日本の防衛
トータル:5323HIT
1-43件/全43件
-
そうだ!と思い付いた事があります。
軽々しそうな感じなので真剣じゃなさそうに聞こえますが真剣そのものです。
兵器を作った際にはどういう名前を付けるのかが問題になると思います。
歴史的にも国によっても兵器の命名法は様々ですが笑い話ではなく実効性のあるインパクトを持った名前にするためにはピンポイント攻撃に使える巡航ミサイルには「遺憾」、相手を破壊し尽くせる核ミサイル(大陸間弾道弾)には「極めて遺憾」という名前を名付けて諸外国に対し日本が発言する「遺憾」と「極めて遺憾」という言葉の意味、重さ、怖さを知らしめるのが日本の防衛にとっては一番効果的だと思います。
ロシアや中国や北朝鮮に日本が極めて遺憾と発言した時にはヤバイぞと思わせるくらいのことはやっておかないとこれから先の将来もずっと舐められ続けることになります。 -
イギリスは世界でも最も古くから近代装備の軍隊を持ち運用して来た数少ない国です。
明治時代の日本も海軍は発足当初よりイギリス海軍をお手本としてやって来ました。
それは今現在の海上自衛隊になってからも脈々と受け継がれています。
イギリスはヨーロッパにある島国です。
日本はアジアにある島国です。
立地条件が大筋において類似するということは様々な分野でお手本に出来ることが多いです。
核ミサイル開発が世界的に本格化した第二次世界大戦後いろいろな紆余曲折を経て現在のイギリス軍の核抑止力は潜水艦発射型核ミサイル(SLBM)に集約され一本化されているようです。
イギリスとしてはもしもイギリスを不当に軍事攻撃する国があれば世界中どこの海とも知れない海中から核ミサイルが飛んで来るぞ!という脅しで国を守っているというかたちです。
発射場所を潜水艦に選んだ理由は世界中どこへでも移動がし易く核ミサイルの所在場所を特定し難く出来る秘匿性が非常に高く他国による事前攻撃を受け難い点にあります。
出先の海外からでもイギリス本土を守れる守護神的役割が持てる唯一の手段だったからです。
日本もイギリスをお手本にして潜水艦発射型核ミサイルを装備出来る戦略核弾道弾搭載型潜水艦を複数建造して常時世界中の海中に配置し脅しには屈しない強固な国防体制を早急に構築すべきだと思います。
将来的には中国や北朝鮮が経済的に困窮した場合、日本に領土をよこせ!さもなくば日本に核ミサイルを撃ち込むぞ!と言いながら脅しをかけて来る可能性は非常に高いです。
もしもそうなっても毅然とした態度でその脅しを跳ね退けられるようにするためには日本も独自の戦略核弾道弾搭載型潜水艦を複数保有して世界中の海中に配置して必要性があります。
近年成り上がって来た新興アジア諸国に国際的に舐められないためにです。 -
核保有国と非核保有国の間で領土の取り合い(領有権争い)が起きた場合に最終的には必然的に核保有国が非核保有国に対し核攻撃をするぞと言いながら領土を脅し取るかたちになることは誰しもが容易に想像出来る話の流れです。
良識ある普通の国であればそういう国家間紛争に対し迂闊に核兵器使用などという言葉は口にしません。
しかし歴史的に見ても中国と北朝鮮という国はどう逆立ちしても良識ある国とは言えません。
日本が長年抱えている領土問題は複数存在します。
北方領土しかり竹島しかり尖閣諸島しかりです。
これも今後とも深刻な日本の領土の防衛問題なのです。
今のままだと日本は近い将来領土を次から次へと脅し取れるむしり取れる可能性が非常に高いのです。
核兵器で脅せば日本は何でも言うことをきくなどという悪い前例は決して作ってはならないのです。
日本が自前の核兵器を保有すればロシアの態度も今までとはまた違ったものになって来るのも確実だと思われます。
とにかく国際的に舐められないようにすることは大切なのです。 -
潜水艦発射型ミサイルといえば海上自衛隊の潜水艦も魚雷発射管から打ち出すタイプのミサイルを持ってはいます。
かなり前からです。
アメリカ製のハープーンミサイルです。
しかしこれは大きさは魚雷程度で射程距離が150Km程度という規模なので他国に弾道弾としての脅威を与えるのは不可能です。
抑止力にするには完全に役立たずです。
現在のイギリスはアメリカからトライデントミサイルを購入し潜水艦発射型核弾道弾のミサイル体系を維持保有して自国を防衛しています。
リアルな話、他国はいつ自分の国を攻撃して来るかわからない信用出来るわけがないというのが世界でも歴史が深く賢い国イギリスの本音なのです。
日本もイギリスを見習うべきでしょう。
添付動画はUS NAVY SLBM ポラリス・ポセイドン・トライデント
アメリカ海軍の歴代の潜水艦発射型核弾道弾の発射映像です。 -
今や毎日ニュースの話題に必ず上るようになった北朝鮮による核開発と弾道ミサイルの発射試験。
しかもあろうことか非常識にもよそ様の国(我が国日本)の上空を許可無く飛び越えての発射試験が半ば当たり前であるかのような状況を現実化させています。
もしもこのような状況が続き近い将来日本にとって何らかの被害でも出るようであればやはり他国の核の傘など信用出来ないということになり我が国日本も自前の力で核と弾道ミサイルを持つしかないという状況になります。
北朝鮮が日本を狙って核弾道ミサイルを撃つのなら日本からも北朝鮮へ向け核弾道ミサイルを撃ち込むがそれでもいいのか?という脅しに対する明快な返事が出来るようにするためには日本も自前で核弾道ミサイルを持つしか選択肢はないのです。
核兵器開発については原発など核関連技術の開発を長年続けて来ている日本にとっては難易度は高く無く極めて短期間に実現可能でしょう。
核兵器の運搬手段である弾道ミサイルの技術は既に持っておりこれも極めて短期間の内に現実のものに出来るでしょう。
日本には宇宙開発用ロケットとして液体燃料系のH-2Aロケットと固体燃料系のイプシロンロケットがあり世界最大級の固体燃料系ロケットでもあるイプシロンロケットの初号機の打ち上げが成功した時にはあまり報道はされなかったものの核弾道ミサイルの元になる技術を日本は手に入れたとして中国が騒いだこともありました。
だから日本の場合はやろうと思えば早急に核武装化は出来るはずなのですが考え方がなかなかまとまらない日本の世論が最大の障害なのです。
誰だって平和に暮らすのが1番に決まってますが世界には北朝鮮のようにそうではなく話し合いも聞き入れない国があるのがリアルな現実なのです。
平和ぼけした日本の世論の意見など聞き入れるはずがないのも事実なのです。
だから日本人は現実を見て見ないふりをするのではなく目を覚まさなければ明るい将来はないのです。
日本が破壊し尽くされるか北朝鮮や中国に核兵器で脅され続ける未来しかないでしょう。
このままだとこれら以外の未来はないのは本当の話です。
20〜30年ほど前は将来北朝鮮や中国が核兵器で日本を脅して来ると言えばそんなバカなと笑われていましたが今現在は正にそのような状態になっています。
歴史が証明しているということなのです。
添付写真はイプシロンロケット -
これまで日本が堅持し続けている非核三原則により核兵器は日本への持ち込みも禁止して来ましたが日本周辺のリアルな現実としての世界情勢の悪化を目を逸らさず直視するならば核の傘を提供してくれている同盟国アメリカの核兵器の日本への持ち込みは許可するという考え方は当然あって当たり前ではないかという発言が与党の政治家から出て注目発言だと言われています。
しかし日本のマスコミによって作られた情報の囲いの中で育ち生活している我々日本人だけ特有な「何でも話し合えば平和的に解決出来るというマヤカシの」世界観はそろそろ世界中に対して全く通用しなくなってきています。
そのことを口に出して発言する政治家が出て来て当たり前だと思うのですが、核兵器は作らない持たない使わないというようなそんな単純な平和教育なんてまるで時代に合っていないと感じます。
真剣に平和について考えるのなら核兵器とはどんな物で何故作られ何故いろいろな国々が持ち、持った国々はどうなっているのか、また持たない国々はどうなっているのか、持たない国々の意見は話し合いで平和的に受け入れられているのか、持った国々は何故手放そうとしないのか?
