11


『新耳袋』ヨリ引用シマシタ。。。
マタマタ主ニハ大好物なお話DEATH (●Д●)

『エキスポランド』

京都に住む親子が、大阪の千里にあるエキスポランドに遊びに行った。帰る時のことだった。運転席にお父さん、助手席にお母さん、そして後部座席に息子が乗り込んだ。

駐車場から車を出すと、ちょうど前に停まっていた灰色のセダンも同じタイミングで出てきたので、その後ろについて走るようになった。二台の車はつらなったまま駐車場を出て、高速に入った。さっきから前にはずっと灰色のセダンが走っている。少しでも早く帰りたいと思って、何度もセダンの追い越しを試みた。

ところが追い越そうとしても追い越せない。いくら車線を変えてもそのたびに前のセダンも変える。減速すれば減速するし、加速すれば前も加速する。

0 0
12

とうとう同じ車間のまま、京都市内に入った。さすがに市内に入れば行く先を変えるだろうと思っていた。ところが…

「前の車、俺らと同じ方向へ行くな」
「そうね、あの車について行ったら私らの家についたりして」などと冗談を交わす。

しだいにそれが冗談ではなくなってきた。灰色のセダンの後ろについたまま、同じ町内に入ったのだ。「おい、もう家やぞ」…「あの車、うちの駐車場に入るんじゃない?」前の車を注視していると、息子が不思議そうに声をかけた。


「おとうちゃん、おかあちゃん、いつお家に帰んの?」車はエキスポランドの駐車場をぐるぐる回っていたのだ。

0 0
16


niceな判断DEATH!d=(●ω●)=b

『素材』

ある島に食人族の親子がいた。息子に食人族としての技能を教えきるころには、他の島民は食べつくしていた。

ある日親子は海岸に若い女性が漂着しているのを発見した。

息子は喜んでこういった

「やったねパパ!今日は若い女性が食べられるね」



ところが父親は

「いや、今日のご飯はママだな」

0 0
21


ナカナカ粋なfamilyデスネ!(●ω●)d

『生命保険』

あるマンションで有名で仲のいい家族がいた。

しかし父親の会社は倒産。家族は「すぐいい仕事がみつかるよ!」と、励ましの言葉をかけていた。

しかし今は不景気の時代。仕事が見つかるわけでもなく、昼間から酒・パチンコに明け暮れ、家庭内暴力も増えていった。

家族に暴力をふるってしまった事を後悔した父親は生きている事さえ苦になり、マンションの屋上へ行き…躊躇うことなく飛び降りた…

そして落ちてゆく父親が最後に見たものは…







ベランダで笑いながら手を振っている家族だった…

0 0
26


急イデATMに行カナイト!ε=(;●Д●)ノ

『口は災いの…』

幽霊は冗談のためにいるという男がいた。喫茶店に3人で入れば「3名様ですね」と聞かれると「いや4人ですけど」と冗談を言い、写真を撮ろうものなら「今はダメ、1人多く写る」などと言っていた。

その男が1人で喫茶店に行った。カウンターに座るとお冷やが2つ、自分の分とその横に置かれた。定員の顔はいたって普通である。「前来た時に言った冗談にのってきたんだな」と思った。ナポリタンを頼んだ。もちろん1人前。しかし定員は2人前持って来た。自分の分とその横にである。会計の時、2人前分払わされた。さすがにもういいだろうと言ったが、定員の顔はいたって普通である。

0 0
27

まさかとは思っていたが、そのような出来事が今後も何度も続いた。人に写真を撮ってもらおうとすれば「それだと君が中心になってバランスが悪いよ、2人の間を中心にしなきゃ」と言われたりした。

もちろん1人でいるのにである。そのせいで男は外に出るのが恐くなり、ずっと1人で引き込んでいた。

3ヶ月くらい経ち、男は気晴らしをしようと久しぶりに外に出て喫茶店に入りカウンターに座ると、またその横にお冷やが置かれた。


その横にもその横にも
その横にもその横にも………

0 0

人気の記事