さらに同じ食べ物でも、摂取量によって滞留時間に違いがでます。
牛乳を例に挙げると
75ミリリットルでは1時間15分
200ミリリットルでは2時間
400ミリリットルでは2時間30分というように
分量に合わせて滞留時間は長くなります。
また、同じ食材でも調理方法によって滞留時間に変化があらわれます。
卵は調理して固まると卵白の消化率は上がり、卵黄の消化率は下がるという特徴を持っています。
そのため、卵は料理によって、胃のなかでの滞留時間に次のような変化が生じます
(卵100グラムの場合)。
・半熟卵「約1時間30分」
・生卵「約2時間30分」
・卵焼き「約2時間45分」
・固ゆで卵「約3時間」
食べ物の組み合わせによって、滞留時間は異なるでしょうが
次のような時間を覚えておくとよいでしょう。
・果物「約20〜30分」
・野菜「1〜2時間」
・炭水化物(白米、パン、麺類など)「約2〜4時間」
・タンパク質(肉、魚、卵、豆類など)「約4〜6時間」
・脂質(乳製品、菓子類など)「約7〜8時間」
たんぱく質を食べると体内で分解されてアミノ酸になります。
それには窒素が含まれていて
余分な窒素は体液とともに体外に排出されます。
高たんぱく質ダイエットをする時には
水分摂取量を増やすことが大切です。
よく運動している時は脱水症状を起こさないように
必ずたっぷり水を飲むこと。
大まかな目安として、脱水状態にならないために
体重1ポンド(約454g)あたり30ml飲むのを目標に
5(体重kg) x 1000(gに換算) / 454 = およそ11
30(必要水量ml) x 11 = 330(体重5kgたびにml必要)
例えば、体重45kgで2970ml。やく3リットル必要。
たんぱく質は高たんぱく質ダイエットにおいて
鍵となる食品グループのひとつですが
唯一の食品グループではありません。
例えばフルーツや野菜、全粒粉といった炭水化物には
抗酸化成分やビタミン、ミネラル、繊維質が豊富に含まれており
それらすべてが健康と病気において中心的役割を果たしているのです。
一方、健康的な脂肪分は
体にエネルギーを与え、栄養分吸収を高め、細胞の成長を助けます。
たんぱく質だけにフォーカスし他の必須栄養素を無視することは
栄養失調のリスクを高め、長期的には健康に悪影響を与えかねません。
「基本的に
エクササイズとたんぱく質はパーフェクトなコンビ。
だから、高たんぱく質ダイエットをするなら
必要なエクササイズも必ずするように」
筋肉の成長にたんぱく質は絶対に欠かせません。
ワークアウト後のシェイクやサプリの主成分として
たんぱく質をよく目にするのは、この為です。
しかし、ジムでのルーティーンと組み合わせず
単に高たんぱく質ダイエットを実践しているだけでは
筋肉の成長やエクササイズの能力にそれほど効果はありません。
通常は
毎週、適度な有酸素運動を最低150分か、激しい運動を75分と
週に最低2回、各筋肉グループを強化するトレーニングをするのを
お勧めしています。
これに、ヘルシーでたんぱく質たっぷりの食事を組み合わせれば
筋肉の成長を最大限にし、ルーティーンを最適化する役にたちます。
【何ごともほどほどに】
「適量というのが常に鍵です。
特にたんぱく質摂取に関してはそう言えます。」
「実際、たんぱく質を摂り過ぎると
いくつか健康にネガティブな影響を与えます。
例えば、体が必要とする以上のたんぱく質を摂ると
過剰な分は脂肪として体内に蓄積され、体重増につながり
また、たんぱく質が多く含まれた食品を食べると
腎臓に負担を強いることになり
機能を低下させて病気になることもあります」


【胃/滞留時間】
私たちが食べた物は
胃で消化され、小腸に運ばれ、やがて排泄されます。
食べ物が胃に留まる時間は、食べた物の性質によって変化しますが
通常は食後10分ほどで胃の内容物が小腸に運ばれはじめます。
消化の早い食べ物で約1時間、遅い食べ物では約5時間の
滞留時間があるとされています。
一般的に日本人が摂取する多くの食べ物は
約2~3時間で小腸へ送られるようです。