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モノリス再び

半導体の信号エラーで、宇宙線によるものがります
微細化を進めていくと、宇宙線が当ると、ビット化けが起こるわけです
0が1に、1が0に反転するとかです

これを防ぐために、色々な方策が考えだされました
この一つが、ECCメモリです
冗長性のあるメモリとなっています
1バイト=8ビットを一括りとして、3ビットオマケのビット列を持つわけです
この3バイトは8ビットのビット列に対応して、ビット化けのエラーの補正を行うことができます
ただし、化けるのが許容されるのは1ビットだけです
2ビット変化した場合は、エラーが検出されない場合がほとんどです

コストが高くなるので、普及価格帯のパーソナルコンピューターでは敬遠されていますが、24時間稼働のサーバーやルーターなどでは、採用することが常識とされています

もう一つの廉価な方法は、DRAMの駆動電圧を上げるとかです
高級なマザーボードでは、DRAMの電圧を上下に固定することが出来ます
これで、ビット化けを抑制するという、個人的な見解です
まあ、高級マザーボードでオーバークロックしている場合が多いので、電圧を盛るとかしていますので、普段どおり利用していれば、問題ないはずです

あと、余談で、ひとつかふたつ遅れた半導体プロセスを利用することです
線幅がより太く、電子の電荷をより多く貯めることが出来るので、これで抑制することが示唆されます

宇宙船の他にも、雷によるものがあります
半導体に、電界の変化があると、ビット化けをするのです
雷はパルス波の電気信号です
雷が直撃すれば、建屋に避雷針を付けていても、ビット化けして、システムが不良になることがあります
サーバーやルーターの自動的な再起動とかです

あとまったく雷もないのに、システムが突然再起動したりする場合があります
これってなんでしょう
パーソナルコンピューターの進化系の「モノリス」が、システムに話しかけているのかもしれません
PCと元PCとの囁き合いです
乗っ取るとかじゃなくて、先祖を拝むとかです
まあ、原因不明な場合は、原因不明と日誌に記入して、再起動して、元に戻すしかないです
元に戻れば、原因はなんであれば、上司から怒られることはありませんから・・・・・




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