ステルス機
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今回の最新情報は今のところなぜかあまり報道されてなくテレビのニュースでも1分程度放送されたのみで各局報道していたわけでもなくごく一部の局だけがごく短い秒数だけ話を伝えていただけです。
ステルス技術といえば時代の最新軍事技術といえるものなのでおおまかな話だけは漠然と伝えるものの詳細についてはあまり知られたくないという国家の思いが強く働いていることは否定出来ない事実です。
これまで公開されて来たニュース報道映像も各部にボカシ加工が施された物ばかりでした。
ステルス技術とは軍事機密の塊ですから。
今回の↑これらの画像は一部規制を解除したのかなぜかボカシ加工は全くないものです。
他国に知られたくないとして見せないようにボカシ加工していた部分(一部パネルの継ぎ目やエンジンの空気取り入れ口周りとジェットノズル周り)も時代が進み今や隠しておく意義が薄れて来たからでしょうか。 -
wktkが止まりませんなあ
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まったくその通りですな。
戦後日本が何かを作ろうとする度に何かと横槍を入れ続けて来たアメリカ。
今度はどう出て来るか、邪魔をするのか、利用しようとするのか、アメリカは従属国が何か素晴らしい物を作ろうとする度に様々なかたちで邪魔をして来ました。
西側ヨーロッパ諸国に対してもイスラエルに対しても台湾に対しても日本に対しても同様です。
目的は諸外国の商売敵を蹴落とし自国の国益を確保するためです。 -
本日午前、初の日本製ステルス機の走行試験が行われました。
初飛行は再来週に予定されています。
いよいよです。
もしもステルス技術の実用化が出来なかった場合は将来の日本の防空能力にはかなり暗い影をおとすことになります。
もしも日本がステルス機を持てず周辺諸外国がステルス機を持った場合は日本の空は領空侵犯され放題になり手も足も出せなくなります。
ステルス、ステルスと名前だけが独り歩きしているような技術ですがそれほどに重要な技術なのです。 -
X-2の初飛行は二週間ほど延期になり3/7以降になる模様です。
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日本製ステルス実証機X-2の初飛行は何時になるんでしょうか?
延期に次ぐ延期ですね。
おそらくこれが最新映像だろうと思います。
地上滑走試験の中の一駒だと思われるアフターバーナー点火シーンです。
それと日本製ステルス実証機X-2とアメリカ製ステルス戦闘攻撃機F-22ラプターを正面から比較した写真です。
これまでボカシで隠されていることが多かったエアインテークも一切ボカシなしの比較写真です。
日本製ステルス実証機X-2はアメリカのラプターなどの第五世代機の上を行く第六世代機を目指しているともいわれますが見た感じ皆さんの目にはどう映りますか?
第六世代機はステルス性能を持っているはずの第五世代機の居場所を探知出来る能力を擁するともいわれています。
ステルス機の場合はコクピット内に入って来た電波が乱反射を起こさないように工夫する必要性があります。
X-2の場合はキャノピーが普通に透明でラプターのように金色にはなっていませんがこれはX-2の方が技術的に進んでおりインジウムと錫をコーティングする技術が優れていたからだそうです。
これは日本がハイテク民生品開発と生産で長年培って来た技術力の氷山の一角といっても言い過ぎにはならないでしょう。
アメリカは内心では日本の技術力を恐れているはずですがそれを封じ込めにかかるのか活用しようと動くのか賢い判断をして欲しいところです。 -
アフターバーナーを点火してのX-2の地上滑走試験の動画です。
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とても とても とっても大切な技術であり 戦闘機なのですから‥
まだプロトタイプなのですし‥
あまり報道しなくて正解ですよ‥
今の段階で大々的に報道しないマスコミの姿勢は正しいと思います‥
量産して 実際に部隊配備が始まるまで ガマンガマン‥
(^_-)b゙
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X-2は戦闘機………×
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遂に本日2016/4/22 8:47頃
県営名古屋飛行場より国産のステルス技術実証機X-2が初飛行しました。
順調な発展を心から願います。 -
今から九年ほど前の話、日本にステルス機の必要性を痛感させる出来事がありました。
北朝鮮の核開発、ミサイル開発、中国の海洋進出の活発化などなど朝鮮半島や南シナ海、東シナ海などの軍事的な不安定化にともない一時的な臨時のこととはいえ沖縄の在日アメリカ軍基地にF-22ラプターステルス戦闘機が12機配備されたことがありました。
もちろん北朝鮮や中国に対する軍事的牽制だったことはいうまでもありませんでした。
ステルス戦闘機と在来型戦闘機の圧倒的能力差を考えると北朝鮮や中国にとってはかなりの軍事的圧力になったことは間違いないでしょう。
この時期日本ではアメリカ軍のF-22ラプターステルス戦闘機が来日しているという絶好のチャンスを得て日本のベテランパイロットが操縦するF-15Jイーグル戦闘機との間で模擬空中戦が行われました。
日本側はF-22ラプターステルス戦闘機の位置を捉えようと索敵に努力しましたが一行に位置が掴めず短時間の内に見えない敵から複数の攻撃を受け惨敗してしまったそうです。
これがきっかけとなり現在のようにステルス機開発に本腰を入れざるを得なくなったといういきさつがあるようです。
このような現実をみると在来型戦闘機とその周辺にいくら大金を注ぎ込んでもステルス戦闘機で攻めて来られたらまったく歯が立たず無力になるということ。
ということはこれから先はステルス技術というものを避けて通ることは出来ない時代になるので必須の取り組みということになります。
ステルス技術の開発はお金の無駄遣いだと主張する人は自分の国の領土を外国に取られてもかまわないと主張しているのと同じということにもなります。
そんなことがあってはならないと多くの人々(内容を認識出来ている人々)が思うため世界各国ではステルス技術を持たねばならないという方向に動いています。
現在ステルス戦闘機を実戦配備出来ている国はアメリカだけ。
ステルス戦闘機実戦配備をそろそろし始めているのがロシア。
ヨーロッパ諸国は資金がなく在来型戦闘機に少改良を施しステルス性能を少しだけ付加してやりくりしている状況。
ステルス機の実機を独自に作り飛行させ開発中なのがそれぞれ中国と日本。
ステルス機開発の構想だけは何年も前から発表していて卓上模型は作ったものの実物は何も出来ていないのが韓国、ステルス機に必要な技術はアメリカから戴こうと目論んでいますがアメリカは首を縦には振らない模様、まあ当たり前の話といえば当たり前の話タダで最新技術をくれてやるそんな国があるはずがないです。
画像は
アメリカ空軍のF-15CイーグルとF-22ラプター。
航空自衛隊のF-15Jイーグル。
韓国が構想中のステルス戦闘機KAI KF-Xの卓上模型
です。 -
韓国の場合、韓国型ステルス戦闘機(KF-X)の計画としては機体規模もデザインも二転三転を繰り返しています。
当初は双発エンジンながら小型の戦闘機となっていてその後は計画変更されアメリカのF-35規模の単発戦闘機にすることを予定していました。
これはアメリカからF-35を購入する見返りにF-35に使われているステルス関連技術を戴こうという目論みが韓国にあったからでした。
しかしアメリカがF-35に使われているステルス関連技術の韓国への技術移転を拒否したためこの計画は早くも破綻してしまいました。
その後新たに計画し直したのが↑の画像の卓上模型です。
推力偏向ノズルも無しみたいだし外形はステルス機っぽい感じではありますがあまり凄さを感じない戦闘機です。
ちなみにたとえステルス戦闘機といえどもこれだけ多数の機外装備品をぶら下げたらステルス性能的には在来型戦闘機とあまり変わらなくなってしまいますがとかく大風呂敷を広げたがる韓国人らしい見せ方ですね。 -
何事にも格好ばかり重視して過程軽視でお手軽に他人の物を盗んで来ようとするお国柄ですから真の発展には程遠い。
計画だけはたくさん披露して大風呂敷ばっかり広げて実物の進展はさっぱりの韓国の話は横に置いておいて。
現在実物の形になっている世界各国のステルス戦闘機はアメリカのF-22とF-35。
中国の殲撃20と殲撃31。
ロシアのスホーイT-50。
です。 -
上は2010年に初飛行したロシア Sukhoi PAK FA T-50ステルス戦闘機
下は2011年に初飛行した中国の成都 殲撃20(J-20)ステルス戦闘機
各国のステルス戦闘機の中でカナード翼を装備して登場したのはこの2機種のみ。
カナード翼を普通に装備した場合はレーダー電波を良く反射してしまいステルス性能が悪くなるというのが常識化している現在ではきわめて珍しい存在だといえます。
ロシアのSukhoi PAK FA T-50ステルス戦闘機の場合は一見するとカナード翼は装備していないように見えますが空気取り入れ口の斜め上に位置する部分にカナード翼が装備されており安定した機動性確保に役立てられています。
ただ在来機と同様の方法で装備すればステルス性能が悪くなることを承知していたロシアではステルス性能悪化を防ぐよう工夫を凝らしてこのような変わった装備方法にしています。
問題は中国の殲撃20ステルス戦闘機のカナード翼装備方法です。
これまでも現在も延々とソ連、ロシア、アメリカの技術を盗み自国の兵器開発に注ぎ込んで来た中国。
技術は盗んで来るが自国独自での検証や開発の経験に乏しい未熟さ故なのかあろうことか在来機と同じ方法でカナード翼を装備してしまっています。
中国は我が国の国産技術で作り上げたステルス戦闘機だぞ!どうだ!という感じでいるようですが、これを見た世界の人々はクスッと笑っていたようです。
ステルス戦闘機にするために機体表面の各部の角度をある程度一定にしてなるように制限を加え作っていた(これはソ連、ロシア、アメリカの物真似だったのでしょう。)はずなのにレーダー電波を反射しまくる方法でカナード翼を装備したためにステルス戦闘機としては台なしになってしまっているからだと思います。 -
↑失礼しました。
写真は上下間違えてしまいました。
上の写真 黒い機体が中国の殲撃20ステルス戦闘機。
下の写真 がロシアのSukhoi PAK FA T-50ステルス戦闘機です。 -
この殲撃20ステルス戦闘機の正面写真を見てもわかる通り在来機と同じ方法でカナード翼を装備しているためさぞかし電波は反射しまくりなことでしょう。
この姿を世界に見せてドヤ顔している中国それが今の中国の真実なのです。
中国はアメリカのロッキード・マーチンF-35の技術情報をハッキングによって盗んだといわれており、その後知られることとなった中国製ステルス戦闘機 殲撃20と殲撃31の姿を見るとそれがバレバレなのでした。
ボディー形状全体や機体パネルの継ぎ目の処理もパクリを実感させますが決定的な部分は空気取り入れ口の姿と作りです。
ロッキード・マーチンF-35しか装備していなかった新装備であるDSIと呼ばれるダイバータレス超音速インレットそのものを殲撃20も殲撃31も揃って装備していたからです。
偶然とは言えないくらい有り得ない事実でした。
もちろん中国は中国自身もネット犯罪の被害者なのだとアメリカに対し訴え技術をアメリカから盗んだことは一行に認めようとはしない状況です。
どこから見ても犯人は中国自身なんですけど。 -
中国のステルス戦闘機 殲撃20は世界各国のステルス戦闘機の中でも最も大型であるが故に十分な動力性能を達成するためにはより強力なエンジンを必要としています。
1号機はロシア製エンジンを搭載していて2号機には中国が開発したエンジンを搭載することになっています。
しかし中国のジェットエンジン技術は長年ソ連、ロシアに依存し続けていてロシア製ジェットエンジンをライセンス生産したものも大量に使用し続けているのが現状です。
今だに重要部品はロシアからの輸入に頼っているのが現状。
同じタイプのジェットエンジンでもロシア製オリジナルジェットエンジンと比較するとライセンス生産で中国が生産したものは故障やメンテ必要頻度も多く寿命も短いといわれていますから中国が新規に開発したジェットエンジンの実力はいかがなものかは想像通りかも知れません。
一応外国製と同じくらいの推力が出せたとしても短時間の内に故障したりメンテが必要になったり短い時間で寿命が尽きるということは真の実力にはなっていないということの証明だと言えます。
ロシアは中国のそういう内情を良く熟知しているだけに内心は中国のことを馬鹿にしながらも良いお客さんだから兵器類をいろいろと売ってやっているという気持ちが図星だと思います。
技術に未熟な中国に兵器類をたくさん売っておいて長年たくさん使わせておけば故障やメンテの度に中国では作れない重要部品はずっと売れるのでロシアの儲けも継続される。
そういうしたたかな考えもあるはずだと思います。
ロシアにとって中国は良い鴨なのでしょう。
黒煙を吐きながら飛ぶ中国のステルス戦闘機 殲撃20の写真です。
仮にレーダーに映り難かったとしても肉眼で発見され直接目視で照準出来そうな凄いステルス戦闘機です。さすがは中国。 -
こちらはステルス戦闘機 殲撃20初飛行の一年後に初飛行した中国で二番目のステルス戦闘機 殲撃31ですが何故だかこのステルス戦闘機も派手な黒煙を吐きながら飛行しています。
黒煙も時折ちょっとだけ出るのなら他の国のステルス戦闘機でもあることだとは思いますが中国のステルス戦闘機の場合は酷すぎる気がしますね。
アクロバット飛行隊のスモークじゃ無いんだから。 -
中国のステルス戦闘機がこんなに黒煙を吐きながら飛ぶのはロシア製ジェットエンジンを使っているからかロシア製ジェットエンジンの中国でのライセンス生産版を使っているからだと思われます。
ロシア製のMIG-29戦闘機も飛行中の黒煙がかなり派手で有名です。
ロシア製ジェットエンジンは昔のソ連時代からそうなのですがパワーは出るものの高速度領域以外の速度域、中低速度域では効率が極端に悪くなり黒煙をよく吐く傾向が元々ありました。
高速番長なジェットエンジンだったと言えます。
世界最速戦闘機と言われマッハ3ものスピードが出せた防空戦闘機MIG-25のツマンスキーエンジンなどはその典型例でした。
これらの事柄はカムチャッカの基地から当時は最新鋭だったMIG-25で函館に亡命したベレンコ中尉の証言とアメリカ軍と自衛隊によるその時のMIG-25の調査結果からも裏付けられています。
現在ロシア軍が使用しているものは改善されているとは思いますが中国に売る輸出仕様のジェットエンジンはスペックダウン版の昔の名残を残したタイプである可能性はかなり高いです。ジェットエンジンなどの核心技術については今だに中国はロシアに重要な部分を握られ続けていることの証明でしょう。 -
2012年に初飛行した中国で2番目のステルス戦闘機 殲撃31は2014年の中国の航空ショーで観客の頭上を飛び回って見せました。
すると歓声があがったそうですがその時撮影された写真で機体上面部分の表面を良く見るとケーブルが這わせてあるのがくっきり写っていて話題になりました。
どんな話題かといえば電波を敵に返し難くするためには機体表面の作りはしっかり作らないといけないステルス機なのにこんなに粗末な作りでステルス機だと呼んでいいのかという極当たり前のお話でした。
さすがは中国製です。 -
ステルスと言えばこれだね。
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中国製ステルス戦闘機のあまり宣伝されたくない事実を指摘されたら茶化したり胡麻化したりして妨害工作をするだろうね中国人ならね。
日本人ならそんな事する必要さえ皆無だからそんな事はしないね。
中国製ステルス戦闘機の技術が未熟でも日本人には関係ない話だからさ。 -
アメリカが開発したF-14、F-15、F-16、F-18という一連の戦闘機は当時としては極めて先進的で良く考え尽くされ作られた戦闘機でした。
このアメリカの強力な戦闘機群に対し是が非でも優位に立てるような戦闘機を目指して開発されたのが旧ソ連が総力を結集して開発したMIG-29フルクラムとSU-27フランカーでした。
アメリカよりも後発であることや旧ソ連崩壊に伴い西側の技術がさまざま流入したことなどと相俟って強力な戦闘機に仕上がりました。
そして軍備にばかり総力を注ぎ続けて来たソ連では外貨獲得の手段をあまり持っていなかったためロシアになってからはMIG-29とSU-27を外貨獲得の有効な手段の柱として輸出に力を入れました。
最初はMIG-29の方が売れていましたが今では大型だった分汎用性に優れたSU-27系戦闘機が輸出の柱となっています。
その後ステルス技術が一般的に知られる時代となった今では後付けのステルス技術を少々加え在来機と本格的なステルス戦闘機との間を埋めるような存在として位置付けられるまでに成長しました。
中国では大量に保有している旧ソ連系の旧式戦闘機を新型戦闘機に更新するために自力開発を目指しましたがあまりうまくいかず主力にする新型戦闘機としてはSU-27系戦闘機の輸入やライセンス生産でまかなおうとしています。
同時進行で勝手な無許可コピーも平気でやってますけど。
これに怒ったロシアでは新たな輸出やライセンス生産の契約の際には許可する生産機数を限定しこれを破った場合や無許可コピーをした場合は巨額の違約金を中国に払わせる内容を盛り込んだ契約を結んだようです。
ロシアにとっての中国とは兵器を買ってくれる良いお客であるものの常日頃から技術を盗もうと企んでいる盗っ人のような存在でもあるといえます。
だから中国のことはあまり信用していないのです。
1980年代の末からは海洋進出活動を活発化させ始めた中国では南シナ海と東シナ海での艦隊防空と艦船攻撃を担う航空戦力を必要としました。
自前で開発しようとしましたがうまくいかず結局ロシアからの輸入に頼る道を選ぶしかありませんでした。
そうしてSU-30MKKを38機、追加であと38機の合計76機輸入する契約を結びました。
中国が欲しかったのは航続距離が長く精密攻撃が出来る複座の戦闘攻撃機でした。
ロシアのスホーイSU-30Mとは複座型のSU-27UBを攻撃機型に改造したもの(アメリカ製でいえば複座型F-15Dイーグル戦闘機を改造したF-15Eストライクイーグル戦闘攻撃機のような存在です。)でMの後に付くKは輸出型で末尾のKは中国向けという意味の名称です。
ロシアがステルス戦闘機T-50を共同開発している共同開発国であるインドに輸出しているSU-30MKIの場合はカナード翼も推力偏向ノズル付きエンジンも搭載していて性能もあまり落としていませんが中国向けのSU-30MKKの場合はカナード翼も装備されず推力偏向ノズルも付けていませんし電子装備など全般的に性能を落とした劣化モデルとなっています。
それはロシアが中国を信用出来る国だとは見なしていない表れなのです。
添付画像はインド向けのSU-30MKIと中国向けのSU-30MKKです。 -
2015年の夏頃、ロシア中国間で新たな戦闘機輸出契約が交わされました。
ウクライナ問題と南シナ海問題により技術が欲しくてたまらない中国とお金が欲しいロシアが歩み寄る構図となりました。
この新たな戦闘機輸出契約とはロシアがスホーイSu-35の最新型を中国に輸出するというもので中国は4機輸入したいと主張(明らかなコピー目的でした。)、ロシアは儲けにならないとして38機の輸出を主張。
結果的には中国が24機輸入することで合意を得ました。
スホーイSu-35の最新型はカナード翼は装備から省きましたが推力偏向ノズル付きエンジンを搭載し電子機器装備は最新型に一新されている強力なタイプです。
搭載される推力偏向ノズル付きエンジンは根拠に疑問は生じますが一定のステルス性能もあるといわれています。
こんなものを中国に渡して良いのか?