ざっと上げただけでも最低限これだけのことは教育を受け知っていなければ平和のことや核兵器のことなんて語る資格ないでしょう。
何も知らずに平和や核兵器のことを語っている人間(何かといえば戦争反対ばかりを叫びたがる戦後世代のマスコミの人間)は詐欺師以外の何者でもありません。
日本国内でこういう議論を繰り返し正しい考え方を決めていかないと日本の未来はヤバイです。 -
北朝鮮は核実験も複数回行い水爆実験も行い弾道ミサイル実験も液体燃料ロケット固体燃料ロケットを含め潜水艦発射型弾道ミサイルの実験をも複数回行い急速に核兵器開発整備を進めていますね。
これはなぜこのようなことをしているのかといえば北朝鮮の場合は諸外国に比べ裕福ではないため諸外国と同じように通常兵器を開発整備して競い合おうとしてもそのための資金は圧倒的に足りず技術力の面でも不足な点が多く諸外国の軍隊には遠く及ばないことがわかっているから核兵器だけに資金を集中させ一点豪華主義で諸外国を牽制しようという考え方に起因しています。
国防方針としてある意味では合理的な方針ではあります。
しかしいくらアメリカに脅しをかけたいからとはいえ核弾道ミサイルでのストレートな通常攻撃の他にも高高度爆発をさせる強力な電磁波攻撃も出来るんだぞ!と宣言してわざわざ自分の手の内を自ら明らかにする行為は何だか間抜けに映ります。
確かに核弾道ミサイルを高高度爆発させれば破壊の元になる爆風や熱風や閃光の影響はあまりないかわりに強力な電磁波が広範囲に届き電気電線やICチップを搭載する全ての機械、設備、交通機関や車や家電品全てを断線ショートさせ使い物にならなくすることは可能です。
一瞬にして一国の全ての文明を破壊してしまえるといっても言い過ぎではありません。
ある日突然全国の電気を使う物全てが故障して使えなくなったらそれは高高度爆発の攻撃を受けたのだと理解した方がいいでしょう。
こえなると元通りに復旧させるには40〜50年近くかかると言われています。
しかし核兵器にこのような能力があることは核兵器保有国の間では70年以上前から知られていた話なので今頃になって北朝鮮が声を大にして宣言しているところを見ると間抜けに映るのです。
アメリカは既に1946年の時点でビキニ環礁での2回の水爆実験Operation Crossroad(エイブルとベイカー)で第二次世界大戦の敗戦国日本やドイツから接収した軍艦(アメリカの軍艦や戦艦長門や重巡洋艦プリンツオイゲンなど含む)を多数海上に配置して浮かべた状態で空中での起爆と水中での起爆という条件下実験を行っておりその際の損害状況も詳細に調べておりどんな悪影響が出るのかは知り尽くしていました。
核兵器では電磁波の悪影響が広範囲に及び過ぎるデメリットがあります。
デメリットとはどこまで悪影響が出るのかわからなければ攻撃した側の自分たちにも損害が及ぶということなのです。
そのため先進諸外国の軍隊では影響範囲を限定的に制限した電磁波(EMP)爆弾を核ではなく通常兵器で開発して装備しているのが現在なのです。
北朝鮮が笑われて当たり前というのはそういうことなのです。
添付資料は1946年のOperation Crossroad(ベイカー) -
↑の添付資料でキノコ雲の裾野海面が白くなった領域に軍艦が多数浮かんでいますがその中に旧大日本帝國海軍の戦艦長門の姿もあります。
即座に悪影響を受けて沈んでいった軍艦も多数あったなか日本人が作った戦艦長門はこの二回の水爆実験を受けても耐えて浮き続けていましたが数日後沈没していたそうです。 -
国連でのアメリカや日本の発言を受けて北朝鮮の金正恩がこれまでにない暴挙を実行するかのように匂わせていますね。
具体的には太平洋上に水爆搭載の弾道ミサイルを発射し起爆させることをさしているようです。
国内インフラ整備が諸外国に比べ極端に遅れている北朝鮮ならではの行為だと言うことも出来ますね。
添付資料は夜間の地球を写した衛星画像のGifアニメーションです。
みなさんお気づきと思いますが北朝鮮はどこでしょう?
夜間になると真っ暗で消えて無くなる地域が北朝鮮ですね。
これが電磁波攻撃で悪影響があってもあまり影響を受け難い証拠だと言えます。
-
しかし昔の北朝鮮だったら確かに電磁波攻撃の悪影響には強かったと言えますが今の北朝鮮は先進諸外国の進んだ技術をかなり盗んで取り入れていますから完全に強いとは言い難いというのが現状だと言えます。
北朝鮮の中でも資金をかけて近代化している部分ほど先進諸外国並みに貧弱だと言えます。
例えば北朝鮮国内でも軍関係、その中でも核兵器や弾道ミサイルに関わる部分は特に電子機器が多用されており電磁波攻撃に強いとはとても言い難い部分になっています。
添付資料は北朝鮮がアメリカ含む先進諸外国を脅すために数多く公開してきたミサイル発射実験の中で対空ミサイル発射実験だとしている映像のGifアニメーション画像です。
こんなに極端に方向変換を行うためには電子機器を全く使用しないで実現するのは無理です。
間違いなく先進諸外国の電子技術を搭載しているはずです。
他の弾道ミサイルについても同じことが言えます。
先進諸外国の電子技術を取り入れない限り無理な部分が多いからです。
そう考えると自らが弱い部分を自ら明かしているのが今の北朝鮮なのです。
北朝鮮の場合は大半の部分はアナログながら諸外国と肩を並べようとしているお金をかけている部分は先進諸外国と同様に電磁波攻撃に貧弱なのです。
-
北朝鮮の核ミサイルの問題は早急にどうにかしなければならない一大問題であることは間違いないですね。
これはアメリカと日本や韓国だけの問題に留まらず実際には世界中の国々に対する脅威になることを真剣に理解している国々は非常に少ないようです。
地理的に近くではない国々のほとんどは他人事のようにしか思っていないようです。
しかし核ミサイルは大陸間弾道弾レベルともなれば特に戦略核ミサイルともなれば北朝鮮から離れた位置にある国々でも世界中どこでも笑っていられる国はないのです。
北朝鮮のような何でもありの無法者国家が自由に核ミサイルを撃てる状況になれば些細なことでも核ミサイルを撃つぞと言って恐喝して来る可能性は無限に拡がるのです。
核兵器に対してこちらも核兵器を持ち抑止力とする場合は双方に抑止を考えきれるだけの良識的観念が存在していなければ全くの無意味となります。
日本の場合は核兵器はダメダメという核アレルギーが根強い点が大きな足枷となっています。
それが現実です日本の現実です。
そうであるならば通常兵器を更に高度化させ北朝鮮なんて全く追い付けないほどの通常兵器で核攻撃を受ける前での未然防止策を厳密に構築すべきでしょう。
最近何度となくアメリカ軍のB-1Bランサー爆撃機2機と在日アメリカ海兵隊のF-35Bライトニング戦闘攻撃機2機と航空自衛隊のF-15Jイーグル戦闘機2機と韓国空軍のF-15Kスラムイーグル戦闘爆撃機2機が合同演習を繰り返していてアメリカ軍と韓国空軍はそのまま北朝鮮の領空ギリギリまで進出して見せて北朝鮮を牽制していますが全く反応が無かったといいます。
大きな機体のB-1Bランサー爆撃機ですが開発されたのは古く後付けステルス改修を受けた機体です。
F-15イーグル戦闘機も開発されたのは古く後付けステルス改修を受けている機体です。
本格的ステルス機として開発された機体ではないにもかかわらずこれらの機体を探知することは北朝鮮軍にとってかなり難しいらしく敵を探知出来ないためスクランブル発進すらかけることが出来ていない様子です。
今確実に言えることそれは北朝鮮は核ミサイル開発は集中的に行っているがそれを守るための防御能力はほとんど無いに等しいという事実。
保有している核ミサイルや通常ミサイルを守る方法は隠すか常に移動させ続け逃げて回るしか術がないというのが現実のようです。
防御能力がほとんど無く特に防空能力の欠如はひどい状態のようで過激な発言を連発しているのとは裏腹に外部から一斉急襲されでもしたら全く無力状態のようです。
だから日本としては未然防止策の敵地急襲能力を磨き備えておくことを怠ってはいけません。
添付資料は日本のステルス技術立証試験機X-2の試験飛行動画です。 -
アメリカはグアム島のアンダーセン空軍基地から飛来したアメリカ空軍のB-1Bランサー戦略爆撃機2機は那覇基地からの航空自衛隊のF-15Jイーグル戦闘機2機と岩国基地からの在日アメリカ海兵隊F-35BライトニングⅡ戦闘攻撃機と合流し日本近海上空で訓練を行いその後B-1Bランサー戦略爆撃機2機は朝鮮半島へ向かい韓国空軍のF-15Kスラムイーグル戦闘攻撃機2機と合流し北朝鮮の領空ギリギリまで北上して北朝鮮を牽制しました。
