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ソ連の国土は世界一広く広大であり西側諸国のそれぞれの国土はソ連より狭くそれに起因してインフラの整っていない僻地にある基地がソ連には多く存在しています。
そのためソ連空軍はたくさんの戦闘機を必要とする一方で一機一機に西側諸国空軍ほどには十分なサポートを与えることが困難となり他者からの支援が無くても出来るだけ単独でも戦えることを望む傾向が昔から強くそれが戦闘機の作り方にも強い影響を与えています。
ソ連空軍の場合はそういう考え方からエンジンの寿命やメンテ頻度が短くても大量生産出来て大出力なものを望み整備能力の高さは最前線の兵士たちには最初からあまり望まず問題があった場合は整備能力の高い整備拠点に運んで整備して送り返す方法を重視しています。
MiG-29フルクラムの空気取り入れ口がストレーキ上にも設けてあるのはソ連空軍では珍しくない舗装整備されていない僻地の基地でもエンジン故障を起こさせないようにするための理由によるもので支援の少ない最前線でも各々頑張って戦えという考え方の証なのでした。
模擬空中戦の際にドイツ空軍のMiG-29フルクラムがIRSTとHMDの活用により空中早期警戒管制機などからの支援がなくても単独で西側製戦闘機を次々と撃墜出来たのもソ連空軍独自の考え方から来たものだといえます。
ステルス戦闘機の開発もステルス戦闘機開発計画の名前の付け方にもそのソ連独自の考え方が色濃く表れています。
ソ連流では武器は与えてやるから中央政府に期待するな各自で頑張って戦えそして必ず勝利しろという考え方なのでしょう。
・ソ連流の兵器に対する考え方が色濃く表れているMiG-29フルクラムの写真。(サブの開閉式空気取り入れ口のルーバーがストレーキ上に見える写真です。)
を貼ります。