という問いに対しロシアではクールな顔をしているようです。
今の中国人の技術力では短期間での技術的コピーは無理だと判断を下しての輸出契約だといいます。
・ロシア空軍極東23戦闘航空連隊所属のスホーイSu-35S(ノズルがこんなに動きます。)
・ロシア製リューリカ=サトゥールンAl-41F1S推力偏向三次元ノズル付きジェットエンジン
・スホーイSu-35S
の写真です。 -
これがロシアの技術による三次元式推力偏向ノズル付きターボファンエンジンの地上作動試験の映像です。
ロシア自身はある一定のステルス性能を有するといっていますがノズル自体は円筒形でありギザギザにもなっていないですし従来型の形状をしているためステルス性能はほとんど無いと思います。
しかしこれからの時代は推力偏向ノズル付きターボファンエンジンというものがステルス技術と並び必要不可欠な技術になるでしょう。
この技術を持てない国は技術力の無い国として時代に置き去りにされていくのは避けられません。
当然国防力も弱い国に下落することも避けられません。
それゆえ中国もこの技術を躍起になって盗もうと努力しているのが今なのです。
ロシアは中国には当分無理だよと思っているようです。
仮に真似ることが出来たとしても十年以上はかかると考えているようです。 -
この三次元式推力偏向ノズル付きターボファンエンジンを搭載したロシア製スホーイSu-35S(NATOが付けたコードネーム:フランカーE)の機動飛行がこの映像です。
遠距離での敵機撃墜に失敗して接近戦になった場合に敵機がこのような機動飛行をした場合はどんな体勢からでも機首をこちらに向けられてしまうわけですから確実に負けて撃墜されてしまいます。
これが今後は必須な技術であるという理由なのです。 -
これからの戦闘機は昔ながらの舵による飛行制御の他に推進力の方向を制御することにより従来なら制御不能だと思われていた絶妙な動きも可能にしなければ敵機に勝てない時代に入っています。
舵だけで飛行制御する飛行機はもう時代遅れだといっても言い過ぎではないのです。
そういう認識が各国の軍にあるためステルス技術と共にこの技術も重視されています。
アメリカのF-22ラプターもロシアのスホーイT-50もステルス技術と併せて推力偏向ノズルの技術も漏れなく搭載しているのでこの映像のスホーイSu-35Sと同様の機動飛行が可能になっています。 -
現在の中国は世界的に見ても軍備拡張が断トツで凄まじくその勢いと比例するようにステルス戦闘機開発も断トツでたくさん行っています。
世界の他の国々は開発費用が高額になるためステルス機を一機種開発するのも難しく一国で一機種開発出来ている国は数少ない存在となっている厳しい経済事情を横目に見ながら中国は一国でニ機種も三機種も同時進行的にステルス戦闘機計画を実行しているのが現在です。
・2011年に中国が初飛行させた成都 殲撃20(J-20)ステルス戦闘機
・2012年に中国が初飛行させた瀋陽 殲撃31(J-31)ステルス戦闘機 輸出用と位置付けられていてFC-31とも呼ばれているようです。
の写真を貼ります。
中国としては殲撃20を主力ステルス戦闘機と位置付け高性能なアメリカ軍のF-22ラプターに対抗しようと目論んで鋭意開発中です。
試作機をたくさん作りテストを繰り返しているようです。 -
高性能なアメリカ軍のF-22ラプター打倒を目指しステルス戦闘機開発に邁進している中国。
元々技術的素地を何にも持たなかった中国はなりふり構わないスパイ活動やハッキング活動によってロシア欧米先進国から盗んだ技術情報を元にしてステルス戦闘機開発に活用しています。
そのためかなり前にロシアや欧米先進国でテスト用として作られた実験機や実用化されたものに各部分がそっくりだったりするのがほとんど全部です。
もちろん中国自身は技術を盗んだことを認めはしませんが現物が事実を物語っています。
技術的に未熟な中国にとってステルス戦闘機開発は各項目で難易度が高いものばかりで難航していますが中でも特に難航を極めているのがエンジン開発だといわれています。
・本命の殲撃20ステルス戦闘機用エンジンの開発が極めて難航していることを示す写真です。
自国開発エンジンにしてみたり能力不足だったためロシア製エンジンに積み換えたりしてたくさん試していることを示す機体後部写真です。
・中国が1980年代半ばから今だ開発中の渦扇10(WS-10)
・中国が開発中の渦扇13(WS-13)と渦扇15(WS-15)
の写真を貼ります。
中国はアメリカのジェットエンジンの民間向けバージョンを購入し軍事用として改造して国産ジェットエンジン開発のベースにしたりロシアから購入したジェットエンジンをコピーして国産ジェットエンジン開発のベースにしています。
しかし中国国産のジェットエンジンの場合は根本的な技術的実力が未熟過ぎることが災いして結果はひどいものだといいます。
中国軍の戦闘機パイロットの弁としてこんな話があります。
ロシア製ジェットエンジンをコピーした中国製ジェットエンジンの場合はオリジナルのロシア製に比べ同じ出力に達するまでに長い時間がかかる、つまりレスポンスが非常に悪い。
オーバーホールが必要になるまでの累積使用可能時間が極度に短く僅か30時間でオーバーホールが必要になる。
ジェットエンジン自体の寿命がこれまた極度に短く一日12時間使用したとして僅か10日で寿命が尽きる。
決して使い捨てエンジンとして作られているわけではないのにこのような状況でこれにプラスアルファで故障が頻発するといいます。
こんな状況なので中国空軍パイロットが戦闘機の受け取りを拒否する事例も起きているといいます。 -
この中国の技術的にお寒いステルス戦闘機開発事情を考えると時期を同じくして中国にとってタイミングの良い今の時期にスホーイSu-35Sのロシアからの輸入が決まったことは間違いなく吉報だったでしょう。
スホーイSu-35Sに搭載されている推力偏向ノズル付きジェットエンジンは単体での輸出について従来からロシアが中国に対する輸出を禁止していた物品だったからです。
このことで中国は欲しくて欲しくてたまらなかったジェットエンジンをやっと手に入れることになります。
おそらくSu-35Sがロシアから中国に到着したら早速このジェットエンジンはSu-35Sの機体から取り外され殲撃20ステルス戦闘機に搭載されテストに使用されることになるでしょう。
そしてこのジェットエンジンのコピーにも取り掛かることは間違いないでしょうが中国の技術力で実用化出来るかどうかはかなり怪しいです。
・三次元式推力偏向ノズルを作動させ急機動中のロシア製スホーイSu-30S戦闘機の写真です。 -
失礼しました。
↑に貼った写真の機種名を間違えました。
正しくは
三次元式推力偏向ノズルを作動させ急機動するロシア製スホーイSu-35S戦闘機
です。 -
一方、昔も今もアメリカのライバルであるロシアは三次元式推力偏向ノズル付きエンジン搭載のスホーイSu-35Sを中国に売っても中国はおいそれとそれをコピーすることは無理だと言い切る余裕を見せる状況。
三次元式推力偏向ノズル付きエンジン搭載の高機動性を備えた戦闘機はスホーイSu-35Sだけではなく他に別のエンジンを搭載した別の機種ミグMiG-29OVTなども既に完成させている状態。
1990年前後からの航空ショーでは世界各国でこれらを飛行させてまわりその技術力を派手に宣伝してまわっていました。(しかし一般に披露していなかっただけで既にアメリカも同様の技術は実験済みで完成されたものを持っていました。それがあったため後のF-22ラプター開発に直ぐに活かされました。)
しかも1990年代には既にミグMiG-1.44というステルス機を完成させており更に2010年にはスホーイT-50というステルス戦闘機を初飛行させテストを重ね現在では実戦配備に向けて進んでいるところです。
アメリカのライバルに相当するロシアは中国に対しかなりの技術力的格差を付けていることが如実にわかる現実です。
・ミグMiG-29OVTが搭載するクリモフRD-33三次元式推力偏向ノズル付きターボファンエンジン
・ミグMiG-29OVT
・三次元式推力偏向ノズルを活かした急機動でアクロバット飛行を披露するミグMiG-29OVT
を貼ります。 -
旧ソ連だった東西冷戦時代は一党独裁のソ連共産党政府に気に入られ優遇されていたミグ(ミコヤン&グレビッチ通称MiG)記念設計局。
お気に入りだったため何かと優遇されてもてはやされていました。
そのため主力に抜擢される戦闘機の採用はミグ製のものが圧倒的に多かった。
しかしソ連崩壊後はミグよりスホーイの方が力をつけるようになり現在に至っています。
ソ連時代の末期にミグが開発していた戦闘機がMiG-29フルクラム、スホーイが開発していたのがSu-27フランカーでした。
西側諸国にこの事実が確認されたのは1970年代の終わり頃で軍事衛星による偵察写真でも開発中の機体が確認されました。
どちらもツァギ流体力学研究所からの研究データの情報をもらいそこに独自研究データを加えて開発していたため類似する部分がたくさんあります。
ソ連崩壊後は外貨獲得の手っ取り早い有効手段として兵器輸出に力が入れられました。
中でも戦闘機は一番の有力商品でした。
似た部分が多く能力も似通っていた両機種でしたがMiG-29の方は局地戦闘機的性格が強く僻地の未整備地域でも取り扱いし易い半面、小柄なため搭載量が少なく航続距離も短いものでした。
Su-27の方は制空戦闘機的性格が強く大柄だったため搭載量も多く航続距離も長いものとなりました。
結果として汎用性が高いSu-27の方が世界的にも人気者となりました。
しかし戦闘機としての格闘戦能力はMiG-29もなんら劣るわけではありません。
MiG-29OVTの高機動飛行映像を貼ります。 -
↑のMiG-29OVTの機動性の良さときたらクルビットと呼ばれる前進しながら後方宙返りする機動などは何回転も繰り返せるという凄さ、反面ではまるで生き物のようなノズルの動きは気持ち悪さすら覚えます。
貝の吸入管の動きにそっくりです。
ソ連/ロシア軍の考え方としては国土が途方もなく広い国である国情から国防のためには僻地にも航空基地を設ける必要性があり僻地ともなれば資材の運搬や建設費用などを考えると十分に整備された航空基地を備えるのは困難なため滑走路なども西側諸国に比べると粗悪になり綺麗に舗装された滑走路は少なくなる傾向にありました。
そのような国情を考慮に入れ設計されたMiG-29は地上滑走の際は通常の空気取り入れ口を閉じ機体上面に特別に設けているサブの空気取り入れ口から空気を取り入れ離陸するという凝ったギミックまで備えて開発されました。
理由は未舗装の滑走路が少なくないため地上滑走の際にゴミや石ころを吸入してジェットエンジンが壊れてしまうのでそれを防止する防止策でした。
ライバルであるスホーイSu-27に比べると現在は人気はイマイチですが小さくても良く作り込まれた高性能戦闘機なのです。
ミグMiG-29とスホーイSu-27が並ぶ写真を貼ります。
全体のフォルムは非常にそっくりながら良く見ると各部には個性があります。
ミグMiG-29の方がエンジンからの排気が心なしか黒いですね。 -
当然のことながら歴史はすべて繋がっているためステルス機が生まれるためにはそれに繋がる前の技術がありました。
現在ステルス戦闘機と呼ばれているものは第五世代戦闘機とも呼ばれています。
第五世代戦闘機を生み出す下地となった第四世代戦闘機にあたるのがアメリカのF-14、F-15、F-16、F-18の各戦闘機、ソ連/ロシアのMiG-29、Su-27の各戦闘機ということになります。
これらの戦闘機に後付けの新技術を導入し限定的なステルス性能を持たせたものが第四++世代戦闘機と呼ばれています。
ソ連/ロシアの第四世代戦闘機が誕生するきっかけとなったのは遡ればマッハ3のスピードが出せるとして世界中から脚光を浴びたMiG-25が意外にもスピード以外は戦闘機として使い物にならない代物だったことでした。
アメリカは朝鮮戦争、ベトナム戦争とソ連製ミグ戦闘機に手痛くやられたトラウマがあり対応策としてのF-14、F-15、F-16の開発に力を注ぐと共にマッハ3のスピードが出せて核攻撃が出来るXB-70バルキリー戦略爆撃機を開発中でした。
ソ連はXB-70なんて爆撃機を保有されたらたまったものではないと思い急いで迎撃機としてのMiG-25を開発しました。
急いで開発したためスピードはマッハ3級でしたが旋回時の横G強度などは民間旅客機程度と低くとても戦闘機として格闘戦が出来る代物ではありませんでした。
時代はソ連の鉄のカーテンと呼ばれた時代だったため情報は秘密のベールに包まれておりアメリカはこのMiG-25に対し高速で強力な戦闘機だという妄想からそれをやたらと宣伝しまくりました。
そのせいで世界中にそのイメージが定着してしまいましたが実はMiG-25がスピードはピカイチながら格闘戦に不向きということを一番良く熟知していたのはソ連自身という形になってしまいました。
そのためアメリカのF-14、F-15、F-16の各戦闘機に対抗しうるMiG-29、Su-27の各戦闘機を急いで開発する必要性に迫られることになりました。
世界最速の高性能戦闘機と世界中から恐れられていたソ連のMiG-25は1976年に亡命のためベレンコ中尉がMiG-25に乗って函館へ強行着陸したことにより秘密のベールが剥がされていくこととなりました。
当時のソ連にとってMiG-25は最新戦闘機でありその詳細が外国に知られることはあってはならないことでしたから凄い剣幕で返還要求していました。
しかし内緒でアメリカ軍と自衛隊が詳細を調べてから返還したようです。
マッハ3もの高速を出せば機体表面が加熱されるため当初はチタニウムが大量使用されているだろうと思われていましたが実際にはスチールが使用されていてその重さに対応するために車輪は大きく低圧タイヤを使っていました。
大急ぎで開発されたことを物語るものでした。
・XB-70バルキリー戦略爆撃機
・F-14、F-15、F-16の各戦闘機
・MiG-25防空戦闘機
の写真を貼ります。 -
MiG-25の機体材質についてなぜチタニウムが大量使用されているであろうと予想されていたかといえばマッハ3級を目指して開発されていたためそれほどの高速を出すと大気との摩擦により機体表面が燃えるか溶けるかの可能性が高くなります。
そうならないようにするにはジュラルミンより耐熱性の高い材料を使う必要性があり鉄だとジュラルミンより耐熱性は高いものの重くなってしまいます。
鉄より軽くジュラルミンより耐熱性が高い材料はといえばチタニウムが一番有望だったからでした。
しかし加工には技術力が必要で当時のソ連ではその加工技術が未熟だったため機体が重くなることには目をつぶって手っ取り早く鉄を材料に選んだというのが最終結論でした。
函館に亡命飛行したベレンコ中尉機により真実がわかった時にはソ連は鉄で作った戦闘機をマッハ3のスピードで飛ばしていたのかと世界中が驚きました。
材料代と加工代は安くあがるでしょうが鉄ですからね、鉄ですよ。
いかにもロシア人らしい粗削りで豪快な考え方です。ベレンコ中尉の弁によればMiG-25は高速高性能戦闘機だと信じられていたようだが高空で高速飛行する時以外は飛行特性が悪く特にエンジンが高速専用に作られていたので函館に強行着陸するまでは燃料がもつかきがきではなかったといいます。
このMiG-25高速飛行中は機体が高温になるため冷却用に純度の高いアルコールを搭載していてロシア人パイロットたちの間ではアルコール運搬機とあだ名されていました。
また寒い気候の国ロシアではウォッカが無くなった時はこの冷却用のアルコールを飲んでしまう兵士も居たといわれています。
それからソ連は共産党が一党独裁の国でしたから共産党中央政府の権限が物凄く強くその命令は絶対であり開発指示内容から開発目標達成や開発納期まで守れなかった担当関係者は軒並み処罰(本人含め家族親類まで最悪の場合は身分は剥奪され処刑、そうでなくても何年間も苛酷な強制労働です。それでも死なず生きていた場合は共産主義の再教育という試練が待っていました。今でも同じく共産党一党独裁の北朝鮮では普通に行われています。)が待っていました。
計画失敗や目標未達は処罰されることを意味していました。
だからみんな処罰されるのを恐れ大急ぎで作ることが多くそのためソ連時代のほとんどの戦闘機を含む軍用機は同じ時代の欧米機に比べ曲線部分が極端に少なく直線的デザインばかりでした。
ソ連共産党中央政府の力が衰え始めたソ連時代末期に開発されたMiG-29、Su-27あたりからそのデザインは一変し一気に欧米機と見紛うばかりの曲線部分の多いデザインとなり現在に至っています。
何の分野でも共産党中央政府の命令を守れない者には処罰処罰処罰でしたからベレンコ中尉やその他大勢のロシア人たちが母国を捨ててでも亡命したくなった気持ちもわかると思います。しかし極端にスピードに特化したMiG-25でしたがこのような経緯で開発されただけにスピードだけはピカイチで中東地域上空でイスラエル軍のF-4ファントムⅡにミサイルを発射されたシリア軍のMiG-25はその追って来るミサイルをどんどん引き離し飛び去って逃げ切ったという実話を残しています。
現在のミサイルではミサイル自体のスピードがかなり上がって機動性も極端に上がってますからこんな芸当はもう無理でしょう。
MiG-25の写真を2枚貼ります。 -
第二次世界大戦終結後の世界情勢は世界が二つの陣営に分かれて威嚇し合う東西冷戦の時代となりソ連を中心にした共産主義諸国(東側陣営)は軍事情報を外に出さないようにする動きが特に厳しくなりました。
ソ連を中心にした秘密主義の動きは鉄のカーテンと呼ばれました。
名付け親はイギリスの元首相だったウィンストン・チャーチルでアメリカでの演説の際に鉄のカーテンという言葉を使ったのが始まりだといわれています。
その後この言葉は世界中に広まりました。
当然MiG-25に関する情報も鉄のカーテンで隠されていたため噂が噂を呼び想像が積み重ねられソ連は物凄く強力な戦闘機を開発しているに違いないということになっていきました。
そういう世界情勢があったため日本の函館にMiG-25が亡命のために強行着陸した時は大きな話題となりました。
当然最新戦闘機の詳細情報を一つたりとも西側諸国に知られたくないソ連は機体の返還を迫って来ました。
ここでも噂が噂を呼び早く返さないとMiG-25を取り返すために北海道にソ連軍が攻めて来るぞという話もまことしやかに囁かれました。
そんな中いつまでも返還しないでいるわけにはいかないので限られた短い期間の中でアメリカ軍と自衛隊は大急ぎで詳細を出来るだけ調査してからソ連へ返還しました。
そこから今まで秘密のベールに包まれていたMiG-25に関するさまざまな事実が知られるところとなりました。
機体のほとんどは鉄で作られていることや機体は前方からのGには強いものの横方向からのGには弱いこと強力なエンジンは高高度での高速飛行では効率良く動くものの中高度低高度での飛行や中低速度域では非常に効率が悪いことスピードメーターはマッハ2.83以降からレッドゾーンが刻まれていること(マッハ2.83までが安全保証速度であること)などなどが世界中に知られることとなりました。
それまでアメリカは自分たちが開発したF-15イーグルとソ連のMiG-25が対決した場合はMiG-25に圧倒されて惨敗するのではないかというふうに思い込んでいましたが実際蓋を開けてみたら上記の通りでした。
まあ、それはそうでした。
だいたいソ連としては核爆弾を抱えたアメリカ軍のXB-70バルキリーがマッハ3もの高速で飛来するのをいち早く迎え撃つために高速迎撃機としてMiG-25を取り急ぎ開発していたわけでアメリカ軍のF-15イーグルと空中戦をさせる目的でMiG-25を開発していたわけではなかったから特性が大きく異なっていたということでした。
アメリカをはじめ世界の国々は心配し過ぎていたということでした。
当のXB-70バルキリー戦略爆撃機は2機試作機が作られただけで開発中止となったためライバルを失ったMiG-25は肩透かしを喰らった形になりましたが当時のミサイルでは撃ち落とせず他国のどの戦闘機からも逃げ切れるその抜群の高速性能をかわれ偵察機としても活用され友好国へは輸出もされました。
マッハ3もの高速性能は確かに凄い技術だったのですが最高速度をどんどん上げて達成していくことはこの当時の世界的な流行のようなものでありしかし技術を達成してみるとそんなに多用途に有効活用出来る代物でもなく実際にはメリットよりもデメリットの方が多かったため現在ではマッハ3もの高速性能を出せる戦闘機を新たに開発しようとする国は一つもありません。
世界的な戦闘機作りの流行が大きく変わったということだと思います。
現在では高速性能はあまり重要視されずマッハ1.8〜2.5程度あれば十分だと認識されていて高速性能達成に多大な労力を割くくらいなら運動性や電子装備、ステルス装備の充実に力を注ぐ傾向にあります。
MiG-25の写真2枚とMiG-25に搭載されていたツマンスキーR-15ターボジェットエンジンの写真を貼ります。 -
MiG-25 FoxbatのツマンスキーR-15ターボジェットエンジンの巨大さが良くわかる写真2枚とMiG-25 FoxbatのCutawayを貼ります。
ノズル部分には大の大人がご覧のように入れるほど大きいです。
MiG-25はマッハ3という超高速飛行を目標に作られた迎撃戦闘機でしたからさながら巨大なジェットエンジン2基をメインにその他の部分を付け足したかのような航空機でした。 -
アメリカでもマッハ3級のロッキードSR-71戦略偵察機を実用化していましたがアメリカはチタニウムの加工技術を持っていたためチタニウムを使用して製造していました。
ロッキードSR-71戦略偵察機はU-2高高度偵察機の後継機で第一世代ステルス機とも呼ばれ前面投影面積を小さくして一部で電波吸収剤や鋸構造を取り入るなどしていました。
また発火し難い燃料を使い機体パネルは地上では隙間があるが飛行状態の時は周りからの圧力と熱膨張により隙間がなくなる構造となっており離陸前は燃料じゃじゃ漏れ状態で離陸後に上空で空中給油機から給油を受け燃料満タンにしてから任務に出発するという運用をしていました。
だから空中給油機が必要不可欠な戦略偵察機でした。
機体表面が何故か一部濡れている写真が多いのはそれが理由です。
それから使用していた特殊燃料は冷却液のような役割も持たせてあり複数搭載された燃料タンク内を移動させ循環させる構造になっていました。
・ロッキードSR-71戦略偵察機の写真
・ロッキードSR-71戦略偵察機の三面図
・ロッキードSR-71戦略偵察機の構造図
を貼ります。 -
アメリカのロッキードSR-71は通称ブラックバードと呼ばれ敵戦闘機や敵の対空ミサイルに捕捉されないようにマッハ3の超高速によってそれらの危険から逃げ切れるようにということを目指して開発された戦略偵察機でした。
現在のように軍事用偵察衛星の偵察能力と偵察精度が上がるまではこのロッキードSR-71がその任務を担っていました。
上からもしくは下から見た場合は異様に巨大な姿に見えるのですが前からもしくは後ろから見えるとこのロッキードSR-71もまたエンジンがほとんどの容積を占めていてそこに燃料搭載スペースとパイロットの搭乗スペースとその他のもののスペースが付け足されたかのような極端な作りとなっています。
ソ連が開発したMiG-25の場合は二次元式空気取り入れ口を採用していましたがアメリカのロッキードSR-71の場合は運用実績から信頼性があり確実性が高いショックコーンを備えた円筒型の空気取り入れ口を採用していました。
ソ連側でいえばMiG-21戦闘機の時代に採用されていた技術と類似した構造の技術です。
