• 105名無しさん
    2016/08/08(月) 18:38:04 ID:bOMQRMukO
    F-1支援戦闘機の支援という名称は現実世界にそぐわない片寄った平和憲法に縛られる日本だけの極めて苦しい表現です。
    日本以外の世界の国々でいうところの対地対艦攻撃という意味でありこれを諸外国と同じように表現すればF-1対地対艦戦闘攻撃機ということになります。
    どう見ても軍隊である自衛隊を軍隊ではないと極めて苦しい言い訳をして来た日本という不思議な平和国家とピッタリ一致する表現なのでした。
    まあそれはそれとして前述のように真剣に日本の防衛を考えるなら進攻して来るであろう敵の艦艇群を日本領海に近付かせないことが重要で近付く前に撃沈または大破させ日本に来れないようにする。
    これを絶対必要条件として日本固有の諸条件を組み合わせて満足出来る戦闘攻撃機が必要だと考えられました。
    当時調査したところイギリスとフランスが共同開発したジャギュア攻撃機というのがあり輸入・ライセンス生産を含む交渉を行いましたが条件が折り合わず相手国の出した条件に従えば日本としては得るものが少なく結局この話は無しになりました。
    しかしジェットエンジンだけは日本が自前の技術で作れなかった関係上これまたジャギュア攻撃機で使われたイギリス/フランス共同開発のロールスロイス/チュルボメカのアードアというエンジンをライセンス生産する契約となりました。
    しかし提供されたエンジンは元々ヨーロッパでの使用しか考慮されていないジェットエンジンであり日本での使用ではトラブルだらけの試作品レベルの食わせ者エンジンでした。
    しかし日本の技術者たちは負けてたまるかと奮起し努力に努力を重ね日本の気候でも十分使用に耐えるジェットエンジンへと改善しました。
    その後この改善に使われた日本の技術は只でロールスロイス/チュルボメカに使用されその新型ジェットエンジンを逆に日本に売り込んで来られるという酷い目にも遭わされました。
    最初に交わした契約内容がそのようになっていたため何も抗議出来ませんでした。
    これは日本人技術者たちの間ではアードアの悲劇といわれ二度とこんな失敗はしてはならないと言い伝えられているそうです。
    日本のフル国産機を目指した三菱T-2/F-1は当時の世界的流行であった超音速と日本独自の要求条件によりこのような結果となりました(イギリス/フランス共同開発のSEPECATジャギュア攻撃機に全体的なレイアウトや姿が似ていますが同じような要求条件に従えば似て来るのは致し方ないことで日本は日本でオリジナルです)が見るからに主翼面積が狭く翼面荷重の高い機体でありながらアクロバット飛行隊ブルーインパルスで使用しても十分使用に耐え得る機体に出来た点は拍手するに値します。
    太平洋戦争敗戦後のアメリカ軍による航空禁止令によって航空技術で世界に大きく差を付けられていた日本は悔しく苦い経験はしたもののここまで出来たことでヨーロッパ諸国に近いところまで自前の技術を成長させることが出来ました。


    ・一緒に飛行中の三菱F-1支援戦闘機とT-2超音速高等練習機の写真。全体的なレイアウトや姿はイギリス/フランス共同開発のSEPECATジャギュア攻撃機を参考にしたためなのでしょうか武器搭載ステーションの数が少なく搭載出来る数は限定的です。しかし空気取り入れ口の作りや操舵系は全体的に全く異なり日本のオリジナル性が見て取れます。開発の順番も超音速高等練習機から戦闘機への順番で攻撃機から練習機へと開発されたジャギュア攻撃機とは全く逆でした。


    ・イギリス/フランス共同開発のSEPECATジャギュア攻撃機(二機ともイギリス軍の機体)の写真。武器搭載ステーションの数が少なくそれを補うため苦肉の策で主翼の上にもステーションを設けてあります。


    を貼ります。
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