ステルス機
中国製ステルス戦闘機のあまり宣伝されたくない事実を指摘されたら茶化したり胡麻化したりして妨害工作をするだろうね中国人ならね。
日本人ならそんな事する必要さえ皆無だからそんな事はしないね。
中国製ステルス戦闘機の技術が未熟でも日本人には関係ない話だからさ。
アメリカが開発したF-14、F-15、F-16、F-18という一連の戦闘機は当時としては極めて先進的で良く考え尽くされ作られた戦闘機でした。
このアメリカの強力な戦闘機群に対し是が非でも優位に立てるような戦闘機を目指して開発されたのが旧ソ連が総力を結集して開発したMIG-29フルクラムとSU-27フランカーでした。
アメリカよりも後発であることや旧ソ連崩壊に伴い西側の技術がさまざま流入したことなどと相俟って強力な戦闘機に仕上がりました。
そして軍備にばかり総力を注ぎ続けて来たソ連では外貨獲得の手段をあまり持っていなかったためロシアになってからはMIG-29とSU-27を外貨獲得の有効な手段の柱として輸出に力を入れました。
最初はMIG-29の方が売れていましたが今では大型だった分汎用性に優れたSU-27系戦闘機が輸出の柱となっています。
その後ステルス技術が一般的に知られる時代となった今では後付けのステルス技術を少々加え在来機と本格的なステルス戦闘機との間を埋めるような存在として位置付けられるまでに成長しました。
中国では大量に保有している旧ソ連系の旧式戦闘機を新型戦闘機に更新するために自力開発を目指しましたがあまりうまくいかず主力にする新型戦闘機としてはSU-27系戦闘機の輸入やライセンス生産でまかなおうとしています。
同時進行で勝手な無許可コピーも平気でやってますけど。
これに怒ったロシアでは新たな輸出やライセンス生産の契約の際には許可する生産機数を限定しこれを破った場合や無許可コピーをした場合は巨額の違約金を中国に払わせる内容を盛り込んだ契約を結んだようです。
ロシアにとっての中国とは兵器を買ってくれる良いお客であるものの常日頃から技術を盗もうと企んでいる盗っ人のような存在でもあるといえます。
だから中国のことはあまり信用していないのです。
1980年代の末からは海洋進出活動を活発化させ始めた中国では南シナ海と東シナ海での艦隊防空と艦船攻撃を担う航空戦力を必要としました。
自前で開発しようとしましたがうまくいかず結局ロシアからの輸入に頼る道を選ぶしかありませんでした。
そうしてSU-30MKKを38機、追加であと38機の合計76機輸入する契約を結びました。
中国が欲しかったのは航続距離が長く精密攻撃が出来る複座の戦闘攻撃機でした。
ロシアのスホーイSU-30Mとは複座型のSU-27UBを攻撃機型に改造したもの(アメリカ製でいえば複座型F-15Dイーグル戦闘機を改造したF-15Eストライクイーグル戦闘攻撃機のような存在です。)でMの後に付くKは輸出型で末尾のKは中国向けという意味の名称です。
ロシアがステルス戦闘機T-50を共同開発している共同開発国であるインドに輸出しているSU-30MKIの場合はカナード翼も推力偏向ノズル付きエンジンも搭載していて性能もあまり落としていませんが中国向けのSU-30MKKの場合はカナード翼も装備されず推力偏向ノズルも付けていませんし電子装備など全般的に性能を落とした劣化モデルとなっています。
それはロシアが中国を信用出来る国だとは見なしていない表れなのです。
添付画像はインド向けのSU-30MKIと中国向けのSU-30MKKです。
2015年の夏頃、ロシア中国間で新たな戦闘機輸出契約が交わされました。
ウクライナ問題と南シナ海問題により技術が欲しくてたまらない中国とお金が欲しいロシアが歩み寄る構図となりました。
この新たな戦闘機輸出契約とはロシアがスホーイSu-35の最新型を中国に輸出するというもので中国は4機輸入したいと主張(明らかなコピー目的でした。)、ロシアは儲けにならないとして38機の輸出を主張。
結果的には中国が24機輸入することで合意を得ました。
スホーイSu-35の最新型はカナード翼は装備から省きましたが推力偏向ノズル付きエンジンを搭載し電子機器装備は最新型に一新されている強力なタイプです。
搭載される推力偏向ノズル付きエンジンは根拠に疑問は生じますが一定のステルス性能もあるといわれています。
こんなものを中国に渡して良いのか?
