• 35名無しさん
    2016/06/07(火) 13:22:12 ID:5yltfLJEO
    旧ソ連だった東西冷戦時代は一党独裁のソ連共産党政府に気に入られ優遇されていたミグ(ミコヤン&グレビッチ通称MiG)記念設計局。
    お気に入りだったため何かと優遇されてもてはやされていました。
    そのため主力に抜擢される戦闘機の採用はミグ製のものが圧倒的に多かった。
    しかしソ連崩壊後はミグよりスホーイの方が力をつけるようになり現在に至っています。
    ソ連時代の末期にミグが開発していた戦闘機がMiG-29フルクラム、スホーイが開発していたのがSu-27フランカーでした。
    西側諸国にこの事実が確認されたのは1970年代の終わり頃で軍事衛星による偵察写真でも開発中の機体が確認されました。
    どちらもツァギ流体力学研究所からの研究データの情報をもらいそこに独自研究データを加えて開発していたため類似する部分がたくさんあります。
    ソ連崩壊後は外貨獲得の手っ取り早い有効手段として兵器輸出に力が入れられました。
    中でも戦闘機は一番の有力商品でした。
    似た部分が多く能力も似通っていた両機種でしたがMiG-29の方は局地戦闘機的性格が強く僻地の未整備地域でも取り扱いし易い半面、小柄なため搭載量が少なく航続距離も短いものでした。
    Su-27の方は制空戦闘機的性格が強く大柄だったため搭載量も多く航続距離も長いものとなりました。
    結果として汎用性が高いSu-27の方が世界的にも人気者となりました。
    しかし戦闘機としての格闘戦能力はMiG-29もなんら劣るわけではありません。


    MiG-29OVTの高機動飛行映像を貼ります。
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  • 36名無しさん
    2016/06/07(火) 23:41:26 ID:5yltfLJEO
    ↑のMiG-29OVTの機動性の良さときたらクルビットと呼ばれる前進しながら後方宙返りする機動などは何回転も繰り返せるという凄さ、反面ではまるで生き物のようなノズルの動きは気持ち悪さすら覚えます。
    貝の吸入管の動きにそっくりです。
    ソ連/ロシア軍の考え方としては国土が途方もなく広い国である国情から国防のためには僻地にも航空基地を設ける必要性があり僻地ともなれば資材の運搬や建設費用などを考えると十分に整備された航空基地を備えるのは困難なため滑走路なども西側諸国に比べると粗悪になり綺麗に舗装された滑走路は少なくなる傾向にありました。
    そのような国情を考慮に入れ設計されたMiG-29は地上滑走の際は通常の空気取り入れ口を閉じ機体上面に特別に設けているサブの空気取り入れ口から空気を取り入れ離陸するという凝ったギミックまで備えて開発されました。
    理由は未舗装の滑走路が少なくないため地上滑走の際にゴミや石ころを吸入してジェットエンジンが壊れてしまうのでそれを防止する防止策でした。
    ライバルであるスホーイSu-27に比べると現在は人気はイマイチですが小さくても良く作り込まれた高性能戦闘機なのです。


    ミグMiG-29とスホーイSu-27が並ぶ写真を貼ります。
    全体のフォルムは非常にそっくりながら良く見ると各部には個性があります。
    ミグMiG-29の方がエンジンからの排気が心なしか黒いですね。
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