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それに目を付けたのが近年経済成長してきていた中国でした。
中国は旧ソ連の崩壊により経済的に困窮していた旧ソ連の構成国だったウクライナに近付きお金にものをいわせ1998年にスクラップ扱いとしてワリヤーグを購入。
購入時点では空母としては使わない港に固定して世界最大の海上カジノにするといって中国軍の息のかかったペーパーカンパニーに買い取らせました。
中国への回航途中国際的な条約のルール上空母は通過を許されない海峡などがありましたがこれも周辺国に対し中国政府が経済援助などを見返りに札束で頬を叩くかたちで無理矢理通過させ中国へ回航しました。
中国の大連に到着すると購入したはずのペーパーカンパニーはどこかに消え失せ購入時点での約束もどこへやら中国軍の指示で空母への改造が始まりました。
そしてこの船が2012年9月25日に就役した中国初の空母遼寧となりました。
搭載機は殲15(J-15)艦上戦闘攻撃機など旧ソ連製戦闘攻撃機などを勝手にコピーした航空機合計67機搭載出来るように大改造してあります。
ロシアの空母と同型艦なのになぜそんなに搭載機数が増えるのかというとロシア海軍の場合は空母といえども搭載機以外にミサイル類で空母自体を武装させミサイル攻撃も出来るようにしてあるのに対し中国海軍ではそのミサイル類を大幅に減らさざるを得なかった(ミサイル類の同時購入要望に対しウクライナ側が首を縦に振らなかった。)関係上そのぶん搭載機数が増やせたという単純なお話でした。
中国政府は中国初の空母遼寧を手に入れたことにより急成長を遂げた中国軍は更に強大になった覇権拡大に弾みがつくとして誇っていますが実質的には実験用の練習空母にあたると思われます。
一方売った側のロシアでは中国空母遼寧は我々が売ってやった船ではあるが同型艦であっても我々の空母アドミラルクズネッォフとは違いただの巨大な鉄屑だと酷評しています。
このロシア側の発言は一部には正しいですが船体自体は旧ソ連製でエンジンを含めいろいろな国のコピー品である装備品で搭載品をかためてあるのが中国空母遼寧なのでもしかすると高性能になっている面もないとはいえないかも知れません。
現在ではこの遼寧にそっくりの中国国産の空母も一隻進水まで完了しています。
添付資料はアドミラルクズネッォフと遼寧の比較写真資料二枚。
旧ソ連製を勝手にコピーした中国の艦上戦闘攻撃機と本家ロシアの艦上戦闘攻撃機の比較写真です。