• 42名無しさん
    2016/06/14(火) 14:18:08 ID:i5E70WT6O
    アメリカのロッキードSR-71は通称ブラックバードと呼ばれ敵戦闘機や敵の対空ミサイルに捕捉されないようにマッハ3の超高速によってそれらの危険から逃げ切れるようにということを目指して開発された戦略偵察機でした。
    現在のように軍事用偵察衛星の偵察能力と偵察精度が上がるまではこのロッキードSR-71がその任務を担っていました。
    上からもしくは下から見た場合は異様に巨大な姿に見えるのですが前からもしくは後ろから見えるとこのロッキードSR-71もまたエンジンがほとんどの容積を占めていてそこに燃料搭載スペースとパイロットの搭乗スペースとその他のもののスペースが付け足されたかのような極端な作りとなっています。
    ソ連が開発したMiG-25の場合は二次元式空気取り入れ口を採用していましたがアメリカのロッキードSR-71の場合は運用実績から信頼性があり確実性が高いショックコーンを備えた円筒型の空気取り入れ口を採用していました。
    ソ連側でいえばMiG-21戦闘機の時代に採用されていた技術と類似した構造の技術です。
    さまざまな新技術を投入しながらもこれまでおこなったことのないマッハ3で飛行出来る戦略偵察機という開発プロジェクトを失敗させず確実に成功に導きたいというアメリカ側の思いがこもった安全策的選択だったのだと思われます。
    そういう内容を引っくるめて総合してみるとロッキードSR-71という航空機は材料技術から加工技術、形状構造技術から何から何まで計算された機体パネルの隙間やシーリング技術、空気との摩擦による熱に対する耐熱技術や冷却技術などなども含め現在の最新技術であるステルス技術にも合い通じる技術の結晶体だったといえます。
    ちなみにロッキードSR-71のパイロットは通常の格好ではなくほとんど宇宙飛行士と同じ宇宙服のような装備の格好でロッキードSR-71に乗り操縦していました。

    離陸するロッキードSR-71の写真と使用されていたプラット&ホイットニーJ-58ターボジェットエンジンの資料とエアフローの資料を貼ります。
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  • 43名無しさん
    2016/06/14(火) 14:55:45 ID:i5E70WT6O
    補足ですが…
    アメリカのこのロッキードSR-71戦略偵察機はその前作だったロッキードU-2高高度偵察機がソ連の地対空ミサイルによって撃墜されたことの反省から生まれたものでした。
    歴史を遡れば第二次世界大戦中にドイツ軍はユンカースJu-86という無武装の双発偵察機を使いイギリス本土上空を我が物顔で偵察していました。
    なぜこんなことが可能だったかといえばこのユンカースJu-86という偵察機は空気の薄い高高度の高空でもエンジンに送る空気を強制的に濃く圧縮するため専用の小型発動機を搭載していたため当時の世界中の戦闘機の性能ではとてもじゃないが上がって来れない14800mもの高空を飛んでいたからでした。
    敵機は見えてはいるのに攻撃出来ないという状況でした。
    このドイツ軍の考え方を第二次世界大戦後に真似たのがアメリカのロッキードU-2高高度偵察機でした。
    しばらくの間はソ連に対し有効に偵察出来ていたのですがソ連も馬鹿じゃない高高度まで届く地対空ミサイルの新型を実戦投入し結果的にはロッキードU-2高高度偵察は撃墜されてしまいパイロットはソ連側に捕まるという大失態となってしまいました。
    その反省に立ち敵に撃墜されない偵察機として新たに開発されたのがロッキードSR-71戦略偵察機でした。
    ちなみに退役するまでの間ロッキードSR-71戦略偵察機は1機も撃墜されていません。
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  • 44名無しさん
    2016/06/14(火) 15:49:38 ID:i5E70WT6O
    補足の写真です。


    イギリス軍は手も足も出せなかったドイツ軍のユンカースJu-86R高高度偵察機


    アメリカのロッキードU-2 Dragon Lady 高高度偵察機(航空自衛隊でも採用されていたロッキードF-104スターファイターをベースに開発された高高度偵察です。)

    です。
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  • 45名無しさん
    2016/06/14(火) 21:49:19 ID:i5E70WT6O
    ロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機と民間プロペラ機の離陸シーンを比較した動画です。
    離陸シーンを比較したかった動画なのでしょうがそれよりも注目して欲しいのはロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機が離陸する際に終始液体を垂らしているところです。
    これが飛行している時以外は燃料じゃじゃ漏れという話の事実なのです。
    このことはネットや書籍でもあまり説明がなく沖縄の在日アメリカ軍のオープンハウスにロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機を見に行ったことがあるという元自衛官の人に尋ねたところその通りですといわれやはり私の推測は当たっていました。
    ロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機は燃料が漏れ切ってしまわないうちに急いで離陸し上空へ上がり燃料が残っている間に空中給油機から空中給油を受けないと運用出来ない世界最速機だったのでした。
    だからロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機が進出している基地には必ずKC-135ストラトタンカーなどの空中給油機も同時に進出していたのだと思います。
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