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それは裏返せば恨みを買う行為の繰り返しだともいえます。
近年のアジア地域でのことを上げれば台湾、日本、韓国でしょう。
日本との場合はこのF-2支援戦闘機開発です。
日本の場合は日本が幸い高い技術力を磨き持っていたため開発中止に追い込まれることなく実用化出来て日本が必要とする支援戦闘機も持つことが出来ました。
アメリカは他にも台湾と戦闘機の共同開発を行い、韓国とも練習機兼軽攻撃機の共同開発を行っています。
台湾、日本、韓国いずれの国もアメリカのF-16をベースにしたような結果となっています。
台湾の場合は中国軍と対立している関係上実行力のある空軍戦力を必要としておりこれまで使用してきたアメリカ製のF-5E/F戦闘攻撃機の代替え機としてF-16戦闘機の輸入をさせて欲しいとアメリカに申し出ましたが台湾に強力な戦闘機を持たせることを極度に嫌う中国の顔色を伺うアメリカはこれを承認せず代わりに能力的に劣るF-20タイガーシャーク戦闘機とF-16戦闘機の性能劣化版の輸入を勧めました。
これには台湾も呆れて拒否。
それなら自前で戦闘機の国産開発をやるということになりました。
そこでアメリカは自国の企業ジェネラル・ダイナミックス社との共同開発を勧め結局アメリカとの共同開発が始められました。
これがF-CK-1経国(チンクオ)戦闘機です。
F-16を開発したジェネラル・ダイナミックス社が共同開発したため随所にF-16的作りが盛り込まれています。
しかしここでもアメリカは戦闘機用ジェットエンジンを自前の技術力では作れない台湾に対し強力なジェットエンジンを提供することを拒み(中国への配慮であることは間違いないでしょう。)出力の低い民間用ジェットエンジンしか提供しませんでした。
このためなんとか実用化されたもののF-CK-1経国戦闘機の最大の足りない点は動力が低出力であること。
開発は中止にまでは至りませんでしたがアメリカの意図的行為で強力な戦闘機とは呼べない物にされてしまいました。
現在台湾では独自に出力向上や電子装備類の性能向上やコンフォーマルタンクの追加装備など改良を重ね能力向上を図っている最中です。
アメリカという国の汚さが鮮明化する行為でした。
・近年アメリカが台湾、日本、韓国それぞれの国との間で共同開発と称して自国製のF-16をベースとする形にさせた事例の資料2枚。
・台湾空軍のアメリカ/台湾共同開発F-CK-1経国戦闘機の写真を1枚。経国という名前は台湾の総統 故 蒋芥石総統を記念して付けられた名前だといわれます。
主翼と機首側面には台湾の国旗である青天白日満地紅旗の中の青天白日のマークだけをロービジ化してマーキングしてあります。青天白日とは後ろめたいことが無く潔白であるという意味で青天は正義を白日は友愛を太陽の12条の光りは永遠を象徴しています。青天白日のデザインは中華民国建国の父といわれる孫文が清国(当時の中国)から逃れ東京に亡命している時に考えたといわれています。
を貼ります。