このようなことを数回繰り返したようです。
しかし北朝鮮側は無反応というか反応即応が出来なかったというのが現実のようです。
添付資料はそのB-1Bランサー戦略爆撃機とF-15Jイーグル戦闘機とF-35BライトニングⅡ戦闘攻撃機の編隊飛行写真。
B-1Bランサー戦略爆撃機とF-15Kスラムイーグル戦闘攻撃機の編隊飛行写真。
です。
F-35BライトニングⅡ戦闘攻撃機以外はみな1970〜1980年代開発の機体でとても最新とは言い難い古い機種です。
それなのに北朝鮮側はまともに探知すら出来なかったようです。 -
ちなみにアメリカ空軍のB-1Bランサー戦略爆撃機は大型爆撃機でありながら可変後退翼を持ち主力戦闘機レベルの最大速度マッハ2.3程度が出せるロックウェルB-1A戦略爆撃機の性能抑制廉価版にあたります。
しかしながら北朝鮮の領空の外から余裕で北朝鮮全土を射程範囲におさめ核ミサイルや巡航ミサイルによる攻撃が可能です。
この能力があることを金正恩は知っているため事あるごとにB-1B戦略爆撃機を名指しして警戒しているのでした。 -
アメリカはB-1Bランサー戦略爆撃機よりも更に最新のノースロップB-2スピリッツ戦略爆撃機という全翼型のステルス機も保有していますが北朝鮮相手に投入するつもりは元々ないようです。
北朝鮮相手に使用するには技術とお金が無駄遣いになるので世代の古い兵器でも必要にして十分だと判断しているのでしょう。
北朝鮮ごときにはもったいないというわけです。
添付資料はノースロップB-2スピリッツ戦略爆撃機(最初からステルス機として開発された爆撃機です。)の写真です。 -
対する北朝鮮はというと数字上は1000機もの軍用機を持ちその半数を占める約500機は戦闘機だといいます。
ではその戦闘機のうちわけはというとほとんどが旧ソ連製Mig-21フィッシュベット。
唯一現代機と呼べるのはこれまた旧ソ連製のMig-23とMig-29のみ。
この2機種は合計でも100機に満たない少数機。
驚くことに北朝鮮では今だに朝鮮戦争時代1950年代初期のMig-15を現役で使用しているといいます。
しかし航空燃料の不足からろくな訓練飛行すら出来ていないため、まず技量の高いパイロットが育たない環境にあります。
おまけにレーダーなどの装備機材も古くとてもまともな空軍とは呼べない状況。防空体制は抜け穴だらけ。仮に自国の領空内への敵機侵入があったとしても直接目視ででも見ない限り気が付かない可能性もあります。
そして仮に敵機侵入に気付くことが出来たとしても地対空ミサイル網がどれほどのものかは不明で旧式化している可能性もあり時代遅れの機関砲や高射砲で目視照準で撃って来るのみかも知れません。
とにかく北朝鮮という国は核ミサイル関連とスパイ関連にはお金をかけるがそれ以外のものにはお金をかけることをしぶる極端に変わった国なのでした。
添付資料は世界的にはすでに骨董品レベルのMig-15戦闘機の写真。
現行北朝鮮の最新戦闘機群(左上がMig-29フルクラム戦闘機、右上がMig-23フロガー可変後退翼戦闘機、左下がMig-21フィッシュベット戦闘機、右下がSu-25フロッグフット対地攻撃機)の写真です。
北朝鮮ではこれらが最新鋭機種ですが世界的な目で見るとかなり旧式なものになります。 -
アメリカ軍のF-35ライトニングⅡやF-22ラプターなどのステルス戦闘攻撃機に比べると北朝鮮の最新鋭戦闘機群は月とスッポンで比較にならないくらいお恥ずかしい限りなのでした。
もしまかり間違って対戦でもした日には北朝鮮のパイロットたちは間違いなく敵の姿も見ない内に全滅です。
しかもどこから何で攻撃されたのかもわからないままで全機撃墜されます。
添付資料は機体表面にベィパーを発生させながら機動飛行するF-22ラプターステルス戦闘攻撃機の写真。
三種類のF-35ライトニングⅡステルス戦闘攻撃機の写真、上から順番にA型B型C型です。
B型は垂直離着陸機でもあります。 -
現在の北朝鮮の指導者となっている金正恩の父親である金正日は大の飛行機嫌いで知られロシアや中国などの外国に出向く際にも飛行機には決して乗らずもっぱら専用列車での移動をメインにしていました。
しかし父親が飛行機大嫌いだったのに対し息子の金正恩は大の飛行機好きだそうで自ら輸送機を操縦したり戦闘機の操縦席に座り満面の笑みを見せるなど飛行機マニアだそうです。
そして金正恩が北朝鮮の指導者になると北朝鮮では初となる航空ショーが開催されることになりました。
これは去年2016年9月24日と25日に行われ海外からたくさんの人が訪れたそうです。
なぜかというと前述のように北朝鮮では古い機体が今だに現役で使い続けられており世界最大の飛べる骨董機の博物館と言われていたからです。
北朝鮮以外の国々ではもう全部退役したりスクラップにされたりして見れない骨董機の飛行シーンが見れるという希少さがたくさんの人々を呼んだ理由でした。
北朝鮮にとっては諸外国より遅れた飛行機しか持っていないこと(しかも大量にです。)が転じて外貨獲得の絶好のチャンス到来でした。
しかし今年も9月に予定していた航空ショーは中止となりました。
核開発やミサイル発射を連発したため諸外国との関係が悪くなったことや航空燃料の不足が影響した結果だと言われています。
北朝鮮ってバカですよね。
添付資料は北朝鮮のアクロバット飛行隊の写真。
北朝鮮では最新鋭戦闘機であるMig-29フルクラム(意識的にアメリカ空軍のF-22ラプターステルス戦闘攻撃機とそっくりの塗装に塗り替えられています。)の写真。
Mig-29フルクラム戦闘機の離陸シーンの写真。(旧ソ連/ロシア製のジェットエンジンの特徴として異様に黒煙が出ている時が多々あります。)
北朝鮮ではアクロバット用の飛行機として外国では対地攻撃機としてしか使用しない旧ソ連製のスホーイSu-25フロッグフットを使用しているようです。
何か妙な変な選定。 -
北朝鮮では今だに大量に使用され続けている骨董機の飛行シーンが見れる事例としてこれらの飛行機があります。
添付資料は旧ソ連製Mig-15ファゴットの写真。
旧ソ連製Mig-17フレスコの写真。
旧ソ連製Mig-19ファーマーの写真。
どれも開発時期が1950年代から1960年代という正に骨董品と言っても差し支えない代物ばかりです。
旧ソ連製ジェット戦闘機の進化の様子が良く判るような感じの骨董機群です。
旧ソ連が第二次世界大戦の戦勝国の一国となったことにより戦利品として手に入れたナチスドイツの後退翼の技術とジェットエンジンの技術をフルに導入して作ったMig-15ファゴット、その主翼の後退角を更に増やしたMig-17フレスコ、そしてまた更に主翼の後退角を増やしジェットエンジンを双発にしたMig-19ファーマーという具合。
残念なのは見れるのは旧ソ連の航空技術力の進化の様子であって北朝鮮の航空技術力の進化の様子ではないという点です。
北朝鮮に対してはお気の毒ですがこれが真実です。 -
それからこれも北朝鮮ならではの飛行シーンが今だに見れる骨董機。
添付資料は旧ソ連製Mig-21フィッシュベットの同型機写真三枚。
これも旧ソ連製Mig-19ファーマーに続く進化の一つにあたる戦闘機です。
時は折しも世界的なスピード追求競争の時代でした。
冷戦時代だった旧ソ連もこの流行を牽引していた立役者の一人でしたから超音速を出すためジェットエンジンの空気取り入れ口にショックコーンと呼ばれる尖んがり帽みたいな物を付け主翼の後退角を増やし尚且つ主翼を薄くしたかったのですが強度を保つのが困難になったため主翼を三角翼にしてジェットを単発に変更。
小型軽量化により小回りが効き尚且つ超音速というスピードが出せる戦闘機として大量生産され世界中に輸出や供与がなされた戦闘機でした。
これも旧ソ連の航空技術力の進化の歴史の一つです。 -
あとあと…それからこれも忘れてはいけない北朝鮮では二番目に新しい新鋭戦闘機の一つ旧ソ連製Mig-23フロガー可変後退翼戦闘機。
これも今となっては飛行シーンが見れること自体が非常に希少な戦闘機です。
添付資料は旧ソ連製Mig-23フロガー可変後退翼戦闘機の写真二枚。
旧ソ連軍の機体と北朝鮮軍の機体です。
Mig-23は初飛行が1967年なのでやはり1960年代の骨董機です。
アメリカ映画のトップガンは一部実話の映画でした。
映画の中でアメリカ海軍原子力空母から発進したグラマンF-14トムキャット可変後退翼戦闘機が撃墜した某国の戦闘機とは史実ではリビア軍の旧ソ連製Mig-23可変後退翼戦闘機でした。