さまざまな新技術を投入しながらもこれまでおこなったことのないマッハ3で飛行出来る戦略偵察機という開発プロジェクトを失敗させず確実に成功に導きたいというアメリカ側の思いがこもった安全策的選択だったのだと思われます。
そういう内容を引っくるめて総合してみるとロッキードSR-71という航空機は材料技術から加工技術、形状構造技術から何から何まで計算された機体パネルの隙間やシーリング技術、空気との摩擦による熱に対する耐熱技術や冷却技術などなども含め現在の最新技術であるステルス技術にも合い通じる技術の結晶体だったといえます。
ちなみにロッキードSR-71のパイロットは通常の格好ではなくほとんど宇宙飛行士と同じ宇宙服のような装備の格好でロッキードSR-71に乗り操縦していました。
離陸するロッキードSR-71の写真と使用されていたプラット&ホイットニーJ-58ターボジェットエンジンの資料とエアフローの資料を貼ります。 -
補足ですが…
アメリカのこのロッキードSR-71戦略偵察機はその前作だったロッキードU-2高高度偵察機がソ連の地対空ミサイルによって撃墜されたことの反省から生まれたものでした。
歴史を遡れば第二次世界大戦中にドイツ軍はユンカースJu-86という無武装の双発偵察機を使いイギリス本土上空を我が物顔で偵察していました。
なぜこんなことが可能だったかといえばこのユンカースJu-86という偵察機は空気の薄い高高度の高空でもエンジンに送る空気を強制的に濃く圧縮するため専用の小型発動機を搭載していたため当時の世界中の戦闘機の性能ではとてもじゃないが上がって来れない14800mもの高空を飛んでいたからでした。
敵機は見えてはいるのに攻撃出来ないという状況でした。
このドイツ軍の考え方を第二次世界大戦後に真似たのがアメリカのロッキードU-2高高度偵察機でした。
しばらくの間はソ連に対し有効に偵察出来ていたのですがソ連も馬鹿じゃない高高度まで届く地対空ミサイルの新型を実戦投入し結果的にはロッキードU-2高高度偵察は撃墜されてしまいパイロットはソ連側に捕まるという大失態となってしまいました。
その反省に立ち敵に撃墜されない偵察機として新たに開発されたのがロッキードSR-71戦略偵察機でした。
ちなみに退役するまでの間ロッキードSR-71戦略偵察機は1機も撃墜されていません。 -
補足の写真です。
イギリス軍は手も足も出せなかったドイツ軍のユンカースJu-86R高高度偵察機
アメリカのロッキードU-2 Dragon Lady 高高度偵察機(航空自衛隊でも採用されていたロッキードF-104スターファイターをベースに開発された高高度偵察です。)
です。 -
ロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機と民間プロペラ機の離陸シーンを比較した動画です。
離陸シーンを比較したかった動画なのでしょうがそれよりも注目して欲しいのはロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機が離陸する際に終始液体を垂らしているところです。
これが飛行している時以外は燃料じゃじゃ漏れという話の事実なのです。
このことはネットや書籍でもあまり説明がなく沖縄の在日アメリカ軍のオープンハウスにロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機を見に行ったことがあるという元自衛官の人に尋ねたところその通りですといわれやはり私の推測は当たっていました。
ロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機は燃料が漏れ切ってしまわないうちに急いで離陸し上空へ上がり燃料が残っている間に空中給油機から空中給油を受けないと運用出来ない世界最速機だったのでした。
だからロッキードSR-71ブラックバード戦略偵察機が進出している基地には必ずKC-135ストラトタンカーなどの空中給油機も同時に進出していたのだと思います。 -
西方人
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1976年に起きた亡命のためのMiG-25 Foxbat函館強行着陸事件によりソ連がこのMiG-25 Foxbatを破壊しようと画策しているとの情報がアメリカ軍からもたらされ日本では自衛隊がソ連軍の進攻を阻止すべく実際に迎撃体勢をとっていたことが後に関係者から明かされました。
日本人全体は平和ボケしていますが関係者たちは日本の存亡を賭けてソ連軍とやり合うつもりで防衛に就いていました。
実際には何も起こらず機体を返還して平和的に解決出来ましたが舞台裏では様々な駆け引きがあったものと思われます。
しかしながらこの事件は当時の日本の防衛体勢がいかに穴だらけだったかを思い知らせるものでした。
MiG-25 Foxbatは当時ステルス性能など備えていなかったためパイロットは敵のレーダーにいかにして映らないようにして敵地へ着陸するかを考え戦闘機の扱い方でステルス能力を発揮させました。
どういうことかといえば低空を飛行し海面や地形を巧みに利用して海面や地形の影に隠れレーダー波を浴びないようにして極力レーダー波を反射させず飛来したということでした。
地上設置型レーダーの弱い部分を突いた方法でした。それでも自衛隊はF-4EJファントムⅡをスクランブルさせていたので上空からなら敵機を発見出来るはずでしたがF-4EJファントムⅡの機上レーダーはルックダウン/シュートダウン能力(低空飛行している敵機を上空から発見し攻撃出来る能力)がなく発見しても直ぐに見失ってしまい結局函館への強行着陸を許してしまいました。
・アフターバーナーを点火しながら旋回中のMiG-25 Foxbat
・MiG-25 Foxbatに対しスクランブルを行った自衛隊のF-4EJファントムⅡ
・MiG-25 Foxbat函館強行着陸の時系列地図資料
を貼ります。 -
このMiG-25 Foxbat函館強行着陸事件は世界に衝撃を与え特に当事国であった日本にとっては当時の日本の防衛体勢の貧弱さを思い知らされるという一大大事件でした。
これがきっかけとなり現在ではあって当たり前の装備と能力である空中早期警戒管制機の導入と防空戦闘機へのルックダウン/シュートダウン能力の付与が行われ現在に至っています。
・航空自衛隊がアメリカから13機導入した本来は空母での艦上運用機であるグラマンE-2Cホークアイ空中早期警戒管制機
の写真を貼ります。 -
ちなみに現在の我が国周辺海空域の警戒監視については全国各地の地上設置型レーダーサイトとE-2C空中早期警戒管制機と更に大型のE-767空中早期警戒管制機とP-3C対潜哨戒機によって行われ平和ボケしている大多数の日本国民もすべて守られているのが現状です。さすがに現在では自衛隊なんて要らないなどと現実の国際情勢を無視した自分勝手をいう人間は減りましたがそういう愚か者も含め外国からの脅威から守ってもらっているのが現実なのです。
・我が国周辺海空域の警戒監視イメージ
を貼ります。 -
日本の周辺各国が軒並みステルス機を持とうとしている現在ステルス機をも発見出来るレーダーを持つことは必須の課題です。
我が国が現在開発中の通称マイモレーダーというレーダーはバイスタティックレーダーの一種で第五世代ステルス機であるアメリカ軍のF-22ラプター戦闘機をも探知出来るようになることを目指しています。
そういう開発を行うためには探知実験に使う標的として高性能なステルス機が必要不可欠となります。
高性能なステルス機はどこの国も売ってはくれないので探知実験に使用するためには必然的に自前で開発して持つしか道はないのです。
現在日本が開発中の先進技術実証試験機X-2の大きな目的の一つは正にこれなのです。
マイモレーダー開発に最大限寄与すること。
マイモレーダー実用化の暁には諸外国のステルス機も脅威度がかなり軽減されるがもしも実用化出来なかった場合日本は諸外国に侵略され放題になります。
これはどう足掻いても避けられません。
現在世界各国が持つもしくは持とうとしているステルス機への要求能力は国によって微妙に異なります。
世界でも一番進んでいるアメリカのF-22ラプターの場合は高性能レーダーは搭載しているもののマイモレーダーやIRST(赤外線捜索追尾システム)は搭載していません。
実質的には現在ステルス戦闘機を実戦配備出来ている国はアメリカだけだから無くても大丈夫だ勝てるという自信の表れだと思います。
ロシアが実戦配備に向けて開発中のスホーイT-50はアメリカのF-22ラプターほどのステルス性能は無いといわれていますが日本が開発中のマイモレーダーのような使い方をするのでしょう機首のレーダー以外に複数のレーダーを機体各部に備えていて第五世代ステルス戦闘機を探知出来る能力を目指しているようです。
近距離戦闘に備えIRSTも搭載しています。
ステルス機開発を含む軍備拡張に世界一熱心な中国の場合は宣伝活動は盛んですが高機動性を支えるエンジン技術やステルス技術や電子機器技術については不透明な部分が多く実際のところは只今先進国の技術パクリに奔走中といった感じです。
計画や構想だけはたくさん大風呂敷を広げまくっている韓国の場合は元々先進技術なんて自前では何も持っていないためステルス技術やエンジン技術や電子機器技術はもとより実機の実現自体が無理な様子です。
口で言っているだけというような状態で言うだけなら只ですからね。
・地上設置型マイモレーダーについての説明資料。
・アメリカ軍のF-22ラプター量産型機(初号機は1990年に初飛行)の写真。
・ロシア軍のスホーイT-50生産型機(初号機は2010年に初飛行)の写真。
を貼ります。
マイモレーダーとはマルチプルインプット&マルチプルアウトプット・レーダーの略でレーダー発信機から微妙に角度を変えた電波を複数発信し返って来る電波を複数の受信用アンテナで受信して解析し敵の位置を探知する新型レーダーのことです。
日本のステルス機はこのマイモレーダーの機上搭載型の実用化を目標にステルス機でも探知出来るような複眼的な虫の眼レーダーの実用化を目指しています。
実用化出来れば常時全周警戒可能な戦闘機になります。
日本の場合はもうすでに何年もマイモレーダーの研究を行っていますしIRSTについてもしかりです。
アメリカも日本のこの技術に触手を伸ばして来る可能性ありです。 -
ステルス機開発で現在世界一先行しているアメリカの場合1980年代初めにATF(先進戦術戦闘機)計画を開始たくさん存在していたアメリカの航空機メーカーがロッキード陣営とボーイング陣営の二手に分かれ競争試作を開始どちらの陣営の試作機も最初の試作機が初飛行したのが1990年でした。
最終的に採用が決定されたF-22ラプターも初号機初飛行のその翌年末に起きたソ連崩壊により強力なライバルを失いステルス戦闘機をすぐに実戦配備出来る国は世界中でみてもアメリカ合衆国だけとなった結果アメリカ議会では手強い敵も居ないのに一機あたり250億円前後もするそんな高価な戦闘機を大量に揃えて一体誰と戦うのかと批難を浴び税金の無駄遣いだとバッシングされ軍事予算削減の煽りをもろに受けF-22Aラプターは計画当初の量産機数750機から→648機→422機→339→187機と激減に次ぐ激減、試作機YF-22の8機を合わせても合計195機と縮小に次ぐ縮小という結果となりました。
予定されていた複座型F-22Bの生産も中止となりました。
・F-22Aラプターの編隊の写真。
・予算大幅削減の煽りをくって開発中止となった複座型のF-22Bの完成予想写真。
を貼ります。 -
アメリカのステルス戦闘機F-22Aラプター量産型最終号機 4195号機のステルス塗装前の初飛行の際の写真を二枚貼ります。(2012/3/16)
現在までのところアメリカ軍で使用する機体以外は生産されておらず友好国であっても外国には一切輸出していないため高い値段は下がらないです。
機密の塊ということですから。 -
第四世代戦闘機を代表するF-15イーグルは高性能ながら当時としては高価な戦闘機で当初この高価なF-15イーグルを買ってくれる国買う資金力がある国は世界でも少なく日本やイスラエルやサウジアラビアくらいしか居ませんでした。
後年になって小金を儲けた韓国が改良版のF-15Kスラムイーグルを買いましたがその他の国々にとっては高価過ぎる戦闘機でした。
これは裏返せば日本やイスラエルやサウジアラビアや韓国はアメリカにとって高価な戦闘機を気前良く買ってくれるいい鴨いいお客さんだということを物語っています。
時代はステルスとなり第五世代戦闘機の時代に入った今ではそんないいお客さんにであっても機密を保持するためには禁輸措置をとるというのが今のアメリカの厳しい態度だということです。
日本はアメリカにF-22ラプターの輸出をして欲しいと打診したものの機密保持を理由にあっさり断られました。
そうなるとそれじゃ仕方ない自分で作るけどいい?
という流れになるのは当然の流れ。
その一環としてこれまで小分けにして細々と研究開発していたステルス戦闘機に必要な周辺技術に関わる技術開発を加速せざるを得なくなったのが正に今の日本の現状。
その技術が実際に使える技術なのかを実証するための実証試験機がX-2です。
X-2が目指すものはアメリカのF-22ラプターなどの第五世代戦闘機を圧倒する性能を持つカウンターステルス技術です。
だから現状では電子的には探知されないはずのF-22ラプターを簡単に探知してF-22ラプターよりも素早く攻撃を仕掛けられる技術の達成を目指しています。
・航空自衛隊がアメリカから導入して現在主力戦闘機としているF-15Jイーグル(ハイレートクライムに入るところ)の写真。
・X-2の写真二枚。
を貼ります。 -
アメリカのF-22ラプターの初飛行から遅れること20年が経過した2010年にロシアのスホーイT-50は初飛行しました。
アメリカより随分と遅れた印象が否めませんがロシア人にはロシア人の御国の事情がありました。
アメリカのATF(先進戦術戦闘機)計画に相当するようなMFI(多機能前線戦闘機)計画が1981年には存在しMiG-1.44という試作機の開発が進められていましたが国の経済低迷やソ連崩壊などの大変な混乱がありなかなか進展せず1995年にやっと初飛行する予定だったのが更に遅延していました。
そうこうしているうちにスホーイS-47 Berkutが初飛行を行ってしまったためミグも慌ててMiG-1.44を2000年に初飛行させました。
MiG-1.44は形状的にステルス的な形をほとんどしておらず形は在来的でもプラズマクラウドという技術を使いステルス能力を持たせる予定でした。
しかしこの技術が上手く実用化出来なかったらしくロシア軍に採用される見通しも無くなってしまいました。
ロシア軍は新たにPAK FA(前線空軍向け将来航空複合体)計画を立てスホーイ御指名でスホーイT-50を開発させました。
そして2010年にスホーイT-50は初飛行しました。
・1997年9月25日に初飛行したスホーイS-47(元々はソ連海軍艦上戦闘機として開発されS-37KMと呼ばれていました。)の写真。
・2000年2月29日に初飛行したMiG-1.44(元々はソ連空軍のステルス戦闘機として採用されることを目標に開発されていた。)の写真。
・2010年1月29日に初飛行したPAK FAスホーイT-50の写真。
を貼ります。 -
ロシアのPAK FAスホーイT-50ステルス戦闘機は一見すると既にアメリカのATF計画で競争試作として作られていたYF-22とYF-23を足して二で割ったような姿と作りをしたステルス戦闘機といえそうです。
但しアメリカの場合はYF-22もYF-23もどちらも在来型戦闘機にはないステルス性能を出すための特有の特徴を徹底的に備えており妥協しない作りが各部に有りました。
ロシアのPAK FAスホーイT-50ステルス戦闘機の違う点は何かといえば高い機動性と高いレーダーの探知能力と赤外線捜索追尾システムの装備は追及していたもののステルス性能についてはあまり突き詰めていない結果となっています。
機体表面各部の角度もアメリカ製ステルス機ほど徹底されていませんしジェット排気口の形状も在来型戦闘機と何等変わりません。
同じ円筒型のジェット排気口でもアメリカのF-35のように工夫した鋸状にギザギザした形状にもなっていませんので妥協した感がかなりあります。
もしかしたらプラズマクラウド(機体表面全体に低温プラズマを発生させ飛んで来た電波を吸収してしまい反射させない技術)によるステルス技術が実用化出来ればそれを導入して形状的にはいろいろ気を遣わなく済むという皮算用があったのではないかと連想させられてしまいます。
でも現実としてロシアでもプラズマクラウドは実用化出来ていません。
プラズマクラウドの技術はアメリカでも研究されていましたが現在の技術では実用化は難しく将来技術扱いとされ現行戦闘機には採用されませんでした。
・アメリカのATF計画で競争試作されたロッキード陣営のYF-22とボーイング陣営のYF-23の写真2枚。
・ロシアのPAK FAスホーイT-50ステルス戦闘機の試作機の資料。
を貼ります。 -
↑一部訂正します。
YF-23を開発したのはノースロップ陣営でした。
ごめんなさい。 -
1970年代中盤アメリカ軍のF-15イーグル戦闘機のソ連空軍戦闘機に対する一方的な優位性は一次的なものであるとする空軍情報部の情報により軍事衛星による偵察を行った結果ソ連が開発中だった新型戦闘機が撮影されその存在が明らかとなりました。
それらが後のMiG-29フルクラムとSu-27フランカーでした。
フランカーの写真しか持っていないのでフランカーの写真を
・アメリカの軍事衛星に撮影された駐機中のスホーイSu-27フランカーの試作機T-10-1の写真。
・その後入手されたスホーイSu-27フランカーの試作機T-10-1の飛行中の写真。軍事衛星が捉らえていたのは正にコイツでした。現在知られているスホーイSu-27フランカーとはまるで別機です。主翼なんかはコンコルドからパクった技術オージー翼です。垂直尾翼なんかはエンジンの真上にマウントされています。
試作中に死者まで出すほど不安定な試作機でした。そのため改設計というよりは作り直しに近いくらい別機となってようやく生産型になりました。現行フランカーのようになったのは試作機T-10-7以降でした。
・ウクライナ空軍のものだと思いますが現在知られているスホーイSu-27フランカーの写真。
を貼ります。 -
ソ連/ロシアの数少ない外貨獲得手段として世界中の航空ショーで派手なアクロバット飛行を披露し大人気のSu-27フランカー系の戦闘機なのですが元々の試作機はかなりのくせ者で失敗作に近い機体でした。
主翼はイギリスとフランスの共同開発機超音速旅客機コンコルドの技術をパクったオージー翼という緩やかに捩って丸めたような翼、垂直尾翼はエンジンの真上にマウントされていて現在のSu-27系戦闘機よりも垂直尾翼と垂直尾翼の間隔はかなり狭く、脚カバーはエアブレーキの役割を兼ねる設計となっていました。
飛行時の安定性がかなり悪く試作中に死亡者まで出し大々的に作り直さない限り試作開発が続けられないほど深刻な問題となっていたようです。
航空ショーのアクロバット飛行で脚光を浴びるSu-27系戦闘機も素晴らしい飛行特性を見せることが出来るようになったのはこのような相当な難産があったからだといえます。
・試作機T-10の三面図とSu-27フランカーの三面図。
を貼ります。 -
ソ連はアメリカが開発中だと伝えられていたマッハ3のスピードで飛行出来て核爆弾を搭載出来るというXB-70バルキリー戦略爆撃機を意識し過ぎるあまりその対抗策であるマッハ3で飛行出来る迎撃機MiG-25フォックスバットの開発に没頭し過ぎてしまいました。
アメリカの核攻撃から祖国を守るというのは優先課題になりますので対抗策に没頭してしまったことはしかたのないことでした。
同じ立場だったらどこの国でも同じような行動をとったことでしょう。
気持ちは察するに余りあるところがあります。
同情します。
そうこうしている間に気付けばアメリカではF-14、F-15、F-16、F-18と新型戦闘機群が現れておりソ連としてはこれらのアメリカ製新型戦闘機に対抗出来る新型戦闘機を開発することが急務となりました。
そういう経緯があり打倒アメリカ製新型戦闘機群を目標にスパイ活動でパクった技術から何から何まで投入してでも完成させようとしたのがSu-27やMiG-29でした。
スホーイ設計局が作ったSu-27フランカーの場合を例にあげるとアメリカやヨーロッパ諸国からスパイ活動で入手した技術や自国で研究開発した技術を投入してブレンディット・ウィング・ボディーの全面的導入や前縁がS字を描いたようであり全体を緩やかに捩って丸めたようなオージー翼を主翼に取り入れたり大型の主脚カバーをエアブレーキとして使えるようにしたりして高性能戦闘機を目指しました。
しかし奇抜な作りはあまり良い結果を生まず結局は生産型として採用される頃までにはまるで別機のように作り直され主翼も通常型になりエアブレーキも一般的なものになっていて全体的にはアメリカのF-15イーグルと同様な形になっていました。
その姿はあたかもアメリカのF-15イーグル戦闘機にアメリカのF-16ファイティングファルコン戦闘機とアメリカのF-18ホーネット戦闘機のブレンディット・ウィング・ボディーやストレーキを全面的に取り入れたような戦闘機に仕上がっていました。
・航空自衛隊のF-15DJ(アメリカ空軍のF-15B/Dに相当します。)イーグル戦闘機のエアブレーキの写真。
・スホーイSu-27フランカーの試作機T-10-1のエアブレーキの写真。(大型の主翼カバーがエアブレーキ兼用カバーです。)
・ソ連空軍のスホーイSu-27フランカー戦闘機生産型のエアブレーキの写真。(生産型ではアメリカのF-15イーグル戦闘機と同様のタイプに変更されています。)
を貼ります。 -
東西冷戦時代はソ連の鉄のカーテンによりMiG-29フルクラムやSu-27フランカーを含め東側陣営の兵器の詳しい情報はひた隠しにされ知ることは困難であり情報部のスパイ活動で得られた断片的な情報が伝わって来るのみでした。
しかし1989年11月9〜10日のベルリンの壁崩壊により東西ドイツの統合が実現した後それらの情報は徐々に明らかにされていきました。
その手始めがドイツからでした。
東ドイツ軍が保有していた兵器類は使えそうな有用な兵器のみ内部の機器類を西側仕様に変更し安全規準を上げたうえで西ドイツ軍側に吸収合併されることになりました。
その際に東ドイツ軍が保有していた比較的新しい装備であったMiG-29フルクラムが注目され西側仕様に変更される前に西側製戦闘機との模擬空中戦が行われることになり願ったり叶ったりだとアメリカ軍は大喜びで模擬空中戦に使う戦闘機とその要員を用意したといいます。
そして注目の模擬空中戦では自信満々だった西側諸国空軍関係者の期待を大きく裏切りなんとほとんどの場合MiG-29フルクラムが西側製戦闘機をコテンパに撃墜するという結果になってしまいました。
西側関係者には衝撃が走ったといわれています。
西側製戦闘機より後から完成した新しさによる空力設計の良さとパワーのあるエンジンによる機動性の良さももちろんありましたがそれまでの西側製戦闘機の考え方とはまた違うソ連独自のシステムによるところが有効に働いていました。
それは機首に固定装備されたIRST(赤外線捜索追尾システム)とそれに連動して使えるHMD(ヘルメットマウントサイト)による敵機を自在にロックオン出来る視界の広さにありました。
これによりレーダー照射を行うことなく赤外線で捜索追尾照準されてしまうため西側製戦闘機のパイロットたちは何が起こったのかわからないうちに撃墜されていきました。
