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現在ステルス戦闘機と呼ばれているものは第五世代戦闘機とも呼ばれています。
第五世代戦闘機を生み出す下地となった第四世代戦闘機にあたるのがアメリカのF-14、F-15、F-16、F-18の各戦闘機、ソ連/ロシアのMiG-29、Su-27の各戦闘機ということになります。
これらの戦闘機に後付けの新技術を導入し限定的なステルス性能を持たせたものが第四++世代戦闘機と呼ばれています。
ソ連/ロシアの第四世代戦闘機が誕生するきっかけとなったのは遡ればマッハ3のスピードが出せるとして世界中から脚光を浴びたMiG-25が意外にもスピード以外は戦闘機として使い物にならない代物だったことでした。
アメリカは朝鮮戦争、ベトナム戦争とソ連製ミグ戦闘機に手痛くやられたトラウマがあり対応策としてのF-14、F-15、F-16の開発に力を注ぐと共にマッハ3のスピードが出せて核攻撃が出来るXB-70バルキリー戦略爆撃機を開発中でした。
ソ連はXB-70なんて爆撃機を保有されたらたまったものではないと思い急いで迎撃機としてのMiG-25を開発しました。
急いで開発したためスピードはマッハ3級でしたが旋回時の横G強度などは民間旅客機程度と低くとても戦闘機として格闘戦が出来る代物ではありませんでした。
時代はソ連の鉄のカーテンと呼ばれた時代だったため情報は秘密のベールに包まれておりアメリカはこのMiG-25に対し高速で強力な戦闘機だという妄想からそれをやたらと宣伝しまくりました。
そのせいで世界中にそのイメージが定着してしまいましたが実はMiG-25がスピードはピカイチながら格闘戦に不向きということを一番良く熟知していたのはソ連自身という形になってしまいました。
そのためアメリカのF-14、F-15、F-16の各戦闘機に対抗しうるMiG-29、Su-27の各戦闘機を急いで開発する必要性に迫られることになりました。
世界最速の高性能戦闘機と世界中から恐れられていたソ連のMiG-25は1976年に亡命のためベレンコ中尉がMiG-25に乗って函館へ強行着陸したことにより秘密のベールが剥がされていくこととなりました。
当時のソ連にとってMiG-25は最新戦闘機でありその詳細が外国に知られることはあってはならないことでしたから凄い剣幕で返還要求していました。
しかし内緒でアメリカ軍と自衛隊が詳細を調べてから返還したようです。
マッハ3もの高速を出せば機体表面が加熱されるため当初はチタニウムが大量使用されているだろうと思われていましたが実際にはスチールが使用されていてその重さに対応するために車輪は大きく低圧タイヤを使っていました。
大急ぎで開発されたことを物語るものでした。
・XB-70バルキリー戦略爆撃機
・F-14、F-15、F-16の各戦闘機
・MiG-25防空戦闘機
の写真を貼ります。