• 7名無しさん
    2016/11/30(水) 07:23:27 ID:L9MXS/.oO
    女性の首が異様に長いのだ。
    最初は普通だったはず(暗くて距離があったとしてもさすがに分かる)なのに、
    今俺の隣に座っている女性の首は、常人のそれの二倍以上はあるようだった。
    YもAも、女性の異常さにとっくに気付いているようだったが、恐怖のためか
    身体が全く動かないようだ。当然俺も蛇に睨まれた蛙のような状態で、指一本動かせなかった。
    逃げ出すこともできず、目を逸らすこともできず、
    俺達はひたすらこの異常な状況が終わるのを待つしかなかった。
    どのくらい経っただろう?俺には1時指一本動かせなかった。
    逃げ出すこともできず、目を逸らすこともできず、
    俺達はひたすらこの異常な状況が終わるのを待つしかなかった。
    どのくらい経っただろう?俺には1時間にも2時間にも感じられたが、実際は数分だったと思う。
    唐突に、女性が声を上げて笑いはじめた。ゲラゲラと狂ったように、壊れた人形のように。
    恐怖の限界に達していた俺達は、その笑い声を皮切りに猛ダッシュで車まで逃げ込み、
    近くのコンビニまでフルアクセルで飛ばした。その間も笑い声が耳から離れず、
    本気で気が狂いそうだったように思う。

    結局俺達はそのコンビニの駐車場で
    「すげえ、あれなんだ!?」

    「マジ怖え、つか意味わかんねぇ」
    と、興奮状態で夜を明かし、次の日の朝早く神社に片付けに戻った。
    当然女性はもうその場にはいなかったが、不思議なことにカレーだけは綺麗に食べつくされていた。
    あの女性が霊魂の類だったのか、それともあやかしの類だったのかは分からないが、
    俺達が頻繁に霊体験をするようになったのは、丁度この出来事のあとからだった。

    後日談だが、この出来事の一週間後にYとAに
    「もう一回あの神社行こうぜ」
    と言われたときは
    (こいつら取り憑かれたんじゃないか?) と心配したものだった。
    以上、長文乱文失礼。

    0 0

人気の記事