しかし赤外線ですから目視で見える程度に近距離での接近戦の場合のお話であり後年世界各地(中東など)の空で起きた空中戦の実戦ではMiG-29フルクラムは西側製戦闘機に大敗してばかりでした。
原因は地上レーダーや空中早期警戒管制機などとの連携の有り無しが大きく作用しているといわれています。
それにしてもレーダーの他にIRST(赤外線捜索追尾システム)とHMD(ヘルメットマウントサイト)を活用するソ連独自の戦い方は西側諸国空軍に大きな影響を与えたのも事実でした。
これらの装備化を考える国々も増えました。
MiG-29フルクラムとF-16Cファイティングファルコンがクラス的には同クラスなので
・MiG-29フルクラムとF-16Cファイティングファルコンの比較図。
・飛行中のドイツ空軍MiG-29フルクラムとアメリカ空軍F-16Cファイティングファルコンの写真。
・R-27(AA-10アラモ)空対空ミサイルを発射するドイツ空軍のMiG-29フルクラムの写真。
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ソ連製戦闘機に西側製戦闘機が軒並み圧倒されてしまったこの現実はソ連空軍と西側諸国空軍の兵器に対する考え方の違いを表していました。
ソ連の国土は世界一広く広大であり西側諸国のそれぞれの国土はソ連より狭くそれに起因してインフラの整っていない僻地にある基地がソ連には多く存在しています。
そのためソ連空軍はたくさんの戦闘機を必要とする一方で一機一機に西側諸国空軍ほどには十分なサポートを与えることが困難となり他者からの支援が無くても出来るだけ単独でも戦えることを望む傾向が昔から強くそれが戦闘機の作り方にも強い影響を与えています。
ソ連空軍の場合はそういう考え方からエンジンの寿命やメンテ頻度が短くても大量生産出来て大出力なものを望み整備能力の高さは最前線の兵士たちには最初からあまり望まず問題があった場合は整備能力の高い整備拠点に運んで整備して送り返す方法を重視しています。
MiG-29フルクラムの空気取り入れ口がストレーキ上にも設けてあるのはソ連空軍では珍しくない舗装整備されていない僻地の基地でもエンジン故障を起こさせないようにするための理由によるもので支援の少ない最前線でも各々頑張って戦えという考え方の証なのでした。
模擬空中戦の際にドイツ空軍のMiG-29フルクラムがIRSTとHMDの活用により空中早期警戒管制機などからの支援がなくても単独で西側製戦闘機を次々と撃墜出来たのもソ連空軍独自の考え方から来たものだといえます。
ステルス戦闘機の開発もステルス戦闘機開発計画の名前の付け方にもそのソ連独自の考え方が色濃く表れています。
ソ連流では武器は与えてやるから中央政府に期待するな各自で頑張って戦えそして必ず勝利しろという考え方なのでしょう。
・ソ連流の兵器に対する考え方が色濃く表れているMiG-29フルクラムの写真。(サブの開閉式空気取り入れ口のルーバーがストレーキ上に見える写真です。)
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時代は少し遡りますがこれらソ連の新型戦闘機についての詳しいことは不明ながら鉄のカーテンの向こう側できっと物凄い戦闘機を作っているに違いないという妄想が広がりこれをハイペースで生産されたらアメリカ軍の優位性が危うくなるため1980年代初めアメリカ軍はソ連のMiG-29フルクラムとSu-27フランカーに対して圧倒的優位に立てる将来型戦闘機の模索を始めました。
その手始めとしてアメリカ国内航空機メーカー7社に対し各社設計案の提出をさせその中からロッキード社案とノースロップ社案を選定。
各社はそれぞれ2チームに分かれ協力し合って競争試作をすることになりました。(グラマン社とロックウェル社は参加を辞退)
同時にエンジンについても並行してジェネラル・エレクトリック社製とプラット&ホイットニー社製の2種類のエンジンを試作して選定することになりました。
内容がかなり複雑ですがまとめるとYF120-GE-100搭載YF-22(1号機)とYF119-PW-100搭載YF-22(2号機)をロッキード社/ジェネラル・ダイナミックス社/ボーイング社のチームが試作開発する。
一方ではYF119-PW-100搭載YF-23(1号機)とYF120-GE-100搭載YF-23(2号機)をノースロップ社/マクドネル・ダグラス社のチームが試作開発する。
そして都合4種類の試作機で競い合い一番優れたものをアメリカ空軍が採用するということに決定されました。
・こちらロッキード社/ジェネラル・ダイナミックス社/ボーイング社チームの試作機YF-22の1号機と2号機の写真。
・こちらノースロップ社/マクドネル・ダグラス社チームのYF-23の1号機と2号機の写真。
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どちらの試作機もステルス性能を持つこと電波的にも熱源的にもということで角角したスタイルの外形を持ちジェット排気口は熱源を出来るだけ拡散させる目的で従来型戦闘機のような円形ではなく横に平たい長方形とされ基本的には武装はすべて機内収納密閉式エンジンは超音速クルーズ性能を持つこと(アフターバーナーを使用しなくても超音速飛行を持続出来る能力)とされこれらの点は絶対条件とされていました。
ノースロップ陣営は過去にはとらわれず斬新な発想と技術によりステルス性能を引き出すことを強く意識して斜めの角度を多用しつつも曲面を取り入れた未来的なデザインで胴体と翼が緩やかに融合した菱形の機体に水平尾翼と垂直尾翼を兼用にして斜めに取り付けた斬新なデザインそして下から排気口が見えない作りにしてYF-22ほどには完全な二次元式推力偏向ノズルにはなっていないものの排気口には特殊な耐熱吸熱素材を使いYF-23を作り上げました。
ちなみにYF-23は暗いグレイに塗られた1号機の方はブラックウィドーⅡ明るいグレイに塗られた2号機の方はグレイゴーストと呼ばれていました。
ロッキード陣営は保守的であまり冒険はしたくなかったのか基本的な各部の配置はF-15イーグル戦闘機のような配置を取りつつ各部をステルス的作りにして全体をステルス機にまとめ上げ戦闘機の本来的特技である高い機動性(二次元式推力偏向ノズル付きエンジンを標準装備)による格闘性能を極限まで追求しました。ちなみにYF-22は当時はラプターではなくライトニングⅡと呼ばれていました。
これらが各種試験を実施し競い合い最終的にはロッキード社/ジェネラル・ダイナミックス社/ボーイング社のチームが開発したプラット&ホイットニー社製YF119-PW-100搭載YF-22(2号機)のタイプが採用されることになりました。
これが後に細々したリファインを繰り返し現在のF-22ラプターになりました。
・YF-22の1号機の写真。
・YF-22の2号機の写真。
・YF-22ライトニングⅡとF-22ラプターの比較図。(この図の主翼を見ると翼の外側を捩って下げてあります。やはり現代のステルス機時代に至るもアメリカにとって太平洋戦争当時の日本の零戦は今だに影響を与え続けているのだなあと実感する部分でもあります。)※太平洋戦争当時に日本海軍が開発した零戦は小回りを効かせた空中戦の最中に翼端失速を起こし墜落してしまわないように主翼の外側を捩って下げるという作り方をしていました。当時のアメリカ製戦闘機にはない作り方でした。アメリカは入手した零戦を徹底的に調査しましたがこの作り方に気付いたのは戦後になってからのことでした。
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少しまた時代を遡りますが軍備にばかりお金をかけ過ぎて兵器以外の分野では諸外国より良い物を持てなかったソ連では外貨獲得手段としては兵器の輸出しか手段がほとんど無かったため戦闘機の輸出に力を入れていて重要な輸出の商談の場となる航空ショーでは他国よりも必死なアピールを続けていました。
そのためソ連の戦闘機の飛行演技はいつも危険スレスレなアクロバット飛行を繰り返していました。
中でも1989年のパリ航空ショーではソ連製スホーイSu-27フランカー戦闘機が極限ギリギリの飛行と称するコブラ機動という飛行を世界で初めて人々の目の前で披露したりしていました。
ソ連としてはなりふり構わないセールス活動だったのでしょうが西側諸国の軍事専門家や航空機専門家の間ではコブラ機動なんて只の虚仮威しだという専門家も多く実戦では何の役にも立たないアクロバット演技だと評されていました。
それでも外貨獲得に執念を燃やすロシア人はフランカー戦闘機にも改良を加え飛行技術にも改良を加えコブラ機動からフック機動へ更にはクルビット機動へと進化させ極限飛行のアクロバット演技を世界の航空ショーで繰り返して現在に至っています。
ロシア人は我々の飛行機と飛行技術は最高なのだとアピールしているようでしたが航空ショーで披露していないだけでアメリカを含む諸外国でも同様の研究は既に行われており特にアメリカではロシア人に匹敵するかもしくは凌駕するほどの研究成果を達成していました。
東西冷戦時代だった当時、戦争が起こったら数で圧倒的なワルシャワ機構軍の爆撃によりほとんどの西側諸国の基地の滑走路は破壊されると予想しその対応策を考える必要性に迫られ垂直離着陸機や短距離離着陸機の開発を進めていました。アメリカは垂直離着陸機開発には失敗し西側諸国の中ではイギリスのハリアー垂直離着陸戦闘機が唯一実用化に成功しましたが最高速度が遅く航続距離も短く武器搭載量も少ないという欠点がありました。
そのためアメリカは滑走路が爆撃されても破壊されていない健在な部分を使って離着陸出来る短距離離着陸機で尚且つ高機動性を備えた戦闘機の研究開発を長年に渡り続けていました。
研究開発はF-15イーグル戦闘機やF-16ファイティングファルコン戦闘機やF-18ホーネット戦闘機をそれぞれ改造して行われていました。
その研究の一部として推力偏向ノズルや推力偏向パドルの研究開発も行われていてロシア人が航空ショーで披露してまわっていたような機動飛行は当然可能な技術も既に持っていました。アメリカの推力偏向装置の場合は二次元式も三次元式もノズルもパドルも試しその結果として先進戦術戦闘機計画に適合する二次元式推力偏向ノズルを選択しF-22ラプター戦闘機として具体化しました。
F-22ラプター戦闘機はステルス性能は持ちながらバックフリップやフラットローテーションなど呼び名こそ違うもののロシア人のいうコブラやフックやクルビットなどの機動飛行と同様な機動飛行はもちろん行えます。
世界で初めて一般民衆の前でコブラ機動が披露された当時の航空専門家の多くは虚仮威しだといっていましたが結局のところロシア人のいうコブラやフックやクルビットなどの機動飛行もアメリカ人のいうバックフリップやフラットローテーションなどの機動飛行も実戦では使えない機動ではなく有用な機動でありいかにして敵機に常に機首を向けていられるかが勝敗の鍵になるということなのでした。
結論をいえば当時の専門家の多くは明らかに間違ったことをもっともらしくいっていたということでした。
・コブラ機動の概要図(当時スホーイSu-27フランカー戦闘機のテストパイロットだったビクトール・プガチョフ氏の名前にちなみプガチョフ・コブラと呼ばれていました。)(能力のない普通の飛行機でコブラ機動をしようとすれば失速して墜落するといわれ、後から判った話ですがインドネシア空軍の韓国製練習機兼軽攻撃機T-50ゴールデンイーグルのアクロバット飛行中の墜落はコブラ機動らしき飛行をしようとしていたのが原因のようだという話も出て来ています。)
・フック機動の概要図
・クルビット機動の概要図
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これらの機動の目的は常に敵機の方へ機首を向け続けることにありそれが出来れば進化して真後ろから以外の方向からでも発射可能になった最近の赤外線誘導ミサイルの高性能化と相俟って敵に勝てるというものでした。
現在ではこれらの機動が可能になったことにより縦方向でも横方向でも斜め方向でもあらゆる方向へ瞬時に機首を向けることが出来るようになりました。
ソ連空軍が目論んでいた能力というのはこれだったのでした。
これを達成するための最初の第一歩が正にコブラ機動だったのでした。
それを理解出来なかった専門家は軒並み馬鹿にした批評をしていたのでした。
これらの機動について今どう思っているのか質問出来るなら質問してみたいです。
どう釈明するのか。
同様の研究開発をしていた当時のアメリカの本物の専門家たちは心の中で笑っていたはずです。 -
そんなソ連 コブラ機動をより一層実用的な武器にすべくスホーイSu-27フランカー戦闘機の試作機を改造して推力偏向ノズルの試験を繰り返していました。
・結局採用には至りませんでしたがその試験機の一つがこれ右側エンジンノズルは通常型で左側エンジンノズルは二次元式推力偏向ノズルが装着されています。アメリカのものに比べると推力偏向ノズル部分は大柄ながら薄い鉄板で作られているようで見るからにちゃちに見えるのは私だけでしょうか。
の写真を3枚貼ります。 -
そのソ連の二次元式推力偏向ノズルを装着して試験を繰り返していたフランカー戦闘機試作機の後ろからの写真を2枚貼ります。
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二次元式推力偏向ノズルに有効性を見出だせなかったのか、実用化するのに技術的不安を覚えたのか、ソ連は結局二次元式推力偏向ノズルの採用は行わず円筒形の形をした三次元式推力偏向ノズルを採用しました。その最初がスホーイSu-37テルミナートル(ターミネーター)。
次に採用されたのがロシアのステルス戦闘機スホーイT-50でした。
・カナード翼/主翼/水平尾翼という3サーフェイス化された操舵系と三次元式推力偏向ノズルを調和させ高い機動性を手に入れたスホーイSu-37テルミナートル(ターミネーター)の写真。
・強いロシアの復活を目指すプーチン大統領と一緒に写るロシアの最新ステルス戦闘機スホーイT-50の写真。
一見カナード翼は付いていないように見えますが実はステルス性能を犠牲にしないような工夫を凝らしてカナード翼を付けています。こちらもカナード翼/主翼/水平尾翼という3サーフェイス化された操舵系と三次元式推力偏向ノズルを調和させ高い機動性を手に入れたところは継承されています。
を貼ります。 -
一方アメリカでは1980年代終盤から1990年代初めにかけてF-15S/MTD短距離離着陸及び機動テクノロジー研究機やF-15ACTIVE 統合航空機先進制御テクノロジー実験機やF-16VISTA(可変安定飛行の試験機)/MATV(多軸推力偏向の試験機)やF-18HARV高迎え角研究機と米ロックウェル社/独MBB(メッサーシュミット・ウント・ベルコウ・ブローム)社共同開発によるX-31Vector高機動性研究機などなどたくさんの実験機が制作され研究がなされていました。そのためアメリカの関係者はソ連やロシアが研究開発し満を持して世界中の航空ショーで自慢の高機動飛行を披露してまわっていた演技を見てもまったく驚いてもいなかっただろうと考えられます。
そこには同じような分野で自分たちも十二分過ぎるほど研究開発を行って来たという自信が裏打ちされていたのだろうと考えられます。
それらはそのままあるいは改良を加えながら現在のアメリカのステルス機にも継承されています。
今現在のところはステルス機については世界中でいってもアメリカの一人勝ち状態が続いているのは否定出来ない事実です。
・二次元式推力偏向ノズルを付けたF-15S/MTD短距離離着陸及び機動テクノロジー研究機の写真。
・三次元式推力偏向ノズルを付けたF-15ACTIVE 統合航空機先進制御テクノロジー実験機の写真。
・F-16VISTA(可変安定飛行の試験機)/三次元式推力偏向ノズルを付けたF-16MATV(多軸推力偏向の試験機)の写真。
を貼ります。 -
F-15S/MTD短距離離着陸及び機動テクノロジー研究機やF-15ACTIVE 統合航空機先進制御テクノロジー実験機に使用されているカナード翼はF-18ホーネット戦闘機の水平尾翼だといわれています。
このカナード翼はエアブレーキとしても使われるためコックピットの後方にあるエアブレーキは通常のF-15イーグル戦闘機のものより面積の小さいものになっています。
・エンジン1基につき3枚の推力偏向パドルを付けたF-18HARV高迎え角研究機と米ロックウェル社/独MBB(メッサーシュミット・ウント・ベルコウ・ブローム)社共同開発によるX-31Vector高機動性研究機の写真。
を貼ります。 -
世界各国のステルス機のジェット排気口はこのような仕様になっています。という写真を貼ります。
中国の殲20は在来型戦闘機と同じ固定式のジェット排気口、ロシアのスホーイT-50は円筒型の形をした三次元式推力偏向ノズルというジェット排気口、アメリカのF-22ラプターは犬歯状の形をした二次元式推力偏向ノズルというジェット排気口、アメリカのF-35は円筒型ながら鋸状の形をしていてB型の場合は垂直離着陸を行う関係上 真後ろと真下に向けて方向を可変出来る推力偏向ノズルというジェット排気口でした。 -
ご覧のように世界各国のステルス機のジェット排気口はその国その国の考え方や持てる技術力により大きく異なる結果となっています。
動力であるジェットエンジンの良し悪しによっては機体そのものがいくら素晴らしくてもその性能を発揮することは出来なくなります。
ジェット排気口の良し悪しもまったく同様でこれによって各国のステルス機の能力は概ね決定的になってしまいます。
そういう目で写真を見てもらえると良いと思います。 -
通常一般的な飛行機は水平飛行状態で機体の姿勢が30度前後になってもそのまま飛行を続けようとすれば翼上面の気流が剥がれ失速を起こし機体制御が出来なくなり落ちる木葉のように墜落してしまいます。
ソ連のスホーイ設計局が作ったスホーイSu-27フランカー戦闘機が1989年のパリ航空ショーで世界初のコブラ機動を披露した時に痛く自慢げだった理由はここにあります。
スホーイSu-27フランカー戦闘機のコブラ機動というのは真っすぐ飛行しながら機首を持ち上げ120度近くまで角度を取りゆっくり元の水平状態に戻すこの間ずっと前方へ飛行しているのはそのままという飛行だったからでした。
通常の飛行機ならば当然失速し墜落しているような状態を平然と飛行出来たからでした。
スホーイSu-27フランカー戦闘機のコブラ機動とまではいきませんがこれは機動飛行中のロッキード・マーチンF-35ライトニングⅡの写真とF-35B(垂直離着陸機型)の特殊な推力偏向ノズルの様子がはっきりわかる写真です。
F-35のジェット排気口の場合は垂直離着陸をするためにB型のみジェット排気口が真後ろと真下に偏向可能なノズルになっていますがこれは本来は高機動性飛行を行うためのものではありません。
しかしこのような機動飛行も出来ますということなのでしょう。 -
アメリカの場合は採用こそされず実験を達成したのみではあるものの推力偏向パドル仕様のジェット排気口もF-18HARVやX-31Vectorで成功しています。
F-18HARVとはHigh Angle of Attack Research Veihcleの頭文字の略で高い迎え角で飛行した場合でも失速して墜落してしまうことのない航空機を作ろうという取り組みで作られました。日本の先進技術実証試験機X-2はこのアメリカが正式採用はしなかったF-18HARVと同じような仕様の推力偏向パドルをジェット排気口として選択しています。
日本の場合はステルス技術を取り入れパドルの末端は鋸状になっていて開発年代が新しい分パドル周りのシステム(アクチュエーターなど)の大きさは遥かに小型化されています。
・F-18HARV(High Angle of Attack Research Veihcle)1994年推力偏向パドルの地上試験中の写真。
・日本の先進技術実証試験中X-2の写真。
・日本の推力偏向パドル周りの資料。
を貼ります。 -
F-18HARVとX-31Vectorでの高迎え角機動飛行時でも機体制御能力を失わず自在に機体を操って姿勢制御出来る技術はその後のアメリカ製戦闘機⇒F-22ラプターやF-35ライトニングⅡに活かされ現在に至っています。
・F-18HARVとX-31Vectorの写真。
・F-18HARV高迎え角実験機の目指した高迎え角機動飛行の一つ。(赤い機体が在来型戦闘機の機動。只只大急ぎで敵機の後ろに回り込もうと旋回するばかりですが白黒の機体F-18HARVの場合は敵機を睨みゆっくり回転するだけで常に敵機の方へ機首を向けておくことが出来ます。いつでも敵機を撃ち落とせるスタンバイ状態というわけです。しかし在来型戦闘機でこの機動飛行を真似て無理矢理やろうとすればたちまち墜落です。)
・X-31Vector高迎え角実験機のHerbst Maneuver。
を貼ります。 -
F-2戦闘機と一緒に飛ぶ先進技術実証試験機X-2の写真と日本の先進技術実証試験機X-2が目指す従来型戦闘機にはない高い機動性を達成する構想図を貼ります。
この高機動性を獲得することにより極端に短い距離空間に於いて体勢を急偏向させて短時間のうちに敵機の後ろに回り込み攻撃出来ることを目標に据えています。
パイロットの対抗心から在来型戦闘機がこの飛び方を真似て飛行しようとすると戦いもしないうちに勝手に失速して墜落してしまいます。
太平洋戦争当時の日本海軍の零戦とアメリカ軍戦闘機が遭遇し空中戦を行った場合に度々起きた現象(アメリカ人パイロットの日本人になんか負けてたまるかという対抗意識から零戦の飛び方を真似ようとした結果機動性能に劣るアメリカ製戦闘機では簡単に失速に陥り制御不能となり戦いもしないうちに自分で墜落していった。)と同じようなことが再び起きることになります。
現代の日本の先進技術実証試験機X-2はステルス機に必要とされる国産による諸性能の獲得も目指しつつ推力偏向パドルの技術による高機動性によって素早く敵機の後ろに回り込む技術と常に敵機の居る方向に機首を向けられる姿勢偏向技術を獲得することを目指してます。
日本の先進技術実証試験機X-2の場合はステルス機をも探知出来る探知能力獲得まで目標として要求されていて全体の目標に据えているレベルは世界で最も高いものといっても言い過ぎではないでしょう。 -
世界のステルス機一覧を貼ります。
但し右側から二番目の韓国のものだけは実機すら出来上がってもいない構想だけのものです。
その他の国々(中国、ロシア、アメリカ、日本)のものはすべて実機が出来上がっているものばかりです。
ちなみに日本の先進技術実証試験機(心神改めX-2)は推力偏向装置としてパドルを採用していますが実際の実用戦闘機が作られる時にはパドルであるとは限りません。
ノズルになるかも知れないし二次元式かも知れないし又は三次元式かも知れません。
日本の今は名前の通り様々な国産先進技術を実際に使えるものなのかどうかを試して吟味している最中です。
ここらあたりもお国柄が滲み出ています。
今後軍事的に自分の国の独立性を確保していくためには必要不可欠なステルス技術。
その中には材料技術、電子技術、動力技術など様々な技術が高いレベルで自分の国にあることが要求されます。
特に動力技術も大切な技術です。
持って無ければ他国にいいように振り回されます。
それは間違いなく確実に振り回されます。
裏を返せばこれらの技術を持てない国はステルス技術を持った国からそれを一方的な条件付きで売ってもらうかダメな場合は軍事的に敵対国から一方的に支配されても何も対抗策を講じることが出来なくなります。
平和平和といくら叫んでいても持てない国は持てる国から支配されてしまうのです。
平和ばかりを叫ぶだけで未熟で技術を持っていないことは悪いことなのか?