いわゆるヤラレキャラがMig-23だったのです。
でも実際にトムキャットに撃墜されていますけどね。
北朝鮮はそのMig-23を今だに約60機ほど保有し新鋭戦闘機としているわけです。
アメリカ海軍のグラマンF-14トムキャット可変後退翼艦上戦闘機はもう既に退役済みですが同じ可変後退翼という名前でもアメリカの場合はオート制御の可変後退翼でした。
旧ソ連製Mig-23フロガー可変後退翼戦闘機の場合はオート制御ではなかったようです。
名前は同じでもそこら辺りの機能性や信頼性などがたくさん積み重なって来ると結果的に性能差となって現れるのでしょう。
実際に撃墜されているわけですから。
おまけでもう一枚添付しておきます。
アメリカ海軍原子力空母ジョージワシントン飛行甲板上のグラマンF-14トムキャット可変後退翼戦闘機の写真。 -
旧ソ連のミコヤン・クレビッチ設計局製MiG-23フロガー可変後退翼戦闘機は1967年に初飛行した陸上において運用する目的で開発された戦闘機です。
一方アメリカのグラマン社製F-14トムキャット可変後退翼戦闘機は1970年に初飛行した航空母艦の艦上において運用する目的で開発された艦上戦闘機です。
普通に考えると航空母艦という船の上で運用出来なければいけないというごく限られた条件の範囲内で開発された艦上戦闘機の方が陸上戦闘機より制約だらけなため強くない戦闘機になってしまいそうですが、なぜか艦上戦闘機のF-14トムキャットの方が強い戦闘機となっていました。
ベトナム戦争では大型なアメリカ製戦闘機は小型軽量で簡便に作られすばしっこい旧ソ連製戦闘機に苦しめられた苦い戦訓からF-14トムキャットは機動性を高めるため可変後退翼を採用(トップガンスクールもベトナム戦争での苦い経験の反省から始められました。)しながら当初は長射程のフェニックスミサイルを多数搭載し複数同時探知複数同時攻撃可能な能力を付与されアメリカ海軍の艦隊防空の要として長年運用されていました。
しかしイージス艦の多数建造配備がなされたため艦隊防空の役割をイージス艦へ譲り湾岸戦争では豊富な搭載量をかわれ大量の爆弾を搭載し対地攻撃機ボムキャットとしても多用されました。
その後は耐用年数やメンテナンスや維持費の関係上2006年9月22日に惜しまれながら退役しました。
添付資料はアメリカ海軍グラマンF-14トムキャット可変後退翼艦上戦闘機の写真三枚です。
可変後退翼を最大まで後退させるとデルタ(三角)翼戦闘機のようになります。 -
アメリカ空軍の最新ステルス戦闘攻撃機はF-22ラプターです。
現状のところ世界最強と考えられます。
6機のF-15イーグル戦闘機と同時に対戦しても6機全機を撃墜可能と言われています。
だから1機のお値段も世界最高で約250億円もすると言われます。
たいていの場合は敵機を目視出来ない長距離離れた位置から撃墜可能ですが仮に接近戦になってしまった場合でもクルビットやフラットローテーションと呼ばれる機動飛行が可能なので小型軽量の敵戦闘機に対しても常にF-22ラプターが優勢を保つことが出来ます。
添付資料はフラットローテーションやクルビットという機動飛行を含む飛行動画です。
圧倒的です。
同盟国だと言われる日本へもイギリスへでも売らないのもうなずけます。 -
アメリカ空軍のF-22ラプターは1990年に初飛行しました。
本格的なステルス戦闘機としては世界初でした。
一方ロシアもアメリカに対抗すべくスホーイT-50ステルス戦闘攻撃機を開発しました。
初飛行はアメリカから遅れること20年後の2010年でした。
こちらもアメリカのF-22ラプターに近い形式と装備を持ち性能的にも近いものとなっていますがどちらが強いかは不明です。
添付資料はロシアのスホーイT-50ステルス戦闘攻撃機の動画です。
ロシアは北朝鮮が買いたいと言っても売ることはないでしょうし北朝鮮は買えないでしょう。 -
今現在の日本はと言えば…防衛一点張りで現在日本の空を守っているのは主な装備でいうと最古参のF-4EJ改ファントムⅡ戦闘機とF-2A戦闘機とF-15Jイーグル戦闘機です。
F-2A戦闘機はアメリカ製のF-16戦闘機を日本で再設計したのを含めF-4EJ改ファントムⅡ戦闘機もF-15J戦闘機も日々装備機材のアップデートは行って使用してはいるもののいずれの機種も基本的には1960年代から1970年代の設計にあたる戦闘機であるためさすがに古くなって来た感は否めないものがあります。
先日は最古参の機体でもあるF-4ファントムⅡ戦闘機の左主脚が折れて外部燃料タンクが滑走路面との摩擦で発火するトラブルが茨城県百里基地でありましたが今まさに新型ステルス機であるロッキードマーチンF-35AライトニングⅡ戦闘攻撃機と機種更新を進めているさなかでの出来事でした。
このような老朽化による不可避な事故を起こす前に更新を済ませておくべきだったのではないかと思います。
添付資料はF-4EJ改ファントムⅡ戦闘機とF-2A戦闘機の写真。
F-15Jイーグル戦闘機とF-2A戦闘機の写真。 -
添付資料はアメリカ軍の在来機であるF-16戦闘機とステルス機であるF-35ライトニングⅡ戦闘攻撃機の写真です。
日本の航空自衛隊ではこのF-35ライトニングⅡ戦闘攻撃機のA型で最古参のF-4ファントムⅡ戦闘機を更新しようとしているところです。
合計40機導入を予定。
計画よりかなり遅れているイメージは拭えません。 -
日本の防衛、特に防空を担うものについてはこのようなかたちになっています。
前述のように搭載機材等のアップデートは行っているものの基本的には老朽化が否定出来ないF-4ファントムⅡ戦闘機のロッキードマーチンF-35AライトニングⅡ戦闘攻撃機への更新。
ロッキードマーチンF-35AライトニングⅡ戦闘攻撃機とは多目的に使うことを前提に作られたステルス戦闘攻撃機でアメリカを中心にして多数の国々が参加する国際共同開発によるものです。
現在では日本もその開発に参加するかたちになっています。
それだけにロッキードマーチンF-35AライトニングⅡ戦闘攻撃機は新機軸をたくさん導入しており使用するヘルメットなどはヘルメット一つだけで4200万円もすると言われています。
理由はやはりヘルメットマウントディスプレイ(パイロットがどの方向に向いていてもバイザー内面に諸情報がリアルタイムに表示され本来ならば自機の機体の影になり死角により見えないはずの敵機の正確な位置も表示され見えるようになっています。仮に自機の真下に敵機が位置していても表示によって見える。)などの新機軸を導入していることで高性能になっているからでした。
それから実質的に日本の防空の要になっているF-15戦闘機やF-2戦闘機も随時レーダーやミサイルなどの搭載機材のアップデートは行われています。
そしてその次の段階としてステルス軍用機に必要とされるさまざまな新技術を実証試験するためにX-2を開発し昨年初飛行させています。
今はまさにそれらのステルス技術を実際に現物で試し研究している真っ最中だろうと思われます。
アメリカやロシアがすでに実用化に成功している推力偏向技術もまた日本は日本で独自の機構で開発中であり日本も試験機レベルではすでにクルビットやフラットローテーションなどの機動飛行が出来るまでになっているということです。
これらの機動飛行が出来ると出来ないとでは接近戦の空中戦では勝敗に大きく影響しますからやはり常にどんな姿勢であっても機首を敵機の方向へ向けていられる技術は重要です。
添付資料は日本の航空自衛隊向けロッキードマーチンF-35AライトニングⅡ戦闘攻撃機の写真。
先進技術実証試験機X-2の各方向からの写真。
各部にF-2の特徴を残しながらステルス機に必要な外形スタイルを融合させたものに仕上がっていると感じます。
弾道ミサイル攻撃を仕掛けて来るであろう敵の根源を隠密に奇襲攻撃し未然防止策を採らなければならない場合は必然的に求められる技術が満載ですからシッカリと実用化を進めてもらいたいものです。 -
一部訂正させて下さい。
日本がアメリカから導入を開始しているロッキードマーチンF-35AライトニングⅡ戦闘攻撃機ですが合計40機ではなく合計42機導入予定のようです。
ごめんなさい。
世界中の国々でA-10A、AV-8B Harrier、F-16、F-18、F-111、AMX、TORNADOなどの戦闘機や攻撃機が現在まで行っている任務をF-35は一機種で代替出来る戦闘攻撃機として開発されておりおまけにステルス機としての機能も併せ持っています。
例えばF-16と比較した場合は運用コストが20%少なくて済むというメリットもあります。
