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なぜプロペラ機からジェット機へ移行しようとしたのかという理由はプロペラ機の出せる速度の限界に有りました。
プロペラ機の場合は最大速度で飛んでいる時も同時にプロペラ自体も高速で回転しているため相乗効果でプロペラ自体にとっての速度が高まりすぎてそれ以上速度を上げようとすれば音速にさしかかろうとしてその際に異常振動が起きてバラバラに分解してしまうためプロペラ機で安全に出せる最大速度はせいぜい800km/hだと考えられておりそれ以上の最大速度を目指すならプロペラに頼らない新しい動力が必要だと考えられたこと。
それとプロペラ機で使用するピストンエンジンで高速を出そうとすると高品質なオクタン価の高いガソリンが必要とされますがジェットエンジンの場合は低品質な軽油や白灯油でも使用出来た点がありました。
燃料が安価で気を遣わなくて良いということは重要な戦略物資としての燃料であることを考えるととても魅力的なことでした。
だから太平洋戦争末期の日本では松根油を松の木から採り燃料の代用品にすることが国民に奨励されたりしていました。
私の祖父さんはこんなことまでし出したら日本も終わりだ日本はもう戦争に負けると思っていたそうです。
しかしジェットエンジンが安価な低質燃料で稼働出来最大速度を出し易いと考えられていたのは確かな話です。
ジェット戦闘機の黎明期はそんなこんなで各国の戦闘機の姿を見てもわかる通り真似し真似されでイマイチ垢抜けきれない感じでした。
やがて第二次世界大戦でドイツが敗れ敗戦するとドイツの群を抜いて優れた科学技術を巡り連合国軍同士での争奪戦が始まりそれを元に模倣し自国の戦闘機を洗練していきました。
現代社会で使用されている様々なものはこの時流出したドイツの技術が基礎になっていますが戦闘機でいうと有名なのがアメリカのノースアメリカンF-86Fセイバー戦闘機とソ連のミコヤン&グレビッチMiG-15戦闘機です。
どちらも同じようなレイアウトの戦闘機で一番特徴的な部分は後方に反った後退角の付いた翼(後退翼)です。
これらニ機種はどちらもドイツからの技術に基づいて作られおりしも勃発した朝鮮戦争でお互いに戦い合うことになりました。
・レストアされて現代の航空ショーで飛行する朝鮮戦争当時のライバル同士アメリカのノースアメリカンF-86Fセイバー戦闘機(後に自由主義陣営諸国に大量に販売されたベストセラー機)とソ連のミコヤン&グレビッチMiG-15戦闘機(後に社会主義陣営諸国に大量に販売されたベストセラー機)の写真。
を貼ります。