国の独立性を確保するという意味ではそれは最も悪いことなのです。
太古の昔から歴史の事実では持てない国は持てる国に支配されてしまう。
しかし何の対応策も講じることは出来ないのです。
そのわけは技術を持っていないから準備を怠っているからなのです。
これから先の日本はそうならないように願うのみです。 -
プロペラ機の時代から現代のステルス戦闘機の時代に至るまでいつの時代も共通していえること、それは強力な動力源を自分で作れるようになった国が勝ちということ。
太平洋戦争の前半戦で広大な環太平洋地域の空を支配することが出来た日本海軍の零戦も誕生時から終始強力な動力源を得られないことが悩みの種でした。
戦闘機の大半の部分がどんなに優れていても動力源が非力だったり信頼性が低かったりすると本来の能力は発揮出来ず戦力として寄与出来ないということでした。
それは時代が進歩した現代でも同様であり世界各国でステルス戦闘機開発が進められていますが要はやはり動力源なのです。
工業化が立ち遅れていた後発組の新興工業国ほどこの動力源問題に深刻に悩んでいます。
日本周辺の国では中国や韓国が正にこれにあたります。
技術を持っていない国は技術を持っている国から一方的な条件付きでしかエンジンを売ってもらえないため外交関係としていいように振り回されてしまいますがどうすることも出来なくなる。
その関係が中国の場合はロシアとの間に形成されていて韓国の場合はアメリカとの間に形成されています。
日本もアメリカとの間に同じような関係が形成されていましたが日本人は堅実というか元々熱心にいろいろなことを地道に研究していたため自前の技術に力があり最近ではその関係から脱却し独立性を獲得しようとしています。
その代表事例といえるのが先進技術実証試験機とそのエンジンの自前開発なのです。
中国の場合はいつも同じようなパターンでロシアから最新戦闘機を4機ほど買おうとするのですが売る側にしてみれば4機だけなんて技術流出のリスクの割に利益が少なすぎるため交渉が壁にぶちあたり最終的には24機ほど売るかたちで契約が成立することが多い。
しかしロシア側も中国の足元を見ており最新型は売らず一つタイプの古い型しか売りません。
中国は少数のロシア製最新型戦闘機を買ってコピーして技術をパクろうとしているということをロシアはよく知っているからです。
具体的にいうと中国は広大な空域を戦闘行動範囲としたい国の事情によりロシア製戦闘機の中でミコヤン&グレビッチMig-29フルクラムは選ばずスホーイSu-35Sフランカーとこれに搭載されているAl-41F1Sという三次元式推力偏向ノズル付きエンジンを少数機だけ欲しがっていて紆余曲折の交渉のすえ最近になって少数機だけ売ることをロシアは許可したようです。
理由は中国の未熟な技術力ではここ十年や二十年ほどではコピーは不可能だと判断したからだといわれています。
韓国の場合も似ているといえば似ています。
いつもアメリカから最新型戦闘機を買おうとしますが買った後は契約違反をこっそり犯してまで分解して技術をパクろうとします。
十分な知識もないのに隠れて分解し再組み立てして使おうとするため通常では起きないような不思議なトラブルや事故が頻発します。韓国での不思議なトラブルや事故のニュースが日頃からよく入って来るのはこれが原因なのです。
姑息なことをするのはもうお国柄的に癖になっているのでしょうね。
最近韓国が欲しがっているアメリカ製戦闘機を具体的にいうとロッキード・マーチン製F-35Aを40機欲しがっていて理由がまた稚拙。
理由は日本が長年使用して老朽化したF-4ファントムⅡの代替えとしてロッキード・マーチン製F-35Aを40機購入することを決めたからだといいます。
日本人への只の対抗心が理由なわけでした。
おまけに日本がF-35の共同開発国に加わると韓国も自分も参加したいと言い出しましたが韓国の参加は断られたようです。
そりゃそうでしょう。
韓国みたいに信頼性の低いもの作りしか出来ない国を共同開発国にしたらたちまち開発は失敗するでしょう。
これは世界各国共通の認識だと思います。
・ロシアのミコヤン&グレビッチ製MiG-29フルクラムの写真。
・ロシアのスホーイ製Su-35Sフランカーの写真。
・アメリカのロッキード・マーチン製F-35Aの写真。
を貼ります。 -
韓国がKFX計画として開発を予定している韓国製ステルス戦闘機を作るために必要な様々な先端ステルス技術は韓国自身は実は持っておらずアメリカから戴こうというむしのいい考え、そうロッキード・マーチンF-35を輸入してF-35から先端ステルス技術を戴こうと目論んでいたのですがF-35に関する主要技術の開示をアメリカがはっきり断ったことで韓国製ステルス戦闘機開発計画は早くも頓挫しています。
おまけに韓国はアメリカから君はF-15に後付けの応急的なステルス技術を付加した改良版F-15SE Silenteagleで十分だろうこれを買いなさいなどといわれてしまっています。
それでも日本がF-35を買うのなら韓国もF-35を買いたいと主張しています。
F-35使用国でF-35に大掛かりな修理やメンテナンスが必要になった場合は環太平洋地域の場合は日本に対応工場を設けることが決まっているようですが大掛かりな修理やメンテナンスが必要になった場合も韓国は日本の対応工場には頼まないアメリカ本国に頼むのだといっています。
費用も多くなり納期も長くなるのに韓国人の頭の中はどうなっているのでしょうね。
単に日本嫌いを表に出したいだけの空回りのプライドでしょうか。
・F-15SE Silenteagleの資料。
・F-35共同開発で日本が受け持つ部分の資料。
・もう日本の自衛隊航空祭では展示されているF-35Aの実物大モックアップの写真2014年百里基地。初号機はもう既に製造中です。 -
日本と同じようにアメリカからF-35を買うといっても日本と韓国では態度や姿勢が全く違います。
F-35が到着する前に自国独自にステルス技術を研究開発し結果として現物で有言実行を内外に証明して見せている日本に対し韓国は自国では何も行わず只只アメリカからF-35が届くことを待ってるだけというやる気の無さ、韓国人のこういうところにもアメリカ人は幻滅しているのかも知れません。 -
韓国空軍の場合は現行主力戦闘機の一つとして134機のKF-16(アメリカが開発したF-16C/Dブロック52にあたる韓国のライセンス生産機)を持っていますが下積みの独自努力をして自前の技術力を磨こうという考え方がほとんど無い韓国の場合はライセンス生産といってもほとんどの部品はアメリカから輸入してとりあえず組み立てるだけという内容であるためトラブルや故障が起きても自前の技術力では解決出来ないことがほとんどで部品交換が必要な場合でも元々韓国人には交換部品を備えておく概念自体が無いらしくまたアメリカから部品を輸入しないと部品交換も出来ない。
別途部品を輸入する資金は予算が無く結局別の機体から取り外し交換部品にあてるという共食い状態が慢性化していて134機も持っていても実際に実働出来るのは十数機に過ぎないという酷い状態で運用されているようです。
正に国家予算の無駄遣いです。
このような状態のため世界中のF-16やF-16の派生型を運用している国々は2020年からはIFF(敵味方識別装置)の更新を予定していてそれが現在進行中なのですが韓国軍のKF-16だけは新型に更新する予算が無いため更新出来ず古いままで使わざるを得ない状況に陥りつつあるようです。
これが意味するところは何かといえば友軍であるはずのアメリカ軍のF-16から見た場合は韓国軍のKF-16が作戦中に飛行していても直接目で見て確認出来ない限り(お互いに高速で飛び交うさなかに目視で国籍マークを確認するのはほとんど無理に近い)敵機として誤認される可能性が非常に高くなるということです。
やるかやられるかの世界なので友軍機から撃墜される可能性が現実のものになる日が来るかも知れません。
同盟国とはいっても発言だけは一人前だが実行力は半人前以下という頼りない国それが韓国なのでした。
・韓国が不法占拠している島根県竹島上空をパトロール中の韓国軍のKF-16の写真。
・もしも日本政府が重い腰をあげて航空自衛隊のF-2戦闘機が対艦対空装備満載で竹島上空を常時警戒監視活動をしたら韓国人は韓国竹島間を行き来出来なくなり兵糧責めに遭うという写真。(日本製の93式対艦ミサイル90式対空ミサイルは優秀ですからね)
・航空自衛隊のF-2A戦闘機とアメリカ空軍のF-16C戦闘機の比較写真。(どちらの戦闘機も対艦対空装備満載状態の同じアングルの写真です。F-2AはF-16Cをベースにしているため非常に似て見えますが良く見るとほとんどの部分は日本での作り直しに近いことが良くわかる写真です。韓国のKF-16と日本のF-2A同じF-16系列とはいってもそれは今の韓国と日本の技術格差を実物で表したようなものです。)
を貼ります。 -
一言に同じF-16系列戦闘機といっても韓国のKF-16は主要部分はすべてアメリカから輸入して来て韓国で組み立てて完成させただけ。
日本のF-2はベースとなったアメリカのF-16との共通部分は垂直尾翼くらいなものでエンジン以外その他はすべて日本が作り直した別物です。
日本が国産での独自開発をしたいと主張したのに対しアメリカが了解せずアメリカが1970年代に実用化したF-16という既に古くなった設計の戦闘機をベース機体とすることで日米共同開発にしなさいと強引に要求。
自らアメリカの自国開発の戦闘機をベース機体としなさいというからにはこれに関する技術データは当然提供してくれるものと思われましたが(共同開発ですからね)F-2開発の途上になってF-16のソースコード(飛行特性に関するデータ)は渡せないといい出し日本は架けたハシゴを途中で外される形になりました。
アメリカの思惑としてはこれで日本のF-2開発は頓挫し失敗すると踏んでいたようですが少々開発が遅くなったものの日本は自前の技術力で実用化まで成し遂げて見せました。
他の国がこんな目に遭ったらほとんどの場合は開発計画自体が失敗し中止になります。
こういう裏切りにも近い経緯があり空気取り入れ口の形状も含めほとんどの部分を作り直しF-16に非常に良く似た別機が完成しました。
おまけに日本の場合は運用計画から装備品の要求性能まで日本防衛に必要なものは何なのかについてがしっかり考えられていたため搭載運用可能な武器装備品も専用のものを開発しており韓国のような借りて来た戦闘機にはなっていません。同一目標に複数重複して命中しないような能力(一目標に対し一発命中させることが出来る無駄のない能力)も含め命中精度の高い日本のAAM-3(90式空対空ミサイル)やASM-2(93式空対艦ミサイル)は敵戦闘機や敵艦艇にとっては回避し難い兵器です。
もうじきステルス性能とマッハ3以上の高速性能を併せ持ったASM-3空対艦ミサイルも実用化される予定ですからそうなると敵国は更に対処のしようが無くなるでしょう。
・XASM-3空対艦ミサイルとASM-2(93式)空対艦ミサイルとAAM-3(90式)空対空ミサイルを搭載して試験中のF-2A戦闘機の写真。(ASM-3空対艦ミサイルはステルス性能を持たせつつ最大速度マッハ3〜5、射程距離200kmという性能を目標に開発されています。正に一度狙われたら厄介なミサイルです。)
を貼ります。 -
ASM-3空対艦ミサイルの試作品XASM-3空対艦ミサイルは戦闘機搭載型対艦ミサイルとしては大きいですが戦闘機などに比べれば正面面積が狭い上にステルス形状を持たせてあるためかなりのステルス性能が期待出来ます。
そして尚且つ最大速度がマッハ3〜5と超高速であるため一度狙いを付けて発射されれば迎撃や回避はほぼ無理になるでしょう。
2016年度中には試作を終わらせる予定だそうです。
試作が終了すれば次は各F-2戦闘機での装備が始まります。
日本にこんな高性能な空対艦ミサイルがあるのにそれでも敢えて日本の領空領海領土を犯して侵入しようとする外国の軍隊があればこれらの高性能ミサイルの餌食になってもらうしかないでしょう。特に中国人と韓国人には肝に命じておいて欲しいです。
・ASM-3空対艦ミサイル開発の資料。
・日本のF-2A(単座型)戦闘機の急上昇時の写真。
・アメリカのF-16C(単座型)戦闘機の急上昇時の写真。
を貼ります。 -
アメリカ空軍のF-16戦闘機は元々はF-15戦闘機が高性能ながら高価な戦闘機だったため大量装備が困難でそれを数のうえで補う目的で価格が安く小型軽量な高性能戦闘機をという内容で国内航空機メーカーに競争試作させたものでした。
これをLWF計画と呼んでいました。
この競争試作で採用されたのが当時のジェネラルダイナミックス社のF-16ファイティングファルコン戦闘機で不採用となったのが当時のノースロップ社のF-17の改良版F-18ホーネット戦闘機でした。
これでアメリカ空軍はハイ・ロー・ミックスを実現しようとしていました。
アメリカのF-16戦闘機の濃淡二色のグレイで施された迷彩は制空迷彩と呼ばれるものです。
一方日本のF-2戦闘機は元々は支援戦闘機と呼ばれ戦いを支援して日本に攻めて来る敵国の軍艦を空対艦ミサイルで仕留めて日本に入って来させないという役割を負って作られた戦闘機です。
先代のF-1支援戦闘機の時代は対艦攻撃を主任務としてその他の任務はあまり要求されませんでしたが時代が進み日本周辺諸国の軍事力が急速に高まって来た現在のF-2戦闘機では主任務である対艦攻撃以外にも他の任務も出来ることが要求されるようになり対地攻撃、スクランブルや対戦闘機戦闘なども可能なように開発され何時しか名前から支援戦闘機の支援という言葉は削除され単に戦闘機と呼ばれるようになりました。
そして対艦攻撃での行動距離が延びた結果現在のF-2戦闘機では洋上制海迷彩と呼ばれる濃淡二色の青い迷彩へと変わりました。
海面近くの低空を飛んで敵艦艇への対艦ミサイル攻撃を行うのが主任務であり進出距離が延びた結果海面近くの洋上を飛行することが多くなることからこのような迷彩へと進化したものです。
こうやって良く良く見ると日本の装備品は日本防衛にはこんなのが必要だという独自の考え方に基づいて保有していることが良くわかります。
他人(他国)に流されず独自(自国)の考え方をしっかり持っていることの証だと言えます。 -
今日はもう二回もダメです。
さっきからカキコミと添付写真を貼ろうとしていますが毎回エラーが出てダメです。
ダメだこりゃ。 -
システムエラーが発生しました。
データベースクエリが消失しました。
というエラーメッセージが毎回繰り返されるばかり。
ダメだこりゃ。 -
不具合の発生大変申し訳ございません。
調査いたしました結果、相当な文字数の長文を投稿されると、
システムの不具合によりエラーではじかれてしまう模様です。
この問題について、早めに修正させていただきます。
お手数ですが、修正までは文章を何回かに分けて投稿していただければ幸いです。
以上よろしくお願いいたします。 -
なお、投稿された文章はこちらでログとして残っておりますので、
書いたもののエラーで弾かれて消えてしまった等、お困りでしたら、
こちらで投稿させていただきますので、ご用命ください。
以上よろしくお願いいたします。 -
不具合を修正いたしましたので、ご連絡申し上げます。
これで、長文を投稿してもエラーが発生しなくなりました。
ユーザー様にはご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
以上よろしくお願いいたします。 -
対応して頂きありがとうございます。
今まで投稿していてもこのようなことはなかったもので。
ところで相当な文字数の長文とは具体的には何文字までがボーダーラインなのでしょうか?
