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ブログに何気なく書いた、私の
あの日の失敗は一部の視聴者にとても受け
「幼い容姿で思いもよらない
過激な事してて笑wグッジョブ!」
「自縛はのめり込むと、とても気持ちいいが
反面、とてもトラブルに巻き込まれやすい…
程々になw」
などメッセージを貰った。
そんな中、ブログサービス内で知り合った
一人の外国(?)のお姉さんと
とても仲良くなった
お姉さんのHNは「ミグ(Migu)」
※ブログの自動翻訳機能である程度
外国語も通じて、文通できた
※実際に会って会話したらやっぱり
言葉通じないかも??? -
外国の視聴者さんは稀で、そんなに多くなく
言葉も通じないので大抵は2 - 3回の会話で
連絡も途切れる事が多いけど
このお姉さんは日本語がとても上手で
エッチな事にも詳しくて色んな事を
包み隠さず丁寧な対応で教えてくれるので
とても好きになった
海外のボンテージファッションとか
日本より進んだ性の知識やタトゥー
酒場であったという
ちょっと変わった笑える人の写真とか
外国らしいジョークに満ちた
面白おかしい生活に憧れた -
そんなある日、お姉さんから
「私は近く、日本行きます。
その時、親愛なるアヤメにプレゼントしたい」
と申し出があった
仲が良くなったとはいえ
顔も知らない大人の人に初めて会うのは
ちょっと怖くて
だからといって引き籠りがちな私には
一緒に付いて行ってくれる頼れる友人もいない
悩む私に
「私も直接はドキドキです」
「なので会わずに宝探しゲーム準備します」
「指示に従って探してください」
「駅は何処が近いですか?」
と気を使ってもらい
やっとその段取りがついた -
メールとブログ内の掲示板でしか
話した事がないお姉さん
やり取りで得た写真に写る
カメラを持つ手や、お気に入りだという服。
立ち寄ったというお店の窓に反射した
本人らしい首より下の容姿、話し方などで
確かに女性の人なのだろうとは思ってた
でもネット上の情報は偽装できると
私もなんとなくは知っていた
だから最初の指示に従うときは
一応用心して
指示されたベンチに近づく前に
たまたま寄ったふうに装って
周囲を注意深く観察した -
周りには危険そうな雰囲気はなくて
唯一、杖をついた少し気難しそうなお爺さんが
連れてきたらしい子供に手を引かれて
相手するのに疲れてるみたいだったけど
それ以外は近所の若い子や
その保護者だけにみえた
ベンチに近づいて座ったけど
特にこっちを見ている人はいない
本当にミグさんは
直接会うつもりではないらしい。
気配は感じない
それを確認して指示通り
「公園入口のベンチ」を確認した。
座る所の裏にメモが見つかり
そこに書いてあったパスワードで
事前に教えてもらってた特設ページで
次の指示を確認できた
「そこから見える範囲内のゴミ箱の蓋を見て」
ヒントは大抵、こんな感じで
対象が多過ぎたり行って色々確かめないと
具体的にはどこにどう隠してあるのか
わかりづらい時もあった -
自販機の取り出し口の中とか
電柱や噴水にハメこんであったり
木の高い所に引っかかってる風船や
遊具の下のどこかに埋められている
ガシャポンケースの中など
隠し場所は色々で
背の低い私には届きにくい場所だったり
いろいろ工夫しないと取れなかったり
男子トイレの照明のトコロなど
人がいると恥ずかしくて入りにくい場所も
たまに指示された
そして二度目の男子トイレ
清掃具置き場の中で
驚くべき指示を受けた -
人の出入りが少ないと言っても
なかなか入るタイミングはつかめず
いざ意を決して近づいても
そんな時に限って
トイレを利用しようとする人が
数人いる
困るのは数人はいった筈なのに
1人だけでて残りが
なかなか出てきてくれない時
もし入ろうとして
実は中に人がいたらどうしよう
そう思うと
なかなか勇気をだして入れない -
でもここで、いつまでつまずいても
仕方ないし…
人が残っていない事を祈りながら
私は思い切って
果敢に男子トイレに突入した
幸い、中に人は残ってない?
ドキドキして
物珍しげに隅々まで見て回る
精神的余裕はなく
おっかなびっくりしながら
今の内にと早速指示がある
清掃具置き場を探してみた
上の棚に小さな袋に入った
布袋とメモがすぐに見つかり
ホッとした私は
男子トイレの外に出てから
落ち着いて改めて中身を確認しようと
清掃具置き場から出ようと思ったら
扉が開かなくなっていた
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前回、手酷い失敗を受けて
自縛失敗に対する強い恐怖を
トラウマとして植え付けられた私
でもあの失敗は私に忘れえぬ強い快感をも
残していった。
その依存性が強い恐ろしい麻薬は
気付かぬうちに
さらなる窮地へと甘い香りで誘い
罠にかかった獲物を絡めとって
地獄へと追いやる魔性の花に
私の中で着々と大きく育ちつつあった
そして子どもというのは忘れやすいもの
同じ過ちを何度も繰り返し
身を持って学ぶのが愚者の業なのだと
今回も学ぶことに…