家が いっそう寂しさを引き立てていた。
(なるほど、こりゃ妙な噂が立つのも頷けるな)
俺はそう思いながら、一人神社の周囲をぐるぐると見て回っていた。
三人で1時間ほど神社を見て回ったが、不思議なことも起こらず不気味なものにも遭遇せず、
「やっぱり幽霊なんていねーよな」
等と笑いながら、俺達は夕食のカレーを作り始めた。
肉を切り、野菜を切り、米を炊き、
粗方完成したカレーを持ってきたカセットコンロで煮込んでいるときだった。
「何してるの?」
と、不意に声をかけられた。
声のした方を見てみると、俺達と同年代か、あるいは少し年上くらいであろう女性が一人立っていた。
「ねえ、何してるの?」
女性は再び問いかけてきた。
突然声をかけられたことに一瞬びびったが、そのときの時間はまだ午後8時前くらい。
若い女性が一人で歩いていてもおかしくない時間帯だったので、俺達はすぐに平常心を取り戻した。
「あぁ、キャンプですよ」
とY
「今晩飯のカレー作ってるんです」
と俺