-
高性能なアメリカ軍のF-22ラプター打倒を目指しステルス戦闘機開発に邁進している中国。
元々技術的素地を何にも持たなかった中国はなりふり構わないスパイ活動やハッキング活動によってロシア欧米先進国から盗んだ技術情報を元にしてステルス戦闘機開発に活用しています。
そのためかなり前にロシアや欧米先進国でテスト用として作られた実験機や実用化されたものに各部分がそっくりだったりするのがほとんど全部です。
もちろん中国自身は技術を盗んだことを認めはしませんが現物が事実を物語っています。
技術的に未熟な中国にとってステルス戦闘機開発は各項目で難易度が高いものばかりで難航していますが中でも特に難航を極めているのがエンジン開発だといわれています。
・本命の殲撃20ステルス戦闘機用エンジンの開発が極めて難航していることを示す写真です。
自国開発エンジンにしてみたり能力不足だったためロシア製エンジンに積み換えたりしてたくさん試していることを示す機体後部写真です。
・中国が1980年代半ばから今だ開発中の渦扇10(WS-10)
・中国が開発中の渦扇13(WS-13)と渦扇15(WS-15)
の写真を貼ります。
中国はアメリカのジェットエンジンの民間向けバージョンを購入し軍事用として改造して国産ジェットエンジン開発のベースにしたりロシアから購入したジェットエンジンをコピーして国産ジェットエンジン開発のベースにしています。
しかし中国国産のジェットエンジンの場合は根本的な技術的実力が未熟過ぎることが災いして結果はひどいものだといいます。
中国軍の戦闘機パイロットの弁としてこんな話があります。
ロシア製ジェットエンジンをコピーした中国製ジェットエンジンの場合はオリジナルのロシア製に比べ同じ出力に達するまでに長い時間がかかる、つまりレスポンスが非常に悪い。
オーバーホールが必要になるまでの累積使用可能時間が極度に短く僅か30時間でオーバーホールが必要になる。
ジェットエンジン自体の寿命がこれまた極度に短く一日12時間使用したとして僅か10日で寿命が尽きる。
決して使い捨てエンジンとして作られているわけではないのにこのような状況でこれにプラスアルファで故障が頻発するといいます。
こんな状況なので中国空軍パイロットが戦闘機の受け取りを拒否する事例も起きているといいます。 -
この中国の技術的にお寒いステルス戦闘機開発事情を考えると時期を同じくして中国にとってタイミングの良い今の時期にスホーイSu-35Sのロシアからの輸入が決まったことは間違いなく吉報だったでしょう。
スホーイSu-35Sに搭載されている推力偏向ノズル付きジェットエンジンは単体での輸出について従来からロシアが中国に対する輸出を禁止していた物品だったからです。
このことで中国は欲しくて欲しくてたまらなかったジェットエンジンをやっと手に入れることになります。
おそらくSu-35Sがロシアから中国に到着したら早速このジェットエンジンはSu-35Sの機体から取り外され殲撃20ステルス戦闘機に搭載されテストに使用されることになるでしょう。
そしてこのジェットエンジンのコピーにも取り掛かることは間違いないでしょうが中国の技術力で実用化出来るかどうかはかなり怪しいです。
・三次元式推力偏向ノズルを作動させ急機動中のロシア製スホーイSu-30S戦闘機の写真です。 -
失礼しました。
↑に貼った写真の機種名を間違えました。
正しくは
三次元式推力偏向ノズルを作動させ急機動するロシア製スホーイSu-35S戦闘機
です。
世界の他の国々は開発費用が高額になるためステルス機を一機種開発するのも難しく一国で一機種開発出来ている国は数少ない存在となっている厳しい経済事情を横目に見ながら中国は一国でニ機種も三機種も同時進行的にステルス戦闘機計画を実行しているのが現在です。
・2011年に中国が初飛行させた成都 殲撃20(J-20)ステルス戦闘機
・2012年に中国が初飛行させた瀋陽 殲撃31(J-31)ステルス戦闘機 輸出用と位置付けられていてFC-31とも呼ばれているようです。
の写真を貼ります。
中国としては殲撃20を主力ステルス戦闘機と位置付け高性能なアメリカ軍のF-22ラプターに対抗しようと目論んで鋭意開発中です。
試作機をたくさん作りテストを繰り返しているようです。