という問いに対しロシアではクールな顔をしているようです。
今の中国人の技術力では短期間での技術的コピーは無理だと判断を下しての輸出契約だといいます。
・ロシア空軍極東23戦闘航空連隊所属のスホーイSu-35S(ノズルがこんなに動きます。)
・ロシア製リューリカ=サトゥールンAl-41F1S推力偏向三次元ノズル付きジェットエンジン
・スホーイSu-35S
の写真です。
これがロシアの技術による三次元式推力偏向ノズル付きターボファンエンジンの地上作動試験の映像です。
ロシア自身はある一定のステルス性能を有するといっていますがノズル自体は円筒形でありギザギザにもなっていないですし従来型の形状をしているためステルス性能はほとんど無いと思います。
しかしこれからの時代は推力偏向ノズル付きターボファンエンジンというものがステルス技術と並び必要不可欠な技術になるでしょう。
この技術を持てない国は技術力の無い国として時代に置き去りにされていくのは避けられません。
当然国防力も弱い国に下落することも避けられません。
それゆえ中国もこの技術を躍起になって盗もうと努力しているのが今なのです。
ロシアは中国には当分無理だよと思っているようです。
仮に真似ることが出来たとしても十年以上はかかると考えているようです。
この三次元式推力偏向ノズル付きターボファンエンジンを搭載したロシア製スホーイSu-35S(NATOが付けたコードネーム:フランカーE)の機動飛行がこの映像です。
遠距離での敵機撃墜に失敗して接近戦になった場合に敵機がこのような機動飛行をした場合はどんな体勢からでも機首をこちらに向けられてしまうわけですから確実に負けて撃墜されてしまいます。
これが今後は必須な技術であるという理由なのです。
これからの戦闘機は昔ながらの舵による飛行制御の他に推進力の方向を制御することにより従来なら制御不能だと思われていた絶妙な動きも可能にしなければ敵機に勝てない時代に入っています。
舵だけで飛行制御する飛行機はもう時代遅れだといっても言い過ぎではないのです。
そういう認識が各国の軍にあるためステルス技術と共にこの技術も重視されています。
アメリカのF-22ラプターもロシアのスホーイT-50もステルス技術と併せて推力偏向ノズルの技術も漏れなく搭載しているのでこの映像のスホーイSu-35Sと同様の機動飛行が可能になっています。
現在の中国は世界的に見ても軍備拡張が断トツで凄まじくその勢いと比例するようにステルス戦闘機開発も断トツでたくさん行っています。
世界の他の国々は開発費用が高額になるためステルス機を一機種開発するのも難しく一国で一機種開発出来ている国は数少ない存在となっている厳しい経済事情を横目に見ながら中国は一国でニ機種も三機種も同時進行的にステルス戦闘機計画を実行しているのが現在です。
・2011年に中国が初飛行させた成都 殲撃20(J-20)ステルス戦闘機
・2012年に中国が初飛行させた瀋陽 殲撃31(J-31)ステルス戦闘機 輸出用と位置付けられていてFC-31とも呼ばれているようです。
の写真を貼ります。
中国としては殲撃20を主力ステルス戦闘機と位置付け高性能なアメリカ軍のF-22ラプターに対抗しようと目論んで鋭意開発中です。
試作機をたくさん作りテストを繰り返しているようです。
高性能なアメリカ軍のF-22ラプター打倒を目指しステルス戦闘機開発に邁進している中国。
元々技術的素地を何にも持たなかった中国はなりふり構わないスパイ活動やハッキング活動によってロシア欧米先進国から盗んだ技術情報を元にしてステルス戦闘機開発に活用しています。