宜しかったら教えて下さい。
今後の参考にしたいと思います。 -
日本を侵略しようとする敵国は空と海からやって来る。
より重量のある豊富な装備兵器を伴って進攻して来ようとする場合はやはり海からの進攻になる。
そのため進攻して来る敵国艦艇を日本の領海に侵入させないためには日本に来る前の段階で撃沈または大破させることが必須となる。
その考え方に沿ってF-1支援戦闘機は開発されました。
だからF-1支援戦闘機の場合は主任務である対艦攻撃に重きがおかれ敵戦闘機との空中戦などはあまり重視されませんでした。
しかも搭載出来る対艦ミサイルの数も一機あたりニ発と貧弱でした。
これらをもっと充実させようということで対艦ミサイルの命中精度を高め射程距離を延ばし搭載出来る対艦ミサイルの数を増やし+アルファで燃料増加タンクや対空ミサイルも併せて搭載出来るようにしたのが現在のF-2戦闘機です。
F-2戦闘機の場合は一機あたり対艦ミサイルを四発搭載出来るようになっています。
F-2戦闘機を10機出動させれば一発必中で40隻の敵国艦艇を行動不能に出来るという計算です。
50機出動させれば200隻の敵国艦艇を行動不能に出来る。
敵戦闘機が妨害しに来た場合は併せて搭載している対空ミサイルで敵機も撃墜出来る。
アメリカ空軍のF-16戦闘機の場合キャノピー(風防)は本体と後部の2ピース形式を採用していますが日本のF-2戦闘機の場合洋上を低空飛行して敵艦艇に攻撃を仕掛ける(NOE=ナップオンアース=地形追従飛行=匍匐前進飛行とも言い地表面や海面の形状に合わせつつ墜落しないようにギリギリで飛ぶ低空飛行を行うのは敵のレーダーに探知されることを防ぐ目的で行われるポピュラーな飛行方法です。)関係上鳥類によるバードストライクを受ける可能性が高いためわざわざキャノピー(風防)を前部本体後部の3ピース形式に作り直し前部風防の強度を強化してこれに備えるという念の入れようです。
このようなリアルな計算を元に防衛兵器を保有しています。
戦争反対を唱える平和ボケの人たちの自分勝手な主張とは裏腹に防衛関係者の人たちは真剣に有事の際のことを考えて備えておこうと主張しているのが現実なのです。
日本人はもっと成長して平和ボケから脱却しないといけないです。
・実はF-2戦闘機の実用化によって技術的恩恵を受けた民間向け製品の数々の資料。昔はたいていの場合は特殊なものといえば軍事兵器からの転用品スピンオフの製品でした。
今や世界中の人々があって当たり前だと思っているパソコンやインターネットや携帯電話やスマートフォンも元を正せば軍事技術の転用品。
昔よりは減ったとはいえ私たちの便利な暮らしを支えているのは軍事兵器の技術なのです。
平和平和と只叫ぶ前に現実を勉強するのは大切なことです。学校では教えてくれません。というか教師自体が勉強していないから教えることが出来ないというのが本当のところなのです。だから戦後に押し付けられた自虐的平和教育を只只繰り返すのみなのです。
・洋上を飛行するF-1支援戦闘機の写真。陸地の上空を飛んでいる時だけは背景の緑に溶け込む迷彩効果はありました。
・洋上迷彩を施し洋上で低空機動飛行中のF-2A戦闘機の写真。迷彩効果の高さがはっきりわかる写真です。相手に見付かり難いようにする迷彩とは最も古典的な基本のステルスです。
先代のF-1支援戦闘機に比べF-2戦闘機の場合は姿を見比べただけでもF-2戦闘機は翼面荷重がいかにも低そうで推力重量比も高そうで対戦闘機戦闘の空中戦も得意そうな印象です。
下手をすると主力戦闘機であるはずのF-15Jイーグル戦闘機よりも空中戦能力は高いかも知れません。
F-2戦闘機は日本が以前からコツコツ研究を重ねていたCCV技術の研究成果も取り入れられていますから空中戦で韓国軍のKF-16戦闘機に負けることはまずありません。
その一例としてF-2戦闘機はバンクレスターン(機体に傾斜をかけることなく方向変換が出来る)が出来るそうです。
を貼ります。 -
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回答ありがとうございます。
今後の参考に致します。
ありがとうございました。 -
国産ステルス機開発への流れとして太平洋戦争後の技術立国としての日本の復活について
皆さんご存知の通り我が国日本は1945年に太平洋戦争でアメリカを含む連合国軍に負けて敗戦しました。
無条件降伏を受け入れたため日本に進駐して来た占領軍のリーダー格だったアメリカ軍によって出された様々な禁止事項を受け入れるしかありませんでした。
敗戦前までの各分野でのリーダー的存在だった人たちは公職に就くことを禁止され財閥は解体され兵器開発生産の設備や工場は破壊し尽くされ兵器開発生産は全面禁止され航空機開発生産関連の仕事も禁止されました。
おりしも世界はプロペラ機からジェット機に移り変わろうとする大変革の時期でした。
この大事な時期に日本は10年間あまり航空機開発生産関連の仕事を一切してはならないと禁止されていたため日本は必然的に航空機分野において世界の国々から大幅に立ち遅れることになりました。
これは正にアメリカの思う壷であり日本は自前で戦闘機などを作れなくなるそしてその効果によりアメリカに歯向かえなくなり逆にアメリカから高価な戦闘機をたくさん買ってくれる大口のお客さんにまでなってくれる。
アメリカにとっては一粒で二度三度と美味しい内容でした。
アメリカは太平洋戦争を通して戦った日本人のことを放っておくと良からぬことを仕出かす実力ある民族だと考えこのまま時代が進めば必ず自分たちの商売敵になると考えこのようなことを行ったのでした。
その予測の通り禁止されなかった自動車分野の産業ではやがてアメリカへの輸出でアメリカ製自動車を駆逐してしまい国家間の経済問題にまで発展しました。
アメリカって汚い奴だなあと思う人も居るでしょうが世の中そんなものです。
・太平洋戦争集結前後のジェット戦闘機 日本の中島飛行機 橘花/ドイツのメッサーシュミット Me262A/イギリスのグロスター ミーティアF Mk.Ⅲ/アメリカのベル P-59Aエアラコメットの写真。この時点では日本もジェットエンジンとジェット戦闘機開発で他の列強国とほぼ同じ技術レベルのラインに立っていました。
・太平洋戦争集結前後のソ連の各設計局のジェット戦闘機 ミコヤン&グレビッチMig9/ヤコブレフYak15/スホーイSu9Kの写真。
を貼ります。 -
世界各国の戦闘機開発はプロペラ機からジェット機の時代に入りました。
なぜプロペラ機からジェット機へ移行しようとしたのかという理由はプロペラ機の出せる速度の限界に有りました。
プロペラ機の場合は最大速度で飛んでいる時も同時にプロペラ自体も高速で回転しているため相乗効果でプロペラ自体にとっての速度が高まりすぎてそれ以上速度を上げようとすれば音速にさしかかろうとしてその際に異常振動が起きてバラバラに分解してしまうためプロペラ機で安全に出せる最大速度はせいぜい800km/hだと考えられておりそれ以上の最大速度を目指すならプロペラに頼らない新しい動力が必要だと考えられたこと。
それとプロペラ機で使用するピストンエンジンで高速を出そうとすると高品質なオクタン価の高いガソリンが必要とされますがジェットエンジンの場合は低品質な軽油や白灯油でも使用出来た点がありました。
燃料が安価で気を遣わなくて良いということは重要な戦略物資としての燃料であることを考えるととても魅力的なことでした。
だから太平洋戦争末期の日本では松根油を松の木から採り燃料の代用品にすることが国民に奨励されたりしていました。
私の祖父さんはこんなことまでし出したら日本も終わりだ日本はもう戦争に負けると思っていたそうです。
しかしジェットエンジンが安価な低質燃料で稼働出来最大速度を出し易いと考えられていたのは確かな話です。
ジェット戦闘機の黎明期はそんなこんなで各国の戦闘機の姿を見てもわかる通り真似し真似されでイマイチ垢抜けきれない感じでした。
やがて第二次世界大戦でドイツが敗れ敗戦するとドイツの群を抜いて優れた科学技術を巡り連合国軍同士での争奪戦が始まりそれを元に模倣し自国の戦闘機を洗練していきました。
現代社会で使用されている様々なものはこの時流出したドイツの技術が基礎になっていますが戦闘機でいうと有名なのがアメリカのノースアメリカンF-86Fセイバー戦闘機とソ連のミコヤン&グレビッチMiG-15戦闘機です。
どちらも同じようなレイアウトの戦闘機で一番特徴的な部分は後方に反った後退角の付いた翼(後退翼)です。
これらニ機種はどちらもドイツからの技術に基づいて作られおりしも勃発した朝鮮戦争でお互いに戦い合うことになりました。
・レストアされて現代の航空ショーで飛行する朝鮮戦争当時のライバル同士アメリカのノースアメリカンF-86Fセイバー戦闘機(後に自由主義陣営諸国に大量に販売されたベストセラー機)とソ連のミコヤン&グレビッチMiG-15戦闘機(後に社会主義陣営諸国に大量に販売されたベストセラー機)の写真。
を貼ります。 -
こうして眺めて見るとアメリカのノースアメリカンF-86Fセイバー戦闘機の派手なマーキングと豪華な装備品類とは対照的にソ連のミコヤン&グレビッチMiG-15戦闘機の必要最小限の装備しか搭載しない質実剛健さが伝わって来ます。
キャノピー(風防)の大きさの差にも表れているようなアメリカ人とロシア人のお国柄。
贅沢品を装備するのが好きなアメリカ人。
質素でシンプルなロシア人。
このニ機種は朝鮮戦争当時としては最新鋭のジェット戦闘機でした。
どちらも最大速度はマッハ1に届くか届かないか程度でした。
世界的に戦闘機開発のこの頃のトレンドは音速に迫ることでした。
ナチスドイツの先進技術の一つだった後退翼を取り入れたのはそれを達成するためでした。
プロペラ機よりも更にスピードを上げるためジェットエンジンにして後退翼を導入しましたが更にスピードを上げて音速を超える超音速を達成することが次の世界的トレンドになり世界各国が工夫を凝らし競い合いました。
更にスピードを上げるためには空気取り入れ口に工夫を加える必要性が出て来ました。
空気取り入れ口の開口面積を可変させ吸入空気を効率的に圧縮させるということでした。
この頃に可変式の空気取り入れ口が考えられ大きく分けて二種類に分類され一つは可変式ショックコーンを設ける方法もう一つは可変式ランプを設ける方法でした。
ということでジェット戦闘機は空気取り入れ口の構造を見ればだいたいどれくらいのスピードを目指して作られた戦闘機なのかが判別出来ます。
可変式機構を持たず固定式のものはマッハ1〜1.5前後しか出せません。
何等かの可変式機構を持っているものはマッハ2〜3程度までは出せるものがあります。
朝鮮戦争の次の時代、ベトナム戦争時代に戦い合ったアメリカ製戦闘機とソ連製戦闘機の代表格アメリカのマクドネルダグラスF-4ファントムⅡ戦闘機は可変ランプ式機構を採用しソ連のミコヤン&グレビッチMiG-21フィッシュベッド戦闘機は可変式ショックコーン機構を採用していました。
・ダンプカーのように大きくゴージャスな作りだったアメリカのマクドネルダグラスF-4ファントムⅡ戦闘機の写真。この大きさにより搭載出来る爆弾も多かったため戦闘機でありながらも爆撃機のような使い方をよくされていました。
・ソ連のミコヤン&グレビッチMiG-21フィッシュベッド戦闘機の写真。(注意:写真の機体はベトナム空軍機ではありません)大袈裟な作りのアメリカ製戦闘機とは対照的に小型で小回りの効く戦闘機でありシンプルで簡便な作りだったためあまり技術を持っていない中小の国でも受け入れ易く運用し易いとして歓迎されました。
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アメリカ軍はこの戦いで小型で小回りの効くミグ戦闘機に翻弄される(ベトナムのパイロットたちは小回りの効くミグ戦闘機の特性を活かし自国上空の亜熱帯の雲を活用して隠れ突如現れ攻撃してまた雲に隠れる戦法を繰り返しアメリカのパイロットたちを苦しめました)ことが多かったため、これからの時代の戦闘機はミサイルや爆弾のプラットフォームであり機銃などは時代遅れだからもう要らないと考えていた考え方を根本から見直すことになり戦闘機本来の運動性重視の方針でF-14トムキャットやF-15イーグルやF-16ファイティングファルコンを開発することになりました。
映画で有名になったトップガンスクールみたいなもの(仮想敵部隊アグレッサー部隊を作り模擬空中戦を行う)を作るようになったのもベトナム戦争での苦い経験が理由でした。 -
世界の代表的な航空技術の流れはそのような感じであり朝鮮戦争やベトナム戦争を通してアメリカ軍にとっての日本はアジアでの前線基地(他に類を見ない世界で最も使い勝手の良い一大兵站整備拠点基地)でありその関係からアメリカの意向を強く受けた日本では警察予備隊⇒保安隊⇒自衛隊が発足し、また一方では朝鮮戦争関連、ベトナム戦争関連の軍用兵器の整備や部品生産が日本で行われるようになり徐々に日本も再び軍用機などに関わる結果となりました。
やがて自衛隊が出来たこともあり細々と自衛隊向けオンリーの軍用兵器の開発生産も行われるようになり国産ジェット戦闘機の開発も試みられるようになりました。
その最初が三菱F-1支援戦闘機でした。
三菱F-1支援戦闘機は三菱T-2超音速高等練習機を最初に開発してそれをベースにして戦闘機に仕立てたものでした。
フル国産を目指したはずでしたが大事な時期10年あまりに及ぶ航空機禁止令の悪影響で技術的ブランクが大きすぎジェットエンジン自体は国産開発とすることが出来ずヨーロッパからイギリス/フランス共同開発のジェットエンジンを購入するしかありませんでした。
悔しい話ながら結局F-1支援戦闘機は完全なる国産開発の戦闘機とは言えない結果となってしまいました。
・三菱T-2超音速高等練習機(二代目アクロバット飛行隊ブルーインパルス塗装)の写真。
・三菱F-1支援戦闘機の写真。
を貼ります。 -
F-1支援戦闘機の支援という名称は現実世界にそぐわない片寄った平和憲法に縛られる日本だけの極めて苦しい表現です。
日本以外の世界の国々でいうところの対地対艦攻撃という意味でありこれを諸外国と同じように表現すればF-1対地対艦戦闘攻撃機ということになります。
どう見ても軍隊である自衛隊を軍隊ではないと極めて苦しい言い訳をして来た日本という不思議な平和国家とピッタリ一致する表現なのでした。
まあそれはそれとして前述のように真剣に日本の防衛を考えるなら進攻して来るであろう敵の艦艇群を日本領海に近付かせないことが重要で近付く前に撃沈または大破させ日本に来れないようにする。
これを絶対必要条件として日本固有の諸条件を組み合わせて満足出来る戦闘攻撃機が必要だと考えられました。
当時調査したところイギリスとフランスが共同開発したジャギュア攻撃機というのがあり輸入・ライセンス生産を含む交渉を行いましたが条件が折り合わず相手国の出した条件に従えば日本としては得るものが少なく結局この話は無しになりました。
しかしジェットエンジンだけは日本が自前の技術で作れなかった関係上これまたジャギュア攻撃機で使われたイギリス/フランス共同開発のロールスロイス/チュルボメカのアードアというエンジンをライセンス生産する契約となりました。
しかし提供されたエンジンは元々ヨーロッパでの使用しか考慮されていないジェットエンジンであり日本での使用ではトラブルだらけの試作品レベルの食わせ者エンジンでした。
しかし日本の技術者たちは負けてたまるかと奮起し努力に努力を重ね日本の気候でも十分使用に耐えるジェットエンジンへと改善しました。
その後この改善に使われた日本の技術は只でロールスロイス/チュルボメカに使用されその新型ジェットエンジンを逆に日本に売り込んで来られるという酷い目にも遭わされました。
最初に交わした契約内容がそのようになっていたため何も抗議出来ませんでした。
これは日本人技術者たちの間ではアードアの悲劇といわれ二度とこんな失敗はしてはならないと言い伝えられているそうです。
日本のフル国産機を目指した三菱T-2/F-1は当時の世界的流行であった超音速と日本独自の要求条件によりこのような結果となりました(イギリス/フランス共同開発のSEPECATジャギュア攻撃機に全体的なレイアウトや姿が似ていますが同じような要求条件に従えば似て来るのは致し方ないことで日本は日本でオリジナルです)が見るからに主翼面積が狭く翼面荷重の高い機体でありながらアクロバット飛行隊ブルーインパルスで使用しても十分使用に耐え得る機体に出来た点は拍手するに値します。
太平洋戦争敗戦後のアメリカ軍による航空禁止令によって航空技術で世界に大きく差を付けられていた日本は悔しく苦い経験はしたもののここまで出来たことでヨーロッパ諸国に近いところまで自前の技術を成長させることが出来ました。
・一緒に飛行中の三菱F-1支援戦闘機とT-2超音速高等練習機の写真。全体的なレイアウトや姿はイギリス/フランス共同開発のSEPECATジャギュア攻撃機を参考にしたためなのでしょうか武器搭載ステーションの数が少なく搭載出来る数は限定的です。しかし空気取り入れ口の作りや操舵系は全体的に全く異なり日本のオリジナル性が見て取れます。開発の順番も超音速高等練習機から戦闘機への順番で攻撃機から練習機へと開発されたジャギュア攻撃機とは全く逆でした。
・イギリス/フランス共同開発のSEPECATジャギュア攻撃機(二機ともイギリス軍の機体)の写真。武器搭載ステーションの数が少なくそれを補うため苦肉の策で主翼の上にもステーションを設けてあります。
を貼ります。 -
日本は小規模ながら独自に技術習得の努力を重ねつつ他方では自衛隊用としてノースアメリカンF-86Fセイバー戦闘機⇒ロッキードF-104スターファイター戦闘機⇒マクドネルダグラスF-4ファントムⅡ戦闘機⇒マクドネルダグラスF-15J/DJイーグル戦闘機など大量のアメリカ製戦闘機を導入しそれに伴うノックダウン生産やライセンス生産や整備改良を通して少しずつ少しずつ技術やノウハウを学び取る努力を長年続けて来ました。
・自衛隊の戦闘機の大まかな歩みの資料。(三菱T-2/F-1が入っていませんが本来正しくはF-4ファントムⅡとF-15イーグルの間に入ります。)
を貼ります。 -
そしてこれから先の時代は運動能力向上機CCV(Control Configured Vehicle)技術が要になるとして試験機を作りコツコツと地道な技術開発を続けて来ました。
このCCV試験機開発が1978〜1987年にかけてのことでした。
この試験機はT-2超音速高等練習機の試作機XT-2を改造して作られたT-2CCVでした。
カナード翼を三枚追加したような形態に専用の飛行制御用コンピューターを追加搭載した試作機でこのコンピューターによる各舵の絶妙な制御により通常の航空機では出来ないような飛び方を実現しようという野心的な航空機でした。
・CCVの飛行特性を示す資料を三枚貼ります。 -
アメリカやドイツでも同様な開発は行われていましたが日本が一番多くの飛び方を実現していたようで意外にも上位を走っていたようです。
日本にはこの時の技術開発経験があったため後年のF-2戦闘機開発の際に無理矢理アメリカから押し付けられたF-16戦闘機をベース機体とする共同開発で開発途中になってF-16戦闘機のソースコード(飛行特性データ)は渡せないなどという露骨な嫌がらせをアメリカから受けたものの自前の技術でF-2戦闘機を実用化まで達成することが出来たのでした。
こんな事実を知るとアメリカって本当に卑怯な奴、汚い奴だと思ってしまいますね。
仕方ない。
・CCVの6自由度の制御を示す資料。
・三菱T-2超音速高等練習機の試作機XT-2を改造して作られたT-2CCVの写真を二枚。
を貼ります。 -
F-2戦闘機開発ではT-2CCVでCCV技術の開発を行っていた時代より十数年経過して更に技術が進歩していたためカナード翼が必ずしも必要ではなくなっておりカナード翼無しでも同様な飛行制御は可能であるとしてF-2戦闘機実用化ではカナード翼部分は省略され装備しなかった経緯があります。
そのためほとんどの部分を日本人が新規に作り直したにもかかわらず見た目にはアメリカ製のF-16とそっくりな別機F-2戦闘機が誕生する結果となりました。
ややこしいでしょう?
