• 28賢者の石とは
    2019/01/21(月) 20:11:20 ID:Z73l19DY0
    中世ヨーロッパ錬金術に多大な影響を与えたジャービル・イブン=ハイヤーンの説に、水銀と硫黄の2要素説がある。その2要素の比率により卑金属や貴金属が生じるとした。後に塩が加わって3要素説が生まれるが、いずれにせよ錬金術師たちは常に水銀に関心を寄せていた。水銀を原料になんらかの反応を繰り返すことで賢者の石ができると考えていたようである。

    水銀と硫黄の化合物である硫化水銀には色の異なるものがあるが、代表的なものは赤色を呈する。天然でも産出され辰砂という(写真)。中国で不老長寿の霊薬仙丹・金丹の原材料とされた(→錬丹術)。漢字「丹」は辰砂のことで赤色も意味する。

    金を創出できなくとも、金メッキ(鍍金)は可能である。金を水銀に融かすと金アマルガムとなる。銅の表面を磨き上げてから金アマルガムを塗り加熱すると、水銀のみが蒸発して表面に金が残る。この方法は大仏作成にも使用されている。なお、水銀が蒸発する為、危険性が高い方法である。

    ジャービルは、金を融かすことのできる王水を発明していた。金を王水で融かし、乾燥させると黄色の粉末、塩化金酸ができる。塩化金酸の水溶液も金メッキの材料となる。銅に塗布すれば表面が塩化銅となり、代わりに金が析出する。

    賢者の石とは黄血塩(フェロシアン化カリウム)ではないかとの説もある。黄血塩は家畜の血や皮から膠(にかわ)をとるところで作られる。この黄血塩と硫酸を混合した液体に金を入れて加熱すると、この液体に金が溶け込む。猛毒であるため近年は避けられているが、シアン化金化合物は電気メッキあるいは無電解メッキ材料のひとつとして現在も使われている。

    金を融かし込んだ溶液に卑金属を漬け、銅線で微弱な電気を送ると卑金属表面に金が固着する。電気鍍金である。最古の電池としてバグダッド電池が古代中近東メソポタミアのごく一部で使われていたとの見解もある。

    ※いつの時代にも、王様・皇帝は、不老不死を求めることになります
     いまの生活が永遠の物となるように、祈るようになるのかもしれません

     また、金を錬成して、卑金属(亜鉛、鉛、スズなど)から得ることにも執心するようになります
     持っている財産・財宝をいかに増やすかがカギです
     他の領主よりも有利になることが肝心です(うかうかしていると領地が乗っ取られます)
     錬金術の登場になります
     この錬金術の登場なくしては、化学の登場はあり得ないほどです
     実験器具などは、錬金術の発展形になっていますから、歴史の流れは不可思議です
     間違った知見が、実は後から、別の発展形の科学の1つの一大分野になるとかです 
     違うから、実験をしないとかの先入観から、その手の実験は必ず失敗するとかの思い込みで、大切な知見をスルーしています、そういう例が実際にあるんです、何が問題か、先行事例の失敗例です
     思い込みだけで、決めるのは科学ではないです
     実験科学が重要です、誰でも納得する科学的な客観的な事実のみの積み重ねでこれまで科学は成功してきました、これが重要なポイントになります

     科学が未来永劫発展すれば、遠い未来において、「賢者の石」をも錬成出来るのかも・・・・・・まあ、未来はわかりかねますがね
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