そのためかなり前にロシアや欧米先進国でテスト用として作られた実験機や実用化されたものに各部分がそっくりだったりするのがほとんど全部です。
もちろん中国自身は技術を盗んだことを認めはしませんが現物が事実を物語っています。
技術的に未熟な中国にとってステルス戦闘機開発は各項目で難易度が高いものばかりで難航していますが中でも特に難航を極めているのがエンジン開発だといわれています。
・本命の殲撃20ステルス戦闘機用エンジンの開発が極めて難航していることを示す写真です。
自国開発エンジンにしてみたり能力不足だったためロシア製エンジンに積み換えたりしてたくさん試していることを示す機体後部写真です。
・中国が1980年代半ばから今だ開発中の渦扇10(WS-10)
・中国が開発中の渦扇13(WS-13)と渦扇15(WS-15)
の写真を貼ります。
中国はアメリカのジェットエンジンの民間向けバージョンを購入し軍事用として改造して国産ジェットエンジン開発のベースにしたりロシアから購入したジェットエンジンをコピーして国産ジェットエンジン開発のベースにしています。
しかし中国国産のジェットエンジンの場合は根本的な技術的実力が未熟過ぎることが災いして結果はひどいものだといいます。
中国軍の戦闘機パイロットの弁としてこんな話があります。
ロシア製ジェットエンジンをコピーした中国製ジェットエンジンの場合はオリジナルのロシア製に比べ同じ出力に達するまでに長い時間がかかる、つまりレスポンスが非常に悪い。
オーバーホールが必要になるまでの累積使用可能時間が極度に短く僅か30時間でオーバーホールが必要になる。
ジェットエンジン自体の寿命がこれまた極度に短く一日12時間使用したとして僅か10日で寿命が尽きる。
決して使い捨てエンジンとして作られているわけではないのにこのような状況でこれにプラスアルファで故障が頻発するといいます。
こんな状況なので中国空軍パイロットが戦闘機の受け取りを拒否する事例も起きているといいます。
この中国の技術的にお寒いステルス戦闘機開発事情を考えると時期を同じくして中国にとってタイミングの良い今の時期にスホーイSu-35Sのロシアからの輸入が決まったことは間違いなく吉報だったでしょう。
スホーイSu-35Sに搭載されている推力偏向ノズル付きジェットエンジンは単体での輸出について従来からロシアが中国に対する輸出を禁止していた物品だったからです。
このことで中国は欲しくて欲しくてたまらなかったジェットエンジンをやっと手に入れることになります。
おそらくSu-35Sがロシアから中国に到着したら早速このジェットエンジンはSu-35Sの機体から取り外され殲撃20ステルス戦闘機に搭載されテストに使用されることになるでしょう。
そしてこのジェットエンジンのコピーにも取り掛かることは間違いないでしょうが中国の技術力で実用化出来るかどうかはかなり怪しいです。
・三次元式推力偏向ノズルを作動させ急機動中のロシア製スホーイSu-30S戦闘機の写真です。
失礼しました。
↑に貼った写真の機種名を間違えました。
正しくは
三次元式推力偏向ノズルを作動させ急機動するロシア製スホーイSu-35S戦闘機
です。


昨日2016/1/28 日本製ステルス機ATD-Xの最新画像が公開されました。
双発エンジンに双垂直尾翼という姿であるため比較する対象物がない単機状態では一見大柄な機体であるかのように見えますが世界各国が開発しているステルス機の大きさに比べれば1番小柄な小さい機体となります。
F-16戦闘機かF-2戦闘機程度とかなり小型の機体です。
何時になるんだ?何時になるんだ?と多方面でささやかれていた日本製ステルス機の実機の初飛行はいよいよ来月2月の中旬になる予定です。