【拷問】自縛・リョナ・BDSM【ss保管庫】
なんとか呼吸を確保しようと
首を吊っている縄に後ろ手で拘束された
キリキリ上に引かれて痛む両手でしがみつき
少し上にぶら下がります
上半身がその分、まっすぐ立たされて
お股の圧は強くなりましたが
両手で握ってぶら下がっているところより
下の首吊り縄に苦しくされないだけの
わずかな余裕ができたので
息が幾分か楽になりました
ただその分、強く首吊り縄に体重をかけ
ぶら下がってしがみついているので
片手を離して手枷を外そうとしても
首吊り縄と滑車で連携して上で繋がっている
手枷用の縄まで強い力が加わっていて
鍵もついてないベルトなのに
全然緩める事ができません
このままではいつか
股縄のグリグリに体力を完全に奪われて
しがみついていられなくなって
自縛に失敗し恥ずかしい格好のまま
首を絞められ窒息死してしまいます
左脚が宙ぶらりんで唯一自由にされている事が
逆につらくて、バランスをとろうと
無意識に腰も脚も、全身をくねらせてしまうので
クリトリスの快感が!!
四方の壁においた姿鏡が
私の無様なイき姿を魅せつけて
口枷で開かれ、だらしなく甘美のヨダレを垂らす
知らない私の、見たくなかった顔を見せつけられて
たまらにゃい羞恥に
焼き尽くされてしまいそうでした
こんな緊急事態なのに
突然身に迫った死の恐怖に現実逃避した
お花畑状態の私の脳はトリップして
凄い事になってました
「どうしました?
そんなに左脚をモジモジして
ひょっとしてこんなヒドい事されて
イっちゃってるんですか?」
「死んじゃうんですよ?殺されちゃうんですよ?
こんな無様な、変態な拷問受けて
何もできずに、誰にも気付いてもらえなくて
孤独に最後を迎えちゃうんです」
「言ってましたよね?【負けない!】って
【何をされても屈しない!】って…
もう諦めちゃうんですか?」
居もしないハズの拷問官に煽られて笑われて
「もう一度、提案します
【お仲間を売りませんか?】」
「こんなに
つらくて、苦しくて、恥ずかしい事を
小さいあなた一人だけに背負わせて
放っておく守りがいのない連中なんて…
意地を張ってかばう必要ないですよ?」
「不平等だと思いませんか?
小さいあなただけが損な役割を引き受けて…
他人事だから放っておけるんです
誰もそんな努力を褒めてはくれません」
「捕まった【マヌケなスパイ】とか
連中には簡単に切り捨てられてるんです
義理堅いあなただからバカみたいに生真面目に
裏切らないだろうとタカをくくられてw」
妄想にどっぷり浸かってしまったのが
逆に良かったのかもしれない
本来なら脱出不可能になって
こんな酷い事になってしまったら
絶望して心壊れて恐怖にお漏らしや脱糞して
来もしない助けを求めて泣きわめいて
感情や慈悲の心すらない縄にまで命乞いして
人に見せられないみっともないもがき跡を残して
惨めに孤独死していたかもしれない
でも妄想の中の拷問官の
わかりやすい煽りに反発した私は
拷問官をギンと睨みつけ
絶対にこんな屈辱に負けてたまるか!と
気を強くできた
「私は絶対に仲間は売らない!!
こんな拷問にも負けたりしない!!」
と誰もいない密室で誰に言ったのか吠えていた
※実際は口枷もしてたから
ただの意味不明なモゴモゴ咆哮だったと思うけど
堅い意志に目覚めた私の頭の中から
それまで強い苦痛や快感、羞恥、死への恐怖など
私の思考を絶望で上書きして存在を貶めてきた
それらが霧が晴れるように離れていき
まるで新たな何かが開眼でもした様に
邪魔されることなく考える事が
できるようになりました
目の前の映像がカメラのシャッターを切るように
パラパラマンガの様に止まって見えます
映像は傾いていて、そこに映る鏡には
死んだ目をして両足を足場から離して
股縄に大事な部分でぶら下がり
いつか来る死をもう受け入れた様に
悲壮な泣き顔、ヨダレを垂らしながら
首の縄に、それでも現世に未練がある様に
醜くしがみつく死刑囚みたいな
黒ニーソで下着姿の女の子が写っていました
静止画の様なそれを見て
崩れてしまった左の雑誌の足場が
実は完全になくなったのではなく
左足の親指を当てるにも
ほんのちょっと高さが足りないだけ
だったと冷静になれました。
逆に右の足場はまだ高さに余裕があります
映像の中の女の子が
壊れたマリオネットの様に白目をむいて
カタカタと動き、お股をおっぴろげにして
股縄に強く擦られるのも意に介さず
旧式のロボットアームみたいに
足をCの字に開いて
右の足場から雑誌を少し抜き
左の足場に落としていきます
私はそれを冷めた目で見ながら
【UFOキャッチャー】を連想していました
カタカタと同じ作業を繰り返しながら
壊れたマリオネットは時折、きゃぁきゃぁと
ひぃひぃと悲鳴を上げます
その悲鳴はとても悲痛で
耳を塞いで布団に包まってしまいたくなるほど
私には残酷に思えて耐え難いものでした。
首吊りの縄にしがみついている私には
耳を塞ぐ事も
雑誌を一つでも間違えた場所に落とせば
取り返しのつかない事になる私には
目をそらすこともできず
ただ耐えるしかありません
つるつる滑るニーハイソックスの先で
雑誌は気を抜けば落ちそうな程に不安定で
快感と苦痛と息苦しさと羞恥に耐えながら
それでも一つとして無駄にする訳には
いきませんでした
賽の河原(冥土の、三途の川)で
鬼達に酷いお仕置きを受けながら
困難で不安定な石積みを
長時間強要されるみたいな
私の様に自ら招いた馬鹿な行いで
親より先に逝く残念な子にお似合いの
地獄に落とされた様な苦しい拷問の時間が
長く続きました


投稿したss(ショートストーリー)を保管したり
投稿しようかなと思ったアイデア保管
ジャンルは緊縛、拷問、SM、自縛、過激系
死んじゃうのはあまり好きじゃないが場合により
仕方ない