しかし性能は逆に良くなっておりステルス機能の他にアクティブフェイズドアレイレーダーや赤外線センサーや光学センサーの複合装備やヘルメットマウントディスプレイの併用により新機軸満載の高性能機となっています。(これらの新機軸満載の多さが実用化途上で多くのトラブルを呼び試験期間を長くする結果を生みました。)
そのため今後生産される合計機数も大量になると予想され新世代戦闘機としての高い機能性もさることながら複数国が参加する稀なビックプロジェクトであるとも言えます。
結局後発参加国ではあるものの日本もこの共同開発国に名を連ねることとなり現在に至っています。
日本の場合は通常離着陸型になるA型のアメリカ製完成機を4機購入し残り38機についてはアメリカからのパーツ供給を受けて日本国内で最終組み立てをして完成させるノックダウン生産のようなかたちをとるようです。
日本が導入を開始したA型初号機は2016/8/24にアメリカのフォートワースにて初飛行。
日本で完成したA型初号機は2017/6/13に県営名古屋空港にて初飛行。
来年夏には青森県三沢基地にて配備を開始する予定となっているようです。
しかし現時点で導入が開始されているのはあくまで通常離着陸型のA型のみです。
添付資料はF-35が代替機種になれる現行在来機の数々、F-16との運用コストの対比資料。
F-35用ヘルメットマウント多機能ディスプレイの写真。
2017/6/13に県営名古屋空港にて初飛行した日本国内組み立て初号機F-35Aの写真。
多少ぶれてますが背景に写るお城は小牧城だと思います。 -
元々F-35の始まりは1990年代始めにアメリカが考えたJSF(ジョイトストライクファイター=統合打撃戦闘機)計画にあり当時今よりたくさんあったアメリカの航空機メーカーが二手に分かれX-32というテスト機とX-35というテスト機を作り競争試作を行いました。
その勝者として採用されたのがX-35でした。
その後X-35はF-35と改名され今に至りますが当初から各軍の使用機材の共用化統合化を行い軍事費を抑えることも目的としていましたからF-35という一つの機種から三種類の派生型を作りアメリカの三軍の要求を満たすように開発が進められました。
A型が通常離着陸型でアメリカ空軍が採用、B型が垂直離着陸型でアメリカ海兵隊が採用、C型が艦上機型でアメリカ海軍が採用という具合でした。
アメリカでは元フォード社出身のやり手(合流化のやり手)と言われていたロバートマクナマラが国防長官をしていた頃、彼の強い提唱(空軍と海軍に無理矢理条件をのませたと言われています。)により1960年代始めから海軍の艦上戦闘機と空軍の陸上戦闘機を一つの機種(ジェネラルダイナミックスF-111可変後退翼戦闘爆撃機)でまかない軍事費を減らそうとしたことがありました。
しかしこれは頓挫失敗しアメリカ空軍はジェネラルダイナミックスF-111可変後退翼戦闘爆撃機を採用しアメリカ海軍はグラマンF-14トムキャット可変後退翼艦上戦闘機を独自に採用することになりました。
空軍機ベースだったため大型過ぎて艦上戦闘機に使うには大きく重過ぎ海軍が受け入れるはずもない話でしたが自動車産業ではやり手と言われていたロバートマクナマラもあまりよく理解出来ていなかったようです。
結局お互いの軍での要求内容を両立して満たすことが出来ていなかったから失敗となってしまいました。
少し間をおいて時代は変わりF-35はこの失敗に学び今度は小型の機体を基にして派生型を作り共用化を図ろうと考えたもののようです。
個人的な希望としては垂直離着陸型になるB型も導入して通常は陸上基地から運用し有事の際には海上自衛隊の「いせ」「ひゅうが」「いずも」「かが」などのヘリコプター空母に搭載して運用出来るようにして備えを万全にしておいて欲しいところです。(これは根も葉も無い話ではなく本当に現実のものになるかは不明ながら実際に何度となく全国ネットのニュースで取り上げられている話。でも現実化させて欲しいです。実動可能な空母戦力があるということは戦争を仕掛けさせないための抑止力になりますから。)
この運用方法は適当な思い付き的な発想ではなく実際にイギリス軍で行われていた方法で備えておかなければならない防衛装備と無駄遣いは避けたい予算の関係から考え出された苦肉の策でイギリス軍ではハリアー垂直離着陸戦闘攻撃機を通常は陸上にある空軍基地から運用し必要になった際には軽空母であるV/STOL空母に搭載し遠方まで進出し運用するという方法を採っていました。
つまりこの方法だと実際に乗るパイロットは陸上運用のやり方と艦上、海上での運用のやり方両方を習熟する必要があるため大変ではありますが国が保有する戦闘攻撃機の機数は半分で済むため相当なお金の節約に繋がるというわけでした。
アメリカ合衆国のような何ヶ国も合体して一国を形成しているような大国の場合は軍事費用も巨大で潤沢にあるため大量の軍用機とたくさんの大型空母を持ちその他にもたくさんの強襲揚陸艦まで持っていても維持出来るでしょうが多くの小さな国はそうはいかないということを如実に表しています。
このイギリスが始めた空軍機兼海軍機+軽空母という運用方法はこれまでお金が無いからと空母戦力の保有を諦めていた世界中の多く中小国に希望を与え近年では空母戦力を保有しようとする中小国が増えてきました。
F-35とは老朽化したハリアー垂直離着陸戦闘攻撃機の唯一の後継機種(現在世界中探してもF-35以外には存在自体が無いです。)でもありイギリス自身もF-35を導入し始めているところです。
F-35の垂直離着陸型のB型とは海兵隊などが強襲揚陸艦に搭載して運び島嶼部奪還作戦の際の上空援護と対地攻撃に使用するもので今年始めより山口県岩国にある在日アメリカ海兵隊にもこのF-35Bの実戦配備がすでに開始されています。
このF-35Bもステルス戦闘攻撃機であるのはもちろんですがこれが岩国沖縄間を無給油で往復して見せて北朝鮮を牽制したということも今年は有りました。
金正恩はいつでも自分たちの頭上まで飛来出来るステルス戦闘攻撃機がすぐ近くまで配備されたことに警戒感を感じているはずです。
添付資料はF-35の各型の違いを示した資料。
全国ネットのニュースで報道された画像F-35Bと海上自衛隊のヘリコプター空母です。 -
イギリスはF-35(JSF)開発参加国の中で技術と資金をたくさん出している国の一国です。
元々資本主義国で世界初の本格的な垂直離着陸戦闘攻撃機ハリアーを開発し運用してきた先駆者であり本当のところはハリアーの後継機種を超音速機として開発し更新したかったというのが本音でした。
エンジンはマッハ2級まで開発出来そうだったのですが資金の問題などでイギリス単独での開発は諦めアメリカのJSF計画に乗っかり参加して装備機の更新にあてることになりました。
イギリスはハリアーの運用経験から短距離垂直離着陸ではなく短距離離陸垂直着陸という形式を確立しF-35BはV/STOL機ではなくSTO/VL機ということに落ち着きました。
垂直離着陸という特殊な飛行能力はありながらも燃費などの経済性を考えるとこれが一番現実的選択でした。
イギリスはF-35B 30機と各種ヘリコプター 10機を搭載出来る基準排水量45000t(満載排水量70650t)の通常動力空母を建造し配備すべく動いています。(試験航海中)
これがHMSクイーンエリザベスです。(イギリス海軍史上最大規模の大型空母になります。)
更に姉妹艦としてプリンスオブウェールズも予定されています。
添付資料はホバーリング中のロッキードマーチンF-35BライトニングⅡ戦闘攻撃機の写真(メインジェットエンジンのノズルは真下を向き地面に向かって噴射中です。)。
ドック内で並ぶHMSイラストリアスとHMSクイーンエリザベスの新旧両空母の写真。(艦橋が二カ所設置してあるHMSクイーンエリザベスの大きさが特に目を引きます。)
HMSクイーンエリザベスの詳細を示す資料。
歴史的にも世界に先駆けたさまざまな仕組みを考案実践してきたイギリスの今回のHMSクイーンエリザベスはまたもやいろいろな仕組みを満載しているようです。
世界のどの空母も採用していない前部と後部の二カ所に分かれた艦橋などはまるで昔の戦艦のような配置です。
現在では戦艦を作っている国はどこにも存在しませんがこのような配置にするのはイギリスなりの何か新しい考え方があるのでしょう。 -
軍事兵器に詳しいですね。核戦争は何時起こると予想してますか?その後、地球に人類は生存出来ると思いますか?
-
どうもです。
核戦争は何時起きるか?
