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これがロシアの技術による三次元式推力偏向ノズル付きターボファンエンジンの地上作動試験の映像です。
ロシア自身はある一定のステルス性能を有するといっていますがノズル自体は円筒形でありギザギザにもなっていないですし従来型の形状をしているためステルス性能はほとんど無いと思います。
しかしこれからの時代は推力偏向ノズル付きターボファンエンジンというものがステルス技術と並び必要不可欠な技術になるでしょう。
この技術を持てない国は技術力の無い国として時代に置き去りにされていくのは避けられません。
当然国防力も弱い国に下落することも避けられません。
それゆえ中国もこの技術を躍起になって盗もうと努力しているのが今なのです。
ロシアは中国には当分無理だよと思っているようです。
仮に真似ることが出来たとしても十年以上はかかると考えているようです。 -
この三次元式推力偏向ノズル付きターボファンエンジンを搭載したロシア製スホーイSu-35S(NATOが付けたコードネーム:フランカーE)の機動飛行がこの映像です。
遠距離での敵機撃墜に失敗して接近戦になった場合に敵機がこのような機動飛行をした場合はどんな体勢からでも機首をこちらに向けられてしまうわけですから確実に負けて撃墜されてしまいます。
これが今後は必須な技術であるという理由なのです。 -
これからの戦闘機は昔ながらの舵による飛行制御の他に推進力の方向を制御することにより従来なら制御不能だと思われていた絶妙な動きも可能にしなければ敵機に勝てない時代に入っています。
舵だけで飛行制御する飛行機はもう時代遅れだといっても言い過ぎではないのです。
そういう認識が各国の軍にあるためステルス技術と共にこの技術も重視されています。
アメリカのF-22ラプターもロシアのスホーイT-50もステルス技術と併せて推力偏向ノズルの技術も漏れなく搭載しているのでこの映像のスホーイSu-35Sと同様の機動飛行が可能になっています。
ウクライナ問題と南シナ海問題により技術が欲しくてたまらない中国とお金が欲しいロシアが歩み寄る構図となりました。
この新たな戦闘機輸出契約とはロシアがスホーイSu-35の最新型を中国に輸出するというもので中国は4機輸入したいと主張(明らかなコピー目的でした。)、ロシアは儲けにならないとして38機の輸出を主張。
結果的には中国が24機輸入することで合意を得ました。
スホーイSu-35の最新型はカナード翼は装備から省きましたが推力偏向ノズル付きエンジンを搭載し電子機器装備は最新型に一新されている強力なタイプです。
搭載される推力偏向ノズル付きエンジンは根拠に疑問は生じますが一定のステルス性能もあるといわれています。
こんなものを中国に渡して良いのか?
という問いに対しロシアではクールな顔をしているようです。
今の中国人の技術力では短期間での技術的コピーは無理だと判断を下しての輸出契約だといいます。
・ロシア空軍極東23戦闘航空連隊所属のスホーイSu-35S(ノズルがこんなに動きます。)
・ロシア製リューリカ=サトゥールンAl-41F1S推力偏向三次元ノズル付きジェットエンジン
・スホーイSu-35S
の写真です。