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ノースロップ陣営は過去にはとらわれず斬新な発想と技術によりステルス性能を引き出すことを強く意識して斜めの角度を多用しつつも曲面を取り入れた未来的なデザインで胴体と翼が緩やかに融合した菱形の機体に水平尾翼と垂直尾翼を兼用にして斜めに取り付けた斬新なデザインそして下から排気口が見えない作りにしてYF-22ほどには完全な二次元式推力偏向ノズルにはなっていないものの排気口には特殊な耐熱吸熱素材を使いYF-23を作り上げました。
ちなみにYF-23は暗いグレイに塗られた1号機の方はブラックウィドーⅡ明るいグレイに塗られた2号機の方はグレイゴーストと呼ばれていました。
ロッキード陣営は保守的であまり冒険はしたくなかったのか基本的な各部の配置はF-15イーグル戦闘機のような配置を取りつつ各部をステルス的作りにして全体をステルス機にまとめ上げ戦闘機の本来的特技である高い機動性(二次元式推力偏向ノズル付きエンジンを標準装備)による格闘性能を極限まで追求しました。ちなみにYF-22は当時はラプターではなくライトニングⅡと呼ばれていました。
これらが各種試験を実施し競い合い最終的にはロッキード社/ジェネラル・ダイナミックス社/ボーイング社のチームが開発したプラット&ホイットニー社製YF119-PW-100搭載YF-22(2号機)のタイプが採用されることになりました。
これが後に細々したリファインを繰り返し現在のF-22ラプターになりました。
・YF-22の1号機の写真。
・YF-22の2号機の写真。
・YF-22ライトニングⅡとF-22ラプターの比較図。(この図の主翼を見ると翼の外側を捩って下げてあります。やはり現代のステルス機時代に至るもアメリカにとって太平洋戦争当時の日本の零戦は今だに影響を与え続けているのだなあと実感する部分でもあります。)※太平洋戦争当時に日本海軍が開発した零戦は小回りを効かせた空中戦の最中に翼端失速を起こし墜落してしまわないように主翼の外側を捩って下げるという作り方をしていました。当時のアメリカ製戦闘機にはない作り方でした。アメリカは入手した零戦を徹底的に調査しましたがこの作り方に気付いたのは戦後になってからのことでした。
を貼ります。