それは判りませんが今が一番危ない時期ではないでしょうか。
北朝鮮とアメリカとの間でですね。
昔考えられていた核戦争という世界各地で核兵器による戦争が起きる可能性はないと思います。
しかし今の北朝鮮のような存在が近年になって現れていますので限定された地域だけでの核兵器を使った戦争は起こり得るでしょう。
その危険性が高まっているのが今ですね。
しかし昔よりも核兵器による悪影響について世界中の人々は学んで知識を持っている現在、実際に攻撃に使うことはしないと思います。
仮に限定的な地域で核兵器使用があってもその他の地域には人々が生き残るでしょう。
放射能汚染の悪影響が全くないとはいえませんが大多数の人間は生き残ります。
でも一番大切なのは核兵器使用による戦争を思い留まらせることですね。
その目的のためにアメリカや韓国や日本は動いています。
今後の動きとして考えられるのは三通りあります。
・地域限定で北朝鮮が核兵器を使用してしまう。
・急襲を受けて北朝鮮のほとんどが破壊されるが核兵器が発射されてしまう。
・核兵器使用前に凄まじい急襲を受けて北朝鮮がほぼ全面的に壊滅してしまう。話し合いで解決出来ない場合はこれらのいずれかになるだろうと思われます。
凄まじい急襲とはあっという間に反撃出来ないように襲撃され何も出来ない状態にされてしまうことで湾岸戦争の時の戦闘の始まりにも似たかたちで時代が進歩したぶん湾岸戦争時より遥かに洗練された急襲になるでしょう。
北朝鮮は電磁波攻撃が出来るとのたまっていますが彼らが言う電磁波攻撃とは全く制御も出来ない電磁波攻撃であり正にやりっ放しなので自分たちもどうなるか判らない攻撃方法なのです。
先進諸外国の軍隊はもっと遥かに高性能な兵器を持っていますからやる気にさえなれば凄まじい急襲をあっという間に実行されてしまい突然電力供給がストップし軍隊自体各自の通信が出来なくなりどうしたんだろうと言っている間に各自個別に破壊されていき反撃自体出来なくなります。
気付いた時には北朝鮮軍は壊滅状態となっている。
行われるなら闇夜の夜でしょう。
これらが極めて短時間の内に行われます。
そうならないように北朝鮮には話し合いに応じてもらいたいものです。 -
皆さんご存知の湾岸戦争。
これがどのようにして開始されたかというと月の出ていない闇夜の時期を選びレーダーに探知され難い少数機のステルス攻撃機で全ての発電所に精密誘導爆弾によるピンポイント攻撃を行い破壊。
国内全域で電力供給は全面ストップ。
同じタイミングで同様な方法で国内通信施設も破壊。
国内の通信も全面ストップしますので各軍隊も各司令部との通信が出来ず指示すら受けられなくなり戦車でも戦闘機でも各兵士たちはどうなったのだろうと言っている間に進行して来た戦闘機や戦車や兵士によって個別に破壊され仲間と連携をとる暇さえ与えられないまま壊滅させられました。
攻撃側の兵士たちは全て暗視装置を装備していました。
こうなると攻撃を受けた側は闇夜だし電力供給は全面ストップしているし仲間との通信も出来ないし敵が襲撃して来る音だけは聞こえるが何も反撃出来ないままにただただ撃たれるのみという一方的な状態に陥り夜が明けた時には全軍壊滅状態。
こんな状況だったのでいくら敵より大きな大砲をたくさん揃えて威張っていても近代戦の前には何の意味もなさないという証明そのものでした。
湾岸戦争の頃でもこんな状態でした。
現在はあれから相当年月が経っていますから技術的に相当進歩しているはずですなので後は言わずもがなです。 -
北朝鮮は兵士でも戦車でも戦闘機でも艦艇でも物凄く大量に保有していることを長らく誇っています。
数だけ見ればそれはそうなのでしょう。
しかしレーダー探知能力はかなり低く兵士でも戦車でも戦闘機でも暗視装置を装備しているものは極めて少なく装備していても性能も高くなく大半がかなりの旧式というのが現状。
兵士でも戦車でも戦闘機でも同じです、いくら強力な大砲やミサイルを装備していても敵の姿を見ることすら出来なければ弾を命中させることは不可能に近く兵器としての意味合いはゼロであり、刃物を持った目が見えない人がプロボクサーに強力な連打を浴びる状態に近く、このこと(自分の国の軍隊の力のほど)は金正恩自身が一番良く熟知しているはずなので無謀な夢は追わない方が身の為だと思います。 -
湾岸戦争の際は当時まだ試作中だったE-8J-STARS ジョイントスターズ(Joint Surveillance and Target Attack Radar System)監視及び目標攻撃レーダーシステムを湾岸地域へ急遽派遣し実戦使用しました。
このジョイントスターズとは旅客機を改造し各種レーダーやセンサー類を多数搭載した支援機の一種でした。
ジョイントスターズとはE-3AWACSエーワックス(Airborne Warning and Control System)空中早期警戒管制機の対地上版と言える存在の支援機です。
これにより隠密に地上部隊が集結し敵を攻めようとしていてもそれが夜間でも砂嵐の中でも離れた上空から早期に探知出来て事前に味方部隊に連絡出来るため奇襲攻撃をしようとしていても情報は筒抜けになり奇襲攻撃を実行する前に空から攻撃を受け全滅させられました。
ジョイントスターズとは離れた上空から人でも戦車でも車でも地上で動く物全ての動きを探知出来る早期警戒機でした。
数百キロ離れた位置からでも車と戦車も見分けられるといいます。
そのため湾岸戦争ではジョイントスターズが引っ張り凧になりました。
移動式ミサイルであるスカッドミサイルを探し出す任務の依頼が多数あったからです。
ジョイントスターズはスカッド狩りの立役者となったのでした。
北朝鮮と戦争になればまた再びジョイントスターズが引っ張り凧になることでしょう。
添付資料はE-8J-STARSジョイントスターズの写真。
E-3AWACSエーワックスの写真。 -
>>31です。詳細な説明ありがとうございました。
-
いいえ、いいえ、どう致しまして。
核兵器実験や弾道ミサイル発射実験の実施など他国に対する迷惑を省みない北朝鮮の横柄な発言と行動が過激化して来ている今だからこそ何か良からぬ事が起きるのではないかという不安な気持ちになるのも無理もない人間心理だと思います。
例えて言えば北朝鮮は「ゆすりたかりを繰り返すゴロツキが核爆弾を持ったような存在」ですからその心理的揺さ振りに乗せられないように気をつけながら良いものは良いダメなものはダメと毅然とした態度ではっきり言える日本でなくてはならないですね。
そのためには現実から目を逸らさないようにしっかり見ておかないといけませんね。
現実逃避をさそうマスコミの誘導報道に騙されないことが大事ですね。 -
イギリスは地理的環境からかなぜかロシア海軍が唯一保有している空母アドミラルクズネッォフを強く意識している様子です。
(イギリスの国防相はロシア唯一の空母アドミラルクズネッォフをおんぼろと表現しイギリスの新空母クイーンエリザベスをロシア政府はちょっとした羨みの目で見つめるだろうと発言。これを受けてロシア国防省の報道官は対空対潜水艦ミサイルや対艦ミサイルも装備しているアドミラルクズネッォフとは異なりイギリスの新空母はただ巨大なだけで海上の手頃な標的にすぎないと指摘、この点を踏まえると開放水域でやたらとその美しい姿をさらさない方がイギリス海軍の利益になると牽制するなどお互いの発言でバカにしあっています。)
ロシア側の発言はある意味では正しいです。
しかし搭載する航空機を含めた空母戦力として比較すると圧倒的にイギリス海軍の方が優勢です。
つまりロシア側が優勢になれるのは先制攻撃をかけることが出来た場合のみに限定されるということでありそれ以外の場合はイギリス海軍の方が新しい高性能な装備の数々によりロシア側を圧倒するということです。
イギリスもロシアも空母搭載用専用に開発された空中早期警戒管制機は持たず両国ともに艦載ヘリコプターを改造し空中早期警戒管制用として使用し、その他に対潜哨戒用ヘリコプターと救難用ヘリコプターを搭載して使用します。
ロシア海軍の空母アドミラルクズネッォフは1990年に実戦配備されたロシアが一隻だけ保有している空母戦力です。
旧ソ連→ロシア側では国際的な諸事情によりアドミラルクズネッォフのことを空母とは呼ばず重航空巡洋艦と呼んでいます。
規模は基準排水量53000t満載排水量59100tで通常動力による実質的な空母で対空、対潜、対艦ミサイル類を搭載しスホーイSu-33艦上戦闘機、スホーイSu-25UTG艦上攻撃機兼練習機、カモフKa-27対潜捜索救難ヘリコプター、カモフKa-31早期警戒ヘリコプターなど合計50機前後を搭載出来る空母です。
スホーイSu-33艦上戦闘機というのはスホーイSu-27フランカー戦闘攻撃機の派生型海軍版でスホーイSu-25UTG艦上攻撃機兼練習機というのはスホーイSu-25フロッグフット対地攻撃機の派生型海軍版です。
ロシアは自国のこの空母戦力がそんなに強力ではないことを自覚しておりそれを補う手段として艦首部飛行甲板のど真ん中に垂直発射型ミサイルシステムを埋め込みP-700有翼ミサイル複合体グラニート対艦ミサイルを12発装備しています。これはマッハ2.5で飛行し核弾頭装備型なら700km通常弾頭装備型なら550kmの射程距離を持っています。
添付資料はイギリス海軍の空母クイーンエリザベスとロシア海軍の空母アドミラルクズネツオフの写真。
アドミラルクズネツオフが装備するグラニート用垂直発射型システムの搭載部分の写真。
P-700有翼ミサイル複合体グラニート対艦ミサイルの図解。
ちなみにプチ情報。
このロシア海軍空母アドミラルクズネツオフは来年2018年から近代化改修に入る予定らしいです。