・アメリカとの共同開発を強要され作成された日米共同開発のFS-X完成予想図。当初はF-16戦闘機にカナード翼を追加したような戦闘機になる予定でした。
・実際に実用化された現在のFS-X改め⇒F-2戦闘機の写真。技術的進歩によりカナード翼は装備しないことになりました。
を貼ります。 -
このような実績と過去に太平洋戦争でアメリカ軍と対峙して互角に渡り合った記憶があるためアメリカ自体も中国や韓国などの他のアジア諸国とは全く違う国なのだと日本のことを認識しています。
陸海空の分野を問わず優れた兵器や優れた精密部品を開発量産出来る国。
自衛隊が発足し海軍の艦艇をアメリカから供与されても全く知らない外国製の艦艇なのにすぐに機材の特徴を理解し使いこなし日本に航海して持ち帰れる日本人の技量の高さなど、これは航空機や陸上装甲車輌でも同じでした。
ここらあたりのところを見ただけでも日本人は他のアジア諸国とは群を抜いて違っていました。
そういう経緯があるため日本はアメリカのパートナーであるという表現を国際社会の場でアメリカはよくしたがるわけです。
日本人はただ者ではないので敵に回すと厄介だ。
それなら良いように言って仲間に引き入れておいた方が得策だというのがアメリカの考え方なのです。
只最近は核の傘問題を含め日本人も自律化を模索する動きが出て来始めているためアメリカにとっては日本が何時までアメリカの言うことを聞く国であるかが最大の関心事なのです。
アメリカは日本が日本防衛から何から何まで何の分野でも自己完結出来る国になることを恐れているのが真相なのです。
なぜって日本が何でも自分でやれるようになったりしたらアメリカの言うことを聞かない国になってしまうからです。
下手をすると世界最大最強の反米国家になる可能性をはらんでいるからです。
この最悪のシナリオが現実のものにならないように日本人を手なずけておかないといけないとアメリカは思っています。
どこの国にでも言えることですが敵対して戦争を起こす場合は兵器の開発量産運用の技術力と戦争を起こすに足り得る大義名分があれば引き起こされます。
日本人には世界で唯一原爆の報復という大義名分があるため本当にそうなることをアメリカは恐れているのが本音なのです。
北朝鮮が核ミサイルによる揺さ振りを更に強め事態を深刻化させる延長線上には誰も守ってくれないなら自前で核ミサイルを持ち抑止力にするしかないと日本人が重い腰を上げるかも知れないというリアルな問題があります。
日本には核ミサイルの材料も技術もあります。
今は宇宙開発だけに使われていますが世界最大の固体燃料ロケット(液体燃料ロケットよりも軍用に適したロケット)だって既に持っています。
本当に必要だと考えれば極短期間の内に核ミサイルなんて作れる力を日本は持っています。
最悪持ってしまった後に『そうだ!そういえば我々日本人は太平洋戦争の時に民間人がたくさん居るに決まっている都市に原爆を落とされたりしてアメリカには散々な目に遭わされたんだった。ちゃんとした誠意ある保証をしないのなら仕返しをしても良いよね!』と誰かが言い出し日本国民のほとんどが賛同した場合はアメリカへの報復というシナリオが現実になるかも知れない。
過去に太平洋戦争で特攻隊を編成し死ぬ気で攻撃して来た日本人のことだから本当にヤバイと思っているのは間違いなかろうと思います。
・日本が国産で既に持っているロケット技術。(M-V固体燃料ロケットとH-ⅡA液体燃料ロケット)の写真。
・世界最大の固体燃料ロケットM-Vロケットを商業用に適した状態にした新型固体燃料ロケット(価格はM-Vロケットの半分以下にまで圧縮)『イプシロンロケット』の発射シーンの写真。
を貼ります。 -
これらの技術とミサイル制御技術と原子力関係の技術を既に持っている日本にとって核ミサイルなんてやろうと思えば極短期間に開発出来るのです。(なぜ核開発技術が日本にとって難しくない技術なのかといえばアメリカが核爆弾を開発していた同じ頃実は日本も核爆弾を開発中だったからです。ただ豊富な資源や技術や人材に世界一恵まれていたアメリカの方が圧倒的に早く完成出来たため先に落とされてしまったのが広島長崎の原爆なのです。同様の兵器を開発していた科学者は日本にもいたため原爆を投下された一報が届いた時に新型爆弾とはどういう類いの物なのかも直感的に直ぐに理解出来たはずです。同じ頃ドイツでも核爆弾の開発は行われていましたがイギリスの工作員による破壊工作に遭い頓挫させられました。アメリカが核爆弾をドイツには使わず日本に使い投下したことは有色人種に対する差別意識が理由だといわれウラニウム型核爆弾を広島へプルトニウム型核爆弾を長崎へとタイプの異なる二種類の核爆弾を使い分けて投下したのは日本人を実験材料にする行為だったといわれています。)
だから日本では報道されることはほぼあっていませんが今後核ミサイルを持つかも知れない国のリストの中には日本も入っており実は警戒されているのです。
・(二号研究)日本の原爆開発のリーダーに抜擢された理化学研究所の仁科芳雄博士の写真。要になるウラン235はドイツから購入しUボートで隠密に輸送していましたが情報を察知したアメリカ軍に輸送途中で接収され乗艦していた日本の軍人は降伏を良しとせず自決したそうです。
・サイクロトロンを操作する仁科芳雄博士の写真。
・理化学研究所のサイクロトロン(ウラン235濃縮に必要な濃縮機で戦後アメリカ軍が接収し海中投棄されました。)と仁科芳雄博士(中央)の写真。
を貼ります。 -
多方面の分野で自前の技術力をメキメキ高めて来た日本人。
日本がアメリカ製ステルス戦闘機F-22ラプターを輸入させて欲しいとアメリカに申し出た際に最高機密だからたとえ同盟国である日本であっても売れないと断ったことがありましたが本音はステルス技術なんてこれから必須の最新技術を日本人に持たれてはマズイという日本人に力を付けさせるべからず的考え方があったのは事実だと思います。
しかし売ってもらえないのなら仕方ない自前で作りますよ!となっているのが今現在です。
この状態をアメリカは本心ではどう思っているのか大変興味深いです。
この件にかんして今のところアメリカは明確な意思表示をしていません。
ステルス機を売らずそのままにしておいても日本は勝手に自前の技術力を高めていくだけ時が経過すればするほどにアメリカの技術力を追い越す可能性すらあります。
将来は共同開発をしようよなどと日本に持ちかけ美味しいところを頂こうと目論んでいるのかも知れません。
つまり日本人は生かさぬように殺さぬようにというのがアメリカの基本的な考え方なのです。
・日本での独自国産開発を計画していた当時のFS-X(次期支援戦闘機)の完成予想図。
・日本での独自国産開発を計画していた当時のFS-X(次期支援戦闘機)の完成予想グラフィックス。フランスのラファール戦闘機とアメリカのF-18ホーネット戦闘機を足して二で割ったような姿とレイアウトの戦闘機でした。しかし当時としては独自の戦闘機用国産ジェットエンジンを開発出来なかった日本はジェットエンジンをアメリカから売ってもらうためにはアメリカの意見を聞き入れざるを得ず残念ながらアメリカのF-16をベース機体とする日米共同開発という形を取らざるを得ませんでした。
を貼ります。 -
そのフランスのラファール戦闘機とアメリカのF-18ホーネット戦闘機を足して二で割ったような戦闘機というのがよくわかる画像がこれです。
アメリカの妨害がなく順調に国産開発が出来ていたらこうなるはずでした。
幻の日本国産支援戦闘機F-2Aです。 -
日本が自力で国産戦闘機を作れるようになることをこころよく思わないアメリカからの妨害がもしも無かったら実現していたであろう続・幻の日本国産支援戦闘機F-2の画像です。
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幻の日本国産支援戦闘機F-2の画像を3枚貼ります。
いろいろな角度から見ると当時の日本が他国の物真似ではなく、いかに独自性をもって研究を重ねていたかが良くわかります。 -
しかし、前述のように日本が単独で国産戦闘機を開発することをこころよく思わなかったアメリカによりアメリカ製戦闘機F-16をベースにした共同開発という形を強要されました。
この際もアメリカが強く出られた要因は持っている技術力でした。
どういうことかといえば単独で国産開発したい日本しかし、戦闘機に使えるようなジェットエンジンだけは自力で作ることが出来ない状態でありアメリカから輸入もしくはライセンス生産させてもらわないと成り立たない状態なのが現状でした。
アメリカから戦闘機用ジェットエンジンを輸入もしくはライセンス生産させてもらうためにはアメリカが要求する共同開発を受け入れるしか選択肢はありませんでした。
これが正に持てる国の最大の強味なのでした。
そして、共同開発という形を始めましたがアメリカは途中で国家機密だからという理由付けでF-16のソースコード(飛行特性データ)は渡せないと言い出し日本の国産支援戦闘機開発を頓挫させようとしました。
日本はそのアメリカの露骨な嫌がらせを乗り越え自力で開発を成功させ現在運用中のアメリカ製F-16にそっくりだけどほとんどの部分は日本で作り直された全くの別機であるF-2戦闘機となりました。
当時、空気取り入れ口までわざわざ作り直したことにアメリカは激怒していたという話(アメリカ人のプライドが傷付いたということなのか)もありますが共同開発ならば本来提供するべき飛行特性データを出し惜しみした結果の自業自得だと思います。
過去にも同様な事柄はありました。
とかくアメリカは高価で高性能な兵器を日本に売るもののそれに付属する重要な一部だけは売らないということをよくやる常習犯です。
その結果、要の部分がなくて困った日本は独自に自力開発するとアメリカ製の同様の物より高性能に出来上がってしまうという現象でした。
戦闘機用電子戦装置などが正にそれです。
・現在運用中のF-2戦闘機の写真2枚。
・F-16とF-2の比較資料。
を貼ります。 -
アメリカは世界の多くの国々との間で共同開発という名のこのようなことを数多く行って来ました。
それは裏返せば恨みを買う行為の繰り返しだともいえます。
近年のアジア地域でのことを上げれば台湾、日本、韓国でしょう。
日本との場合はこのF-2支援戦闘機開発です。
日本の場合は日本が幸い高い技術力を磨き持っていたため開発中止に追い込まれることなく実用化出来て日本が必要とする支援戦闘機も持つことが出来ました。
アメリカは他にも台湾と戦闘機の共同開発を行い、韓国とも練習機兼軽攻撃機の共同開発を行っています。
台湾、日本、韓国いずれの国もアメリカのF-16をベースにしたような結果となっています。
台湾の場合は中国軍と対立している関係上実行力のある空軍戦力を必要としておりこれまで使用してきたアメリカ製のF-5E/F戦闘攻撃機の代替え機としてF-16戦闘機の輸入をさせて欲しいとアメリカに申し出ましたが台湾に強力な戦闘機を持たせることを極度に嫌う中国の顔色を伺うアメリカはこれを承認せず代わりに能力的に劣るF-20タイガーシャーク戦闘機とF-16戦闘機の性能劣化版の輸入を勧めました。
これには台湾も呆れて拒否。
それなら自前で戦闘機の国産開発をやるということになりました。
そこでアメリカは自国の企業ジェネラル・ダイナミックス社との共同開発を勧め結局アメリカとの共同開発が始められました。
これがF-CK-1経国(チンクオ)戦闘機です。
F-16を開発したジェネラル・ダイナミックス社が共同開発したため随所にF-16的作りが盛り込まれています。
しかしここでもアメリカは戦闘機用ジェットエンジンを自前の技術力では作れない台湾に対し強力なジェットエンジンを提供することを拒み(中国への配慮であることは間違いないでしょう。)出力の低い民間用ジェットエンジンしか提供しませんでした。
このためなんとか実用化されたもののF-CK-1経国戦闘機の最大の足りない点は動力が低出力であること。
開発は中止にまでは至りませんでしたがアメリカの意図的行為で強力な戦闘機とは呼べない物にされてしまいました。
現在台湾では独自に出力向上や電子装備類の性能向上やコンフォーマルタンクの追加装備など改良を重ね能力向上を図っている最中です。
アメリカという国の汚さが鮮明化する行為でした。
・近年アメリカが台湾、日本、韓国それぞれの国との間で共同開発と称して自国製のF-16をベースとする形にさせた事例の資料2枚。
・台湾空軍のアメリカ/台湾共同開発F-CK-1経国戦闘機の写真を1枚。経国という名前は台湾の総統 故 蒋芥石総統を記念して付けられた名前だといわれます。
主翼と機首側面には台湾の国旗である青天白日満地紅旗の中の青天白日のマークだけをロービジ化してマーキングしてあります。青天白日とは後ろめたいことが無く潔白であるという意味で青天は正義を白日は友愛を太陽の12条の光りは永遠を象徴しています。青天白日のデザインは中華民国建国の父といわれる孫文が清国(当時の中国)から逃れ東京に亡命している時に考えたといわれています。
を貼ります。 -
台湾空軍のアメリカ/台湾共同開発F-CK-1経国戦闘機の写真を追加で3枚貼ります。
いろいろな角度から見ると台湾も自国の独自性を出来るだけ出そうと努力を重ねていたことが伝わって来ます。
中国の顔色を伺い台湾へのF-16戦闘機の輸出を認めなかったアメリカの冷遇(後年になってF-16戦闘機の輸出禁止は解除されましたが既にF-CK-1経国戦闘機が作られた後のことでした。)に対しその間台湾はフランスからミラージュ戦闘機の輸入を決めるなど自国防衛のための独自の道を模索していました。
もしも中国軍が台湾を占領しようと進攻して来た場合を想定し台湾では北ヨーロッパの小国スエーデンのように有事の際は高速道路を滑走路として発着し応戦する態勢まで整えて備えています。
アメリカ本土とは全く違い台湾の場合自国防衛はリアルに差し迫った脅威なのでした。 -
韓国との場合はアメリカ空軍を筆頭に世界各国の軍のジェット練習機もいずれ耐用年数が終わりを迎えると大量のジェット練習機の需要が生まれるそれを見越して新型ジェット練習機を開発しておこうということでアメリカのロッキード・マーチン社と韓国の間で共同開発をしようということになりました。
ロッキード・マーチン社はジェネラル・ダイナミックス社を買収していたためF-16戦闘機開発技術も手に入れていました。
そのような経緯があったためこの共同開発ジェット練習機はF-16をベースにしたような機体に仕上がりました。
名前はT/A-50ゴールデンイーグル ジェット練習機兼軽攻撃機といい韓国としてはこのような状況(アメリカのF-16戦闘機の技術もふんだんに取り入れられているというアピールポイント)からして大量の生産機数の販売を見込め大儲けを目論んでいました。
その最初のハードルがアメリカ空軍の次期ジェット練習機として採用されることでしたがあろうことかアメリカ空軍はまさかの不採用を決定。
アメリカ空軍は現在使用中のジェット練習機T-38タロンをボーイング社案により延命使用することに決定。
元々アメリカは重要な物を外国製輸入品にしたことはありませんでしたから当然かも知れません。
韓国としては超音速ジェット練習機をアメリカの技術力を借りて作り1000機近く必要とされるアメリカ空軍の次期ジェット練習機として採用されることを狙い他方ではジェット軽攻撃機としても世界中に輸出して大儲けしようという目論みでしたが途中でアメリカに裏切られたような韓国の立場です。
ビックカスタマーになるはずだったアメリカ空軍が不採用を決定したことで他の国々での採用も伸び悩みやられた感が否めませんね。
しかし韓国の技術も入っているといわれれば信頼性に不安を抱く客の気持ちも理解出来ますね。
他の韓国製品を見ていてもわかる通り何時故障しても不思議ではありませんから。
アメリカの技術が入っているという安心感からかタイ、マレーシア、インドネシア、イラクなどが輸入していますが韓国で作られたジェット練習機なのに不安は覚えなかったのかが疑問です。
既に墜落事故は起きていますがこのジェット練習機は量産機数から今現在の墜落率を割り出すと27機に1機の割合で墜落しているとのことです。
どこの国でも貴重なはずのパイロットの卵たちを一人前にする前に死なせる練習機とはどういうことなのでしょうね。
・ロッキード・マーチン/KAI T/A-50ゴールデンイーグル ジェット練習機兼軽攻撃機の写真を2枚。メインの生産は韓国向けジェット練習機兼軽攻撃機と韓国軍のアクロバット飛行隊ブラックイーグル用向けのみ。
・数少ない輸出仕様 ロッキード・マーチン/KAI T-50 IQ 2015年にイラクへ輸出されたイラク輸出仕様の写真を1枚。
を貼ります。 -
アメリカ空軍次期ジェット練習機は現在使用中のノースロップT-38タロンをボーイング社案により延命使用することに決定された話は書きましたがそもそもアメリカ空軍がなぜアメリカ/韓国共同開発のT-50ゴールデンイーグルを採用しなかったかというとT-38タロンは10億円前後なのに対しT-50ゴールデンイーグルは30億円前後とかなり高いことと韓国が改良版を軽攻撃機として世界に輸出しようと予定していたことも有り練習機としては要らない要素がたくさん有ったこと。
アメリカ空軍が考える練習機としては墜落し難い信頼性の高さと双発エンジン仕様で片方のエンジンが停まってももう片方のエンジンで飛行し帰還出来る生存性の高さが必要でありステルス風(本格的ステルスではなくあくまでステルス風です。)の作りや精密爆撃能力などは要らない要素でした。
要らない要素をたくさん盛り込んだ分だけ値段が高くなりおまけに単発エンジン仕様であり生存性が低い、そして実際に墜落率が高いときたら採用したくなくなるでしょう。
韓国としてはアメリカ企業が絡んでいて外見の良い練習機となればアメリカ空軍次期ジェット練習機として採用間違えなしと思ったのでしょうが信頼性には力を入れず中身より外見を人一倍気にする韓国人ならではの考え方ですね。
格好良ければすべて良しという韓国人特有の考え方はアメリカ人には通用しませんでした。
アメリカ空軍は古くても近代化改修してでもノースロップT-38タロンの方が練習機としては見た目だけ華やかなT-50ゴールデンイーグルよりも数段以上優秀だと判断したのでしょう。
正しい判断だったと思います。
アメリカ空軍の高等練習機は2029年まではノースロップT-38タロンの近代化改修型で運用するようです。
・1959年に初飛行したノースロップT-38タロン高等練習機。(タロンとは猛禽類の鈎爪という意味。)の写真を1枚。
・2002年に初飛行したロッキード・マーチン/KAI(韓国航空宇宙産業) T-50ゴールデンイーグル高等練習機。(何にでも金という名前を付けたがる朝鮮人の癖が炸裂している名前です。)を1枚。
を貼ります。 -
T-50ゴールデンイーグル高等練習機は主な設計をアメリカのロッキード・マーチン社が担当し組み立てなどの製造を韓国のKAI(韓国航空宇宙産業)が担当しているといわれます。
普通なら準国産機なのですが韓国ではなぜか純粋な純国産機だと宣伝しています。
厚かましいというかなんというか誠に韓国という国は変な国です。
F-16ファイティングファルコン戦闘機に使われた技術が多く使われそこに若干のステルス的形状がプラスされています。
サイズ自体はF-16ファイティングファルコン戦闘機より小さくそれでも改良版で軽戦闘攻撃機に仕立ててその輸出でも更に儲けようと目論んでいた韓国は最大速度に固執しマッハ1.5は出せるようです。
世界中でベストセラーとなったF-16ファイティングファルコン戦闘機を使用している多くの国々はパイロットたちのF-16ファイティングファルコン戦闘機への慣熟飛行訓練用の高等練習機として使用する可能性が非常に高いためそういった意味合いでも大量販売が可能だと観られていました。
こんなに期待される条件が壮大な開発プロジェクトは滅多にないものだったのですが韓国が絡むと振るわない結果になるのはなぜなのでしょうか。
どれだけ自画自賛していても真の実力を付けていないと実戦では負けてしまいます。
逆に馬鹿にされようがどれだけ謙遜していても実力さえ付けていれば実戦では勝つものです。
我々日本人の目から見れば韓国人の考え方や行いは愚か者にしか見えませんね。
これもお国柄の違いでしょうか。
・T-50ゴールデンイーグル高等練習機の2010年シンガポールエアショーでの機動飛行を含む写真を三枚貼ります。 -
韓国人が世界一高性能な韓国国産高等ジェット練習機だと自慢するT-50ゴールデンイーグルは配備から十年間の間に墜落事故により5名が死亡しています。
単純計算でも配備から二年毎に1名のパイロットたちを定期的にもれなく死亡させているという計算になります。
韓国のアクロバット飛行隊ブラックイーグルスにもT-50Bが採用されていますがこちらでも墜落事故は起きておりもちろん死亡者も出ています。
どこの国でもどんな飛行機でも人間が作った物である以上は故障や事故は少なからずとも起きるものです。しかしそれにしても韓国の場合は恐ろしく高確率なのは否定出来ませんね。
いくらカタログ上での仕様は高性能で高価な練習機であってもそもそも墜落してしまってはすべてが無意味なものになってしまいます。
韓国がいう純粋な純国産高等ジェット練習機であるならば構造その他はすべて把握しているはずなので故障や墜落が起きた場合は自分たちで原因究明も出来て二度と再発させないような恒久策が打てるはずなのですが墜落事故を高い確率で起こし続け再発防止が出来ないというのはどういうことなのでしょうか?
多くのトラブルで部品交換が必要な時はアメリカから部品が届かない限り修理すら出来ないという現実を考えると韓国の純粋な純国産高等ジェット練習機だと宣伝して良いものなのでしょうか?
風習とかお国柄では説明がつかないように思います。
韓国人ってみんな頭おかしいんですか?
と質問したい気持ちになりますね。
・韓国のアクロバット飛行隊ブラックイーグルスが採用しているT-50Bゴールデンイーグル高等ジェット練習機の写真を3枚貼ります。墜落後の写真も含みます。 -
この他にもアメリカはイスラエルとも戦闘機の共同開発を行っていました。
イスラエルのIAI(イスラエルエアクラフトインダストリー)とアメリカのジェネラルダイナミックスの間で共同開発されたラビ戦闘機です。
イスラエルは地形学的に国のおかれた環境から常に周囲は敵国ばかりだったことから常に臨戦態勢であり常に戦うための陸海空の兵器を必要としていたため国際社会から武器禁輸措置を受けようがどうしようが表ルート裏ルート問わず世界中から中古品から新品までいろいろな国の兵器をかき集めて来て整備や改良をするなどして運用し戦い続けている国です。イスラエルはユダヤ人の国です世界中の資産の大半を牛耳っているのはユダヤ人ですからその繋がりを活用すれば何だって可能なのでしょう。
そんな経験からいろいろな国の技術を自然と学ぶ機会が数多くありました。
その中で過去に運用していたフランス製ミラージュ戦闘機から学び取った技術とミラージュ戦闘機を無許可改良して作ったクフィール戦闘機の技術にアメリカのジェネラルダイナミックス社のF-16戦闘機の技術をミックスしたラビ戦闘機を共同開発していました。
ラビ戦闘機とF-16ファイティングファルコン戦闘機を見比べると機首周りから空気取り入れ口に至る部分の特徴はそっくりでデルタ翼とカナード翼を除けばF-16ファイティングファルコン戦闘機に瓜二つといえるほどの姿になっています。
やがてだんだん開発費が高騰していき最終的には共同開発仲間だったアメリカの意向により開発を断念させられました。
アメリカの言い分は開発費が高騰したのでイスラエルには付き合いきれないこんな金のかかることは止めてアメリカ製のF-16戦闘機を買ったらどうだ?
その方が安くて済むと言い出し自分の国の儲けを優先したためイスラエルは内心アメリカに対し恨みを抱いていたに違いありません。
後年になり中国が成都 殲10戦闘機を開発した際にイスラエルは秘密でラビ戦闘機開発で確立した技術を中国へと売り渡したといわれています。
もちろん当の中国もイスラエルも知らず存ぜずを押し通していますが技術の売り渡しは間違いないでしょう。
中国が苦手としていた分野の技術を短期間の内に解決していることとイスラエル以外にその技術を中国へ渡せるであろう国がいないこととイスラエルでラビ戦闘機開発に携わっていた技術者たちが偽装した旅行目的で中国に出入りしていたことが多数確認されていることからも技術の売り渡しはほぼ間違いないといわれています。
これもラビ戦闘機開発を中止させられたアメリカへの恨みを証明する形になっています。
アメリカは自国の利益を優先するあまりにこのようなことを行いましたが今になって思えば中国には渡したくなかったアメリカの技術はイスラエルを介して中国の手に渡り最終的に徳をしたのは中国で損をしそうになっていたイスラエルはそれを回避し一番損をしたのは結局はアメリカということになりました。
おごれる者はひさしからずを現実にしてしまったような結果です。
このようにアメリカが世界中のいろいろな国々に共同開発をしようよと持ちかけ最終的にはいろいろな理由を付けては開発を頓挫させ中止に追い込もうとするのはなぜか?酷い嫌がらせにしかならないのになぜこれを繰り返すのか?それはアメリカの商売敵を蹴落としライバルの数を減らしアメリカの利益を守るためなのです。
そこを知った上でアメリカと対話しないとまんまとハメられてしまうのです。
アメリカとの共同開発話は良い話かどうか怪しいと疑ってかかるのが正しいといえます。
・アメリカのジェネラルダイナミックス社とイスラエルのIAI共同開発によるラビ戦闘機の写真を1枚。イスラエルの国籍マークであるダビデの星が主翼と胴体に付いています。
・中国の成都 殲10(猛龍=ヴィゴラス・ドラゴン)戦闘機の写真を1枚。1987年から開発開始→1998年初飛行→2003年実戦配備。
・イスラエルのIAI(イスラエルエアクラフトインダストリー)ラビ戦闘機と中国の成都 殲10(J-10A)戦闘機の深い繋がりを示す資料を1枚。このイスラエルからの技術導入によりカナード翼の技術、戦闘機の飛行制御の電子技術、CCV技術、ブレンディッドウィングボディの技術、レーダー電子装備など当時までは中国が最も苦手としていた分野の技術の多くが手に入ることになりました。中国としては大変な利益でありイスラエル様々という感じだったはずです。
殲10戦闘機開発の途中で天安門事件などによる影響で国際社会から中国への禁輸措置が行われ国外からは技術的なものは何も入って来ない厳しい時期だっただけにイスラエルが仏様のように見えたのではないでしょうか。
を貼ります。 -
イスラエルはラビ戦闘機の技術を売却することにより利益を回収出来るとともに中国の殲10戦闘機の開発に深く関わることで自国防衛に関係する重要な情報も得ていたはずだと思われます。
それは何かといえば中国は当初は殲10戦闘機用のレーダーとエンジンは西側の技術を導入する予定でしたが天安門事件が起き国際社会からの禁輸措置を受けたため急遽予定を変更し関係が改善していたロシアからリューリカ・サトゥールンAL31系のジェットエンジンを輸入して使用することにしていました。
イスラエルとしては殲10戦闘機開発に深く関わることでこのエンジンの詳細や弱点までつぶさに知ることが出来たと考えられます。
ご存知の通りイスラエルの周囲の国々はみな敵国ばかりそしてその国々は昔からソ連/ロシア製戦闘機を採用し続けている国々が多いので戦う上ではイスラエルにとっては非常に有益な情報だったというわけです。
世界の国々の勢力図上での駆け引きは誠に複雑怪奇です。
いつどう転ぶかは常に流動的。
・ほぼ同じアングルからのラビ戦闘機の写真1枚と殲10戦闘機の写真1枚。ラビ戦闘機と殲10戦闘機の類似性を示す資料をもう1枚。
を貼ります。 -
イスラエルのラビ戦闘機の技術により開発されたとされる中国の殲10戦闘機は単座型がA型と呼ばれ複座型がS型と呼ばれていてアメリカのロッキード・マーチン社F-35戦闘機の機密情報をネット上からハッキングして盗んだ中から導入したDSI(ダイバータレススーパーソニックインレット)と呼ばれる空気取り入れ口を付けたのがB型と呼ばれレーダー反射の元凶となる空気取り入れ口のステルス性が向上しています。
接近戦で効果を発揮するIRST(赤外線捜索追尾装置)も装備しています。
制空戦闘機的性格のA型と(対艦対地)戦闘攻撃機的性格のB型。
有事の際は尖閣諸島上空にこの2種類の殲10戦闘機が現れるであろうと予測されています。
その殲10B型戦闘機の写真2枚と在来型空気取り入れ口の殲10A型戦闘機の写真を1枚を貼ります。 -
中国がアメリカから盗み取ったこのダイバータレススーパーソニックインレットという空気取り入れ口の技術は最高速度性能を追求するものではなく(出せる最速度はマッハ1.6から1.8程度で現在の戦闘機の中ではさほど高速とはいえない。)前方から見るとジェットエンジンのファンが隠れるような構造によってレーダー反射を減らしステルス性を高めつつ可動部分がほとんどないシンプルな構造で扱い勝手の良さを目的としています。
しかしこのような新技術ダイバータレススーパーソニックインレットを実際に形にして使用していたのはアメリカくらいといわれる最新技術をこれまで長らく工業後進国だった中国がいきなり現物にして国産戦闘機に搭載したり国産開発のステルス戦闘機に搭載して来ると誰しもが思い浮かべることは…これいったいどこの国から盗んで来たの?