どんな改修になるのか詳細はわかりませんがメイン艦上戦闘攻撃機だったスホーイSu-33はミコヤンMiG-29の新たな改良艦上戦闘攻撃機型に入れ代わるかも知れません。
以前MiG-29フルクラム戦闘攻撃機の艦上戦闘攻撃機型MiG-29Kは艦上戦闘攻撃機選定の際にスホーイSu-33艦上戦闘攻撃機に敗退し不採用になっていました。
今回はまた新たに改良し直された新型改良機みたいです。
しかし近代化改修の間はロシアの空母戦力が事実上機能しないことになります。一隻しか持っていないからですね。 -
ロシア海軍空母アドミラルクズネツオフ、就役は1991年ながら起工は旧ソ連時代の1982年であり進水は1985年で進水してから数えるともう32年も経過した古い船になります。
そのため老朽化している部分も多く老朽化した箇所の修復や旧式化した制動ワイヤー系、動力系や電子機材の新型への交換が必要とされているようです。
それとあわせて搭載する艦上戦闘攻撃機の更新も必要とされていました。
最初の搭載機選定の際はスホーイSu-33艦上戦闘攻撃機とミコヤンMiG-29K艦上戦闘攻撃機が競い合い結果として前者が採用され後者は敗退不採用となりました。
しかし今回なぜなのか前回の敗者が今回は勝者となり採用されました。
新たに改良された前回とは別機と言っても良いとされています。
空母なども購入してくれている海外ユーザーであるインドが図体が大きく重い機体を嫌い割と小柄で艦上での取り回しがし易いMiG-29Kを搭載機として購入することを決めたことも影響したと思われます。
今後の販売戦略による儲けや量産効果による利益増も目論んでの話だとは思います。
それから搭載機選定の敗者となりロシア海軍に採用されないことになったミコヤンにとっては国内需要には期待出来ず生き残りのためには海外販売に活路を見出だすしか道は無くMiG-29にさまざまな改良を加えたバージョンを必死に精力的に作り続けた結果、短所とされた航続距離の短かさも専用コンフォーマルタンクの追加により解消されさまざまな搭載電子機材も最新のものに対応していると評価され見直された結果見事採用されリベンジを果たしたようです。
一説によるとスホーイSu-33艦上戦闘攻撃機ではレーダーなどの電子機材が今だに機械式で古く現代戦では性能が見劣りしてきていて対艦ミサイル運用に問題があったとも言われています。
そこへきてミコヤンMiG-29の改良版は比較的最新の電子機材を精力的に搭載していたためそちらが注目された可能性も高いです。
添付資料はこれまで使用されているスホーイSu-33艦上戦闘攻撃機とスホーイSu-25UTG艦上練習機兼攻撃機(さながら第二次大戦中の対地攻撃機を無理矢理ジェット化したようなクラシカルな機体です。)の写真。
新たに採用されたミコヤンMiG-29K艦上戦闘攻撃機の写真二枚(艦上で試験中)。見た目は着艦フックがあることを除けば陸上用のミコヤンMiG-35Dにそっくりです。 -
旧ソ連→ロシア海軍空母の搭載機として採用された艦上戦闘攻撃機のベースとなったのはミコヤンMiG-29フルクラムとスホーイSu-27フランカーです。
いずれも元々は陸上基地から運用することを前提に開発された戦闘攻撃機です。
ベトナム戦争から冷戦のさなかアメリカはF-14トムキャット、F-15イーグル、F-16ファイティングファルコン、F-18ホーネットと各種戦闘攻撃機を次々に開発し実戦配備を進めました。
これに危機感を覚えこれらアメリカ製新型戦闘攻撃機を打倒すべく旧ソ連が躍起になって開発した中でも有望候補となったのがミコヤンMiG-29フルクラムとスホーイSu-27フランカーの両戦闘攻撃機でした。
つまりロシアは最初から艦載機として開発したと言える機体は一度も作ったことがないということになります。
いずれにしても艦載機用に改良を加えられた両戦闘攻撃機はそれぞれ艦載機として使えることが試験によって確認されました。
しかし社会主義国とはいえ政府の側にも実際には派閥があり当時はミコヤン支持派よりスホーイ支持派が強力だったためスホーイSu-33艦上戦闘攻撃機が採用されることになりました。
第二次大戦後から旧ソ連でも何度も空母戦力構築の話は出ては消え出ては消えを繰り返していました。
本格的空母建造が遅れた理由も政府内の空母保有推進派と空母保有反対派の勢力争いの結果に大きく影響を受けていました。
陰謀や策略によって各派閥の大物が急に事故死したり病死したりして亡くなったり失脚したりして紆余曲折を繰り返しアメリカ海軍空母戦力に大きく遅れをとる結果となりました。
そういう紆余曲折の末やって手にした唯一の空母戦力がアドミラルクズネツオフということになります。
しかしなが今回の搭載機選定は資金と性能・効率を重視した結果ミコヤン派に軍配が上がったようです。
どちらも機体形状など外形的スタイリングは良く似ていますがこれは社会主義国だったから同じ流体力学研究所から研究データをもらっていたからです。
ミコヤンMiG-29フルクラムは陸上運用の前線戦闘機として開発されたため小型で設備機材が揃っていない僻地での使用が容易で整備し易いことが求められました。
一方スホーイSu-27フランカーは設備機材が豊富に整い完備された基地から運用することを前提に開発されたため大きく重く整備性も複雑なものとなっています。
高い実用性vs高性能といったところです。
どちらを採るか選択したということでしょう。
添付資料はミコヤンMiG-29フルクラムとスホーイSu-27フランカーを比較した三枚です。
こんなに大きさが違います。
大きな海外ユーザーであるインドがミコヤンMiG-29Kを選んだわけが見えて来る気がします。 -
時代を遡ると旧ソ連では空母建造についての知識は全く無く元をたどればナチスドイツの未完成空母を手に入れたところから始まります。
群を抜いて世界をリードする軍事技術を持ち続けて来たドイツですが全てにおいて時代のタイミングが悪かったのか第一次大戦の時代から空母戦力保有の考えは有ったものの計画中止となっていました。
第二次大戦の時も4隻建造予定していた空母は2隻に減らされ1隻に減らされ空母に関する経験の無さからその1隻の空母も建造に手間取り日本から空母赤城の設計図を購入し参考にするなどしていましたが第二次大戦敗戦までに完成させることも出来ませんでした。だからドイツはこれまで一度も空母を持ったことがありません。
その時の未完成ながら唯一の空母は旧ソ連軍の進攻を懸念して自沈処分させました。
しかし旧ソ連軍はこれを引き揚げ手に入れました。
その後旧ソ連軍はこの空母はただの標的艦として処分したと公表しましたが実際にはくまなく調査し尽くした後に処分したものと考えられます。
その証拠として現在のロシア海軍空母には未完成ドイツ空母の考え方を踏襲しているところが色濃くあります。
第二次大戦当時実質的に空母を開発建造運用出来ていた国はイギリスとアメリカと日本だけでした。
イギリスとアメリカと日本の場合は空母戦力を機動部隊という考え方で運用していたため空母には航空機運用だけに専念させるような考え方で設計運用していました。
これに対し空母運用の考え方が異なっていたドイツ海軍では通商破壊戦を中心に考えており空母には航空機運用と同時に高い個艦防御能力を与えようとしていました。
つまり敵巡洋艦や駆逐艦と遭遇した場合も撃ち合いをして敵艦を沈められるだけの能力を与えようとしていたわけです。
1隻の空母としては航空機運用も出来て重武装という艦となっていました。
旧ソ連→ロシアの場合は通商破壊戦を念頭においているわけではありませんがどちらかと言えば大量のミサイルによる飽和攻撃を目指しているとは思います。
航空機運用の他にミサイルなどで必要以上に重武装している現在のロシア海軍空母は正に未完成ドイツ空母の孫みたいな存在なのでした。
添付資料はナチスドイツの未完成空母アドミラル・グラーフ・ツェツペリンの完成予想図。
旧ソ連が初めて建造した在りし日のV/STOL空母キエフ級(垂直離着陸機とヘリコプターしか運用出来ない艦。)の写真。
その後旧ソ連が建造して今のロシアに至る空母アドミラル・クズネツオフ(航空機運用専門に進化したように見えて実は前述のように飛行甲板下に垂直発射型対艦ミサイルを埋め込んであります。)の写真。
未完成ドイツ空母を真似た重武装が伝統的に見てとれると思います。 -
アドミラルクズネッォフが計画建造されたのは旧ソ連時代であり姉妹艦のワリヤーグも建造途中でしたが旧ソ連自体が崩壊したことにより建造途中で放置されていました。
それに目を付けたのが近年経済成長してきていた中国でした。
中国は旧ソ連の崩壊により経済的に困窮していた旧ソ連の構成国だったウクライナに近付きお金にものをいわせ1998年にスクラップ扱いとしてワリヤーグを購入。
購入時点では空母としては使わない港に固定して世界最大の海上カジノにするといって中国軍の息のかかったペーパーカンパニーに買い取らせました。
中国への回航途中国際的な条約のルール上空母は通過を許されない海峡などがありましたがこれも周辺国に対し中国政府が経済援助などを見返りに札束で頬を叩くかたちで無理矢理通過させ中国へ回航しました。
中国の大連に到着すると購入したはずのペーパーカンパニーはどこかに消え失せ購入時点での約束もどこへやら中国軍の指示で空母への改造が始まりました。
そしてこの船が2012年9月25日に就役した中国初の空母遼寧となりました。
搭載機は殲15(J-15)艦上戦闘攻撃機など旧ソ連製戦闘攻撃機などを勝手にコピーした航空機合計67機搭載出来るように大改造してあります。
ロシアの空母と同型艦なのになぜそんなに搭載機数が増えるのかというとロシア海軍の場合は空母といえども搭載機以外にミサイル類で空母自体を武装させミサイル攻撃も出来るようにしてあるのに対し中国海軍ではそのミサイル類を大幅に減らさざるを得なかった(ミサイル類の同時購入要望に対しウクライナ側が首を縦に振らなかった。)関係上そのぶん搭載機数が増やせたという単純なお話でした。
中国政府は中国初の空母遼寧を手に入れたことにより急成長を遂げた中国軍は更に強大になった覇権拡大に弾みがつくとして誇っていますが実質的には実験用の練習空母にあたると思われます。
一方売った側のロシアでは中国空母遼寧は我々が売ってやった船ではあるが同型艦であっても我々の空母アドミラルクズネッォフとは違いただの巨大な鉄屑だと酷評しています。
このロシア側の発言は一部には正しいですが船体自体は旧ソ連製でエンジンを含めいろいろな国のコピー品である装備品で搭載品をかためてあるのが中国空母遼寧なのでもしかすると高性能になっている面もないとはいえないかも知れません。
現在ではこの遼寧にそっくりの中国国産の空母も一隻進水まで完了しています。
添付資料はアドミラルクズネッォフと遼寧の比較写真資料二枚。
旧ソ連製を勝手にコピーした中国の艦上戦闘攻撃機と本家ロシアの艦上戦闘攻撃機の比較写真です。 -
外国の事例としてあげるとイタリアもドイツと同じく第二次大戦中に(1926年に就役の客船ローマを改装) 排水量23130/27800t規模の空母アクィラ(Aquila)を建造していましたが完成させることが出来ず運用した経験もゼロでした。
イタリアのこのやり方は特別ではなく世界各国で行われていた方法で大型の商船や客船は戦時ともなれば軍に徴用され空母へと改造され使用されるという事例は少なくありませんでした。日本の場合などは海軍が建造費の一部を出してやる代わりに戦時になれば船自体を海軍が徴用して空母へと改造して使用するかたちで日本郵船の客船から海軍の空母になった空母隼鷹などの事例があり一般的に話題として取り上げられることはほとんどありませんが今でも民間大型船の場合は同じようなかたちでいざ戦時になれば徴用出来るかたち(各種ネジ穴など予め改造し易いように作られている。)がとられているようです。
イタリアは第二次大戦後になって初めてジュゼッペ・ガリバルディー排水量10000/13850t規模などの空母らしき軍艦(ヘリコプター空母兼強襲揚陸艦)を建造保有しましたが戦後の日本に平和憲法による縛りがあるようにイタリアにはイタリアなりのお国事情がありイタリアの空軍法によってヘリコプター空母兼強襲揚陸艦は持っていてもそれに航空機を搭載して使用してはならないという禁止事項があり空母としての運用が出来ない状態でした。
その後空軍法によるこの縛りがナンセンスであるという議論がなされたのでしょう。
空軍法の縛りが改正され、するとすぐにハリアー垂直離着陸戦闘攻撃機の運用が開始され現在に至っています。
現在では新たに空母カブール満載排水量27100tが就役しジュゼッペ・ガリバルディーはヘリコプター運用の艦に戻されています。
搭載機はハリアー垂直離着陸艦上戦闘攻撃機が使われていますがいずれF-35B垂直離着陸艦上戦闘攻撃機に入れ替える予定になっています。
これは世界情勢を良く見て現実を直視し受け入れることは大事だという実例です。
添付資料は第二次大戦中に客船ローマを改装したイタリア海軍空母アクィラ(鷲の意味)の写真。
垂直離着陸艦上戦闘攻撃機ハリアーⅡを搭載したイタリア海軍空母ジュゼッペ・ガリバルディーの写真。
垂直離着陸艦上戦闘攻撃機ハリアーⅡを搭載したイタリア海軍空母カブールの写真。 -
↑でも第二次大戦当時の話としてイタリアの客船ローマを改造し建造していた空母アクィラの話を書き、日本でも同じような話はあったことを書きました。
またこのようなことはイタリアや日本だけのことではなく世界各国で行われていたという話も書きました。戦争に飛行機という物が登場したのは第一次大戦でした。
出現当初は敵情を偵察したり究めて少量の爆弾を落とす程度の使い道しかない兵器でした。
しかしそんな飛行機も時代の進展とともに進化を積み重ね爆撃機、攻撃機、戦闘機へと専門分野別に枝分かれしていきより強力な兵器へとなっていきました。
そんな経緯でしたから飛行機が戦争の勝敗を決定付ける存在になるなんて信じる人はほとんど居ませんでした。
例えば飛行機が戦艦を沈めるなんて有り得ない。などなど
これが世界中の常識となっていました。
長い間世界中の人々の間では大きな大砲をたくさん搭載した大きく強力な戦艦をたくさん持った国が一番強い国だと思い込んでいました。
しかし第二次大戦が始まり実際に戦ってみると陸でも海でも上空の支配権を握った国が勝利を手にするという結果が相次ぎました。
その結果を受けてそれまでは戦力として期待もされず実験兵器か補助兵器程度にしか思われていなかった空母に注目が集まりました。少なくとも第二次大戦の初期まで世界中の人々は飛行機より大砲だと思い込んでいました。
大艦巨砲主義に傾き過ぎていた日本もその代表国であり世界最強戦艦を目指した大和級戦艦がその象徴みたいな存在です。
それでも日本では幸いにも飛行機や空母の実力を見抜きその開発を支持する先見性のある人々が一部に居たため同時並行的に空母戦力の拡充も図られていました。
しかしミッドウェイ海戦で空母4隻と航空機360機前後を一挙に失ったことは相当な痛手となり日本の防衛のためには早急にこれを補う必要性に迫られました。
貨客船を改造して空母にする考え方はそれ以前からありましたがミッドウェイ海戦での大敗北はその考え方に拍車をかけることとなり軍の船、民間の船を問わず大型の船舶は空母に改造出来ないかという対象となり敗戦間際では重巡洋艦として建造中だった船まで急遽空母へ改造されたりしていました。
軍艦である空母に要求される能力はもちろん海上航空基地の役割である空母としての航空機運用が出来ること出来るだけ大きいこと機動部隊として使う関係上巡洋艦程度の高い速力(30〜35ノット程度)が必要とされていました。
貨客船改造空母の場合は出来るだけ大きいことと航空機運用能力は問題ないだろうと思われていましたが元が貨客船だと元々の速力が遅い(せいぜい20〜25ノット程度)場合が多く機動部隊としての行動能力は劣ることになりました。
イタリアの貨客船改造空母アクィラの場合は最大速度30ノットを予定していたそうですがなにぶんにも初めての空母だっただけに空母としての基本的能力には疑問符が付きます。
一方日本の隼鷹級空母の場合は世界的にも空母の誕生時期の最初から空母開発に努力していた日本が作っただけに空母としての完成度は究めて高く出来ていました。
日本独自の長年の研究による成果、右舷艦首寄りに配置された艦橋(俗にアイランドと呼ばれる島型艦橋)、艦橋と一体化され26度外側に傾斜させた煙突(正規に建造された装甲化飛行甲板を持つ空母大鳳や大和級戦艦3番艦から改造された空母信濃の艦橋と煙突の配置のための試験艦的役割も果たしていました。)や電波探信儀(レーダー)や高角砲や機銃の装備、エレベーターの配置など貨客船改造空母とは思えないほどの高い完成度の近代空母でしたが速力だけは遅くそれが唯一の短所でした。
添付資料は日本郵船の貨客船橿原丸(かしはらまる)の画像。
貨客船橿原丸から改造され空母となった隼鷹(じゅんよう)の写真。
空母隼鷹と大鳳と信濃の比較模型写真。艦上構造物の形状配置がそっくりです。
隼鷹級空母は隼鷹の他に姉妹艦(同型艦)として同じく日本郵船の貨客船出雲丸(いずもまる)から改造され空母になった飛鷹(ひよう)がありました。
レスを投稿する
これらはすべて日本に対する防衛上のリアルな脅威以外のなにものでもない。
それが空想上の絵空事ではない今の現実であることを如実に指し示す証拠としてこれらのニュース報道が毎日のように流されています。
昔はごく一部の有識者のみが訴えている話でしかなく大多数の人々は突飛な絵空事のような話として片付けていました。
しかしこと今に至っては北朝鮮も中国も自分たちに出来る現実を実際の映像や画像で示して来る時代となっています。
今出揃っている事実から考えるといざ何かが起こった際には日本は確実にしかも簡単にやられてしまう可能性が非常に高いということが目の前に突き付けられている現実なのです。
日米安保があるではないかという人は多いと思いますが最近のニュース報道が示す通りアメリカにとっていざ何かが起こった時に一番大事なのはアメリカ本土の防衛なのです。
日米安保があるにしてもいざ何かが起こった時に日本の防衛が何番目の重要度になるのかは正直なところわからない怪しいというのが事実。
毎日のニュース報道はそれを動かぬ証拠として取り上げています。
ニュース報道の内容を注意深く聞いているとアメリカの本音が見えて来ます。
何を言いたいかといえばここまで悪化してしまった日本周辺の軍事的脅威から日本を守るためには話し合いなどは何の役にもたたず日本自身が強い国に生まれ変わる必要性があるということです。
今の時代に他国頼みなんて有り得ない話なのです。
話し合いの効かない国々に対し実効的な対応策とは何か?
それは日本も自前の技術と力で核ミサイルを持ち使える状態を保つこと。
いわゆる核抑止力です。
それを他国に頼るのではなく自分で持つ、最終的にはこれに勝る対応策は残念ながら無い。
これが現在の人類の限界なのも現実。
何百年経ってもお互いを信用出来ない人類は残念ながらお互いに核ミサイルを突き付け合いながら使用しないようにして平和を保つ。
これしか出来ない。
それも事実。
そう考えると核ミサイルすら自前で持てていない今の日本は非常に危ない状態なのです。
いつ消滅させられてもおかしくない国それが今の日本なのです。