ということに行き着くでしょうね。
今までまともなジェットエンジンすら自分で作れなかった中国が自分だけの技術力でいきなりステルス技術を伴った最新空気取り入れ口を作り出すなんて無理なはずです。
だいたい説明がつきません。
盗み取って来た技術であることは明白です。
イスラエルのラビ戦闘機の技術の中にもこれはありませんでしたしアメリカ以外の世界の国々でもどこの国も作っていませんから。 -
以前中国はアメリカのロッキード・マーチン社が開発中だったF-35ライトニングⅡ戦闘機の開発用コンピューターにインターネット上から不正アクセスしハッキングして開発データを盗み取りました。
それが発覚した後、程なくして中国が独自開発したというステルス戦闘機が公表されました。
見ると各部がアメリカのステルス戦闘機とそっくり。
特に空気取り入れ口の作りは全くそっくり。
それが2011年に初飛行した殲20ステルス戦闘機でした。
その1年後の2012年に初飛行した別の中国国産ステルス戦闘機が殲31ステルス戦闘機で別機ながらこれも特に空気取り入れ口の作りが全くそっくりでした。
どちらの機種もアメリカから中国が盗み取ったダイバータレススーパーソニックインレットの技術を漏れなく取り入れていました。
そして一足先に出来上がっていた中国国産戦闘機である殲10戦闘機にもダイバータレススーパーソニックインレットの技術を取り入れたものが殲10B型戦闘機でした。
・2006年に初飛行したアメリカのロッキード・マーチン社F-35ライトニングⅡステルス戦闘機の写真。
・2011年に初飛行した中国の成都 殲20ステルス戦闘機の写真。
・2012年に初飛行した中国の瀋陽 殲31ステルス戦闘機の写真。
を貼ります。
中国の凄まじいパクリがよくわかる写真です。 -
敵国が使用している兵器のことを詳しく知ることは重要。
出来れば敵国が使用している兵器を手に入れることがベスト。
これによりどれだけ高性能な兵器であっても調査研究し尽くせば必ず弱点は見付かるものです。
そうなればその敵国と戦わなければならなくなった時には勝つことが出来ます。
第二次世界大戦当時まで中東地域に絶大な影響力を持っていたイギリスと戦時協力をする見返りにイスラエル建国を約束されていたとはいえ密約でありパレスチナの人々には知らせないまま中東の地にいきなり集まって来てユダヤ人の国(小国)イスラエルを建国しそれ以来周りの国々から攻めまくられて来たにもかかわらずほとんど勝ち戦ばかりを続けて来たイスラエル。
世界中の資産を牛耳るユダヤ人の協力があり中古品でも新品でも様々な兵器をかき集めることが出来、それを整備修理運用改良するだけの頭脳を持っていただけではなく戦略にも長けていたのがイスラエル=ユダヤ人でした。
そういう頭脳を持っていたイスラエルは敵国の使用している兵器を大量に捕獲した後は改造してリサイクルし自国軍の兵器として運用するのも得意技でした。
話は少し変わり日本の話ですが昔日本は日本の敵になり得る国々がよく使用しているソ連/ロシア製スホーイSu-27フランカー戦闘機を少数機輸入して研究に充てようという話がありました。
今となって日本周辺国を見渡すとやはり軍備拡張著しい中国を筆頭にフランカー戦闘機だらけになっているので当時の日本人の考え方は間違ってはいなかったという結果になっています。
しかしソ連/ロシア製戦闘機(スホーイSu-27フランカー戦闘機とは当時のソ連がアメリカ製のF-14、F-15、F-16各戦闘機を打倒する目的で開発した戦闘機でした。)から日本が戦闘機の技術を学び自国の脅威になるのではないかと懸念した当時のアメリカからの圧力により計画は中止させられました。
アメリカの心配はそれだけではなく高価な兵器を大量に買ってくれる良いお客さんである日本がアメリカ製兵器を買わずソ連/ロシア製兵器を買うようになられては困るという考えもリアルにあったものと思われます。
最近のアジア情勢を見るとこの時の計画が実現していたら日本防衛に非常に役に立っていたのではないかと悔やまれます。
この手の話は陸海空の兵器やステルス技術においても転ばぬ先の知恵として同じことがいえます。
出る杭は打たれるという言葉がありますが太平洋戦争後の日本は現在に至るまで出る杭になると常にアメリカから打たれる関係にあるのです。
常にアメリカは日本を軍事的に有効利用出来る状態にはしておきたいが強すぎる日本は望んでいないのです。
今の現状でいうなら軍事力を急速に高めている中国や北朝鮮(裏では必ず中国と手を組んでいるのは間違いないです。)からの脅威に対し日本と韓国を防波堤代わりにしようと考えているのがアメリカなのです。
・少数機輸入して日本防衛のための研究に活かそうと日本が考えていたスホーイSu-27フランカー戦闘機の写真を貼ります。 -
アメリカとのラビ戦闘機共同開発で架けたハシゴを途中で外された形のイスラエルでしたがイスラエルは元々兵器の売買でアメリカとの繋がりが強くイスラエル軍の戦いによって実戦使用されたデータが欲しいアメリカと周りが敵だらけで常に兵器が欲しいイスラエルとの利害の一致がそうさせていました。
つまりアメリカはイスラエル軍が戦う地域(中東)は生の兵器実験場である的な考え方で捉えていました。
今現在でもその考え方は変わっていません。
それが理由となりイスラエルから要請があればアメリカは最新兵器を優先的に融通しよう動いて来ました。
アメリカがF-15イーグル戦闘機の輸出に力を入れようとしていた頃に輸入を決断出来る国はあまりありませんでした。
値段が高すぎたのです。
結局お金持ちの国しか輸入出来ませんでした。
最近になって韓国がF-15Kスラムイーグル戦闘機(F-15Eストライクイーグル戦闘機の韓国仕様)を40機だけ輸入をしましたが当初は輸入を決定出来た国はお金持ち国の日本とイスラエルとサウジアラビアのみでした。
日本も200機を越えるF-15J/DJイーグル戦闘機を主力戦闘機としていますのでアメリカにとっては良いお客様の一人です。
それでもイスラエルは優遇されていたようで、そりゃそうです。
なんだかんだいいながらイスラエルもF-15のA型、B型、C型、D型、E型と合計するとかなりの数のF-15イーグル戦闘機を買っており大金をアメリカに落としてくれる良いお客様でしたから常連客ですよ。
そしてアメリカに言いくるめるられてラビ戦闘機開発を断念させられた末にアメリカのF-16ファイティングファルコン戦闘機を買わされています。
・イスラエル軍の最新F-15戦闘機はラーム(ヘブライ語で雷の意味)と呼ばれています。(F-15Eストライクイーグルのイスラエル仕様です。) の写真。
・イスラエル軍のF-16戦闘機(地対空ミサイルのレーダーサイトを探し出し攻撃を仕掛けることが出来る専用の電子機器を背中のドーサルスパイン内にビッシリ搭載したタイプ)の写真。
・そのF-16にCFTと呼ばれる胴体密着型のコンフォーマル燃料増加タンクを装備したタイプの写真。これを使うことで燃料タンクの空中投棄は出来なくなる半面、空気抵抗を上げずステルス性を下げず燃料を増やせて武器搭載ステーションもフルに使用可能になる利点があります。
ちなみにF-15Eストライクイーグル戦闘機も胴体側面にCFTを装備しています。
を貼ります。 -
F-15イーグル戦闘機の場合のCFTを示す写真です。
F-15イーグル戦闘機の前方両サイドに写っているのがCFTと呼ばれるコンフォーマル燃料増加タンクでこれが胴体側面に装着されます。
ほぼ再設計に近いといわれるF-15Eストライクイーグル戦闘機はこの仕様になっていてタンジェンシャルキャリッジ(一つのパイロンに複数の爆弾やミサイルを搭載出来る装置)を使用するなどして爆弾搭載量が増加しており対地攻撃に特化した強力な戦闘攻撃機になっています。 -
CFTとは通常の燃料増加タンクとは異なり胴体に密着する状態で装着するコンフォーマル燃料増加タンクでこれを装備することで機体外形をあまり変えることなく搭載燃料を増やすことが出来て今まで燃料増加タンクを搭載していた兵装ステーションに武器をフルに搭載しても航続距離は短くならず空気抵抗も悪くならずステルス性も悪くならないという重宝なものです。
F-15Eストライクイーグル戦闘機の場合は胴体側面に装着。
F-16ファイティングファルコン戦闘機やF-18スーパーホーネット戦闘機の場合は背中の左右に装着。
アメリカのこのCFTの考え方は第二次世界大戦中のドイツ軍のフォッケ・ウルフFw190A戦闘機が主翼面密着型のドッペルライターと呼ばれる燃料増加タンクを装着した試験を行っていたことにヒントを得たのではないかと考えられています。
・胴体側面にCFTが装着されているイスラエル空軍のF-15Iラーム戦闘機の写真。
・CFT装着のF-16ファイティングファルコン戦闘機の写真。
・CFT装着のF-18Fアドバンスドスーパーホーネット戦闘機の写真。
を貼ります。 -
アメリカの事例以外ではロシアのMiG-29SMT戦闘機が背中部分に一カ所CFTのような燃料増加タンクを装着しています。
日本のF-2戦闘機にもCFTを装着した仕様にしないかという提案をアメリカのロッキード・マーチン社が提案しています。
ご丁寧に名前まで考えてくれていて名前はF-2 Super Kaiだそうです。
またアメリカが金儲けしようとしている臭いがして来ますね。
・第二次世界大戦中のドイツ軍のフォッケ・ウルフFw190A7戦闘機が試験を行っていたグラーフツェッペペリン研究所製の主翼面密着型270リットル燃料増加タンク『ドッペルライター』の写真。
・CFTを背中部分に一カ所装着したロシアのMiG-29SMT戦闘機の写真。
・日本のF-2戦闘機に対しアメリカのロッキード・マーチン社が提案しているF-2 Super Kaiの完成予想模型(兵器見本市にて)の写真。
を貼ります。 -
戦闘機がより長い距離を飛んで遠距離まで進出する又は進出した先でより長い時間戦うために機体外部に燃料増加タンクを取り付けるようになった世界最初のものは1936年に採用された日本海軍の中島飛行機(今の富士重工の前身にあたる会社。)製九五式艦上戦闘機だったといわれています。
最初は半球型の増槽を主翼付け根下面に装備し空中で投棄出来るものではありませんでした。(改良が重ねられ後に空中投棄出来るものに変わっていきました。)
なぜこのような形でこのような位置に装備したかといえば空になった増槽を不時着水時のフロート代わりにしようと考えられていたからでした。
その直後に日本海軍で採用された三菱製九六式艦上戦闘機にも胴体下面密着型のスリッパ型空中投棄式増槽が装備されていました。
後に九六式艦上戦闘機では涙滴型空中投棄式増槽に代わりました。
九六式艦上戦闘機は堀越二郎技師の渾身の作であり現在のステルス戦闘機アメリカのF-22ラプターも真似た可能性が高い主翼の捩り下げも世界で初めて盛り込まれました。
これを最初から継承して誕生したのが九六式艦上戦闘機の後継機となった零式艦上戦闘機=零戦でした。(零戦の場合は空力的にもメカニズム的にもより洗練されたものになっていました。)
そして日本製の他の軍用機でもこれら(涙滴型空中投棄式増槽)を導入することは一般的になりました。
世界の国々でもこれらを真似るかのように増槽を装備するようになりましたが第二次世界大戦の中盤くらいまでは固定式で空中投棄は出来ないタイプがほとんどでした。
ドイツ軍などでもほとんどの場合は空中投棄式ではない固定式増槽が多く増槽による事故も少なくはなかったようです。
なぜ日本だけが増槽開発について進んでいたのかというと当時の日本は主な活動範囲を広大な中国大陸としていたため航続距離延伸はクリアしなければならない問題だったからでした。
それに対しヨーロッパ諸国やアメリカ、ソ連では航続距離延伸にあまり熱心ではなく増槽の開発はあまり進んでいませんでした。
したがって日本が零戦のような戦闘機を自分で作って使っている事実を知ってから零戦を捕獲しその長所を調べ真似たというのもあながち間違いではないかも知れません。
戦争後期になると日本ではジュラルミン節約のため増槽を竹や紙で作るようになりました。(心置きなく使い捨てに出来るようにするためです。)
アメリカなどでも紙で増槽を作るようになりましたがこれは理由が違い敵に金属資源を拾われたくないというセコい考え方からでした。(アメリカの場合はしたたかで燃料注入から一定時間経過すると燃料タンクとしては使えなくなるように作られていました。)
ドイツ軍では自分の領地内で増槽を空中投棄することが多かったため増槽には『これを拾ったら警察や軍へ届けよ、届けた者には10ライヒスマルクを進呈する。』と書いて増槽回収を推進していました。
どこの国にとっても戦略物資の軽金属を捨ててしまうのは勿体ないですからね。
・九五式艦上戦闘機の写真。
・九六式艦上戦闘機の資料。
・九六式艦上戦闘機の写真。
を貼ります。 -
ステルス戦闘機が実用化されるような現代。
日本は太平洋戦争に敗戦してしまい結果技術開発を断たれてしまい今はアメリカなどの先勝国の後を追う形になってしまいましたが元々太平洋戦争までの時点では優れた技術を持っていたのです。
遅れを取り戻そうと再び頑張っているのが今なのです。 -
さて現在のステルス戦闘機に話を戻すとステルス戦闘機でも必要とあらば機外に装着する増槽を装備して出動します。
基本、長距離進攻が必要でステルス性を重視しなくてもいい場合などです。
たとえステルス戦闘機であっても増槽や爆弾やミサイルを機外に装備すればステルス性能が台なしになり発揮出来なくなります。
そのためステルス戦闘機の必須条件としては爆弾やミサイルは機内格納式とされその状態だとステルス性能が発揮出来る作りとなっています。
ステルス爆撃機やステルス攻撃機も同じで装備品は全て機内に格納出来ることが求められます。
隠密出撃の場合は装備品を全て機内格納する。
隠密でなくてもいい場合は機内にも機外にも装備品を装着して出撃するというわけです。
基本的な運用方法はそうなのですが実際に日々使用することとなってみると微妙に変化が起きて来ています。
近々日本の航空自衛隊にもステルス性能を持つF-35AライトニングⅡがお目見えするはずですがしばらくの間はスクランブル任務には就かせない方針のようです。
なぜかといえばスクランブル任務で出て行けば中国軍やロシア軍にとってはF-35AライトニングⅡのステルス性能を間近にモニタリング観察出来る絶好の機会になってしまうからです。
しかし大金をかけて最新機種を導入しておいて防空任務に使えないのは無駄な話。
当面はスクランブル任務に就かせず同一機種を導入している諸外国の使い方も参考にしながら普段はステルス性能を表に出さない形で運用していく方針のようです。
具体的にはわざと機外に装備品を装着して使用するみたいです。
レーダーに普通に映る状態です。
ということは相手を撃墜するつもりがある時は最初から機内格納した兵器のみで出撃して相手が気付かないうちに相手の探知能力圏外から攻撃をしかけ確実に撃墜するということになります。
仮に何らかの理由でこれが出来ず接近戦の格闘戦になったとしても機外装備を付けていないステルス戦闘機はステルス性能も高いうえに空気抵抗も低いため性能をフルに発揮出来るのに対し装備類を全て機外にぶら下げるしかない第四世代戦闘機は空気抵抗も高いうえにあまり高いGをかけられない(無理矢理高いGをかけた機動を行えば自分自身が空中分解してしまう。)ため機動性も急低下することもありステルス戦闘機に勝てる勝算はほぼありません。
たとえばアメリカの第五世代戦闘機であるF-22ラプターとロシアの第四世代戦闘機であるSu-35Sが戦ったとしたらほとんどの場合Su-35Sは相手にすらならないということです。
第四世代戦闘機と第五世代戦闘機の能力格差はそれほどに凄まじいということなのです。
・600ガロンの増槽を二本機外装着したF-22ラプターの写真。
・機外装備を一切装着せずミサイルを機内格納したF-22ラプターの写真。(写真は兵器倉の扉を開いた状態。)
・今の中国軍の実質的な主力を成している第四世代戦闘機 瀋陽 殲16 / 成都 殲10 / 成都 FC-1 / 瀋陽 殲15の写真。(これら全ての機種は第四世代戦闘機なだけに格納式兵器倉は持っておらず装備は全て機外装着式)(殲15と殲16は姿からしてロシアのスホーイSu-27フランカー系戦闘機にそっくりそのままでソ連/ロシアのパクリに欧米からパクった技術を組み込んだ中国製です。したがって本家より高性能である保証は全くありません。)
を貼ります。 -
図の資料はアメリカ軍のF-22ラプターと中国軍の殲15や殲16などロシアのスホーイSu-27フランカー系戦闘機の改良版が対決した場合のお互いのレーダー探知距離能力の格差を表したものです。
お互いのレーダーの能力とステルス性能の格差が大きく影響してこのような結果となっています。
勝敗の鍵は何かといえば高性能なレーダーと高いステルス性能であるといえます。
これらを持った方が戦いに圧勝するということです。
これからの現代航空戦ではこれらを持つことが出来ない国はやられ放題に陥ることを意味しています。
この図のような性能格差があれば接近した空中戦はまず起こらずそれ以前の遠距離の段階で勝負が着いてしまいます。
あとはF-22ラプターが敵機を何機撃墜出来るのかは一度に装備出来る武器の数次第ということになります。
現在日本の航空自衛隊が主力戦闘機としているようなF-15イーグルが相手となる場合はほぼ同時に5〜6機に対応出来て全てを撃墜可能だといわれています。
スホーイSu-27フランカー系戦闘機の場合もあまり変わらない結果となるはずです。
F-22ラプターはさすがに高価(1機あたり248億円ほどもする最高級戦闘機。)なだけの断トツの強さがあります。
40機も揃えることが出来れば在来型戦闘機240機分の戦力を持ったのと同じことになりますから凄いことです。
自国の領空を守るために国家というものが保有せざるをえない戦闘機戦力としては少数精鋭化に大きく寄与出来る存在といえます。
器材人材含めて総合的にコンパクト軍隊化が可能になります。
しかし技術力を持った国しかこれを手にして使いこなすことは出来ません。
こればかりは仕方ないリアルな現実ですね。
日本もその技術立国から外れないでいれるような努力は常にやっておく必要があることを忘れてはなりません。
どこかの元グラビアモデル成り上がり議員の台詞のように『一番じゃなきゃダメですか?二番じゃダメですか?』なんて現実を知らない馬鹿げたことを胸を張って言ってその自分の台詞に自己陶酔しているようでは日本の将来は堕ちていくだけです。 -
まともな政治家ならば当然知っておいて当たり前の外交軍事情勢の話として今現在の世界の戦闘機の能力格差は一番と二番では雲泥の差があり僅かな僅差ではない現実をちゃんと勉強しておくべきですね。
それが出来ない政治家は議員として選ぶべきではないですね。
政党や議員を選ぶということは浮かれた人気投票とは違うのですから。
最近のニュースなどを見ていると人気投票と勘違いしているのではないかと疑いたくもなる雰囲気が日本全体に蔓延している気がします。 -
ステルス能力 vs レーダー能力の東西戦闘機対決ともいえる資料を貼ります。
対象はロシアが実戦配備を目指し開発中のスホーイT-50ステルス戦闘機とそれまでの繋ぎとして採用したスホーイSu-35S戦闘機対アメリカ製第四世代戦闘機のF-15イーグル戦闘機とF-16ファイティングファルコン戦闘機とアメリカ製F-35ステルス戦闘機とヨーロッパ共同開発のユーロタイフーン戦闘機がそれぞれ対峙した時の探知能力の差を示したものです。
完璧に旧世代戦闘機になるF-15とF-16の場合は当然ロシア側のレーダー探知能力に完敗という結果。
しかし第五世代戦闘機であるF-35ステルス戦闘機と対峙した場合はロシア側は逆に完敗という結果。
第四世代+アルファの戦闘機といわれるユーロタイフーン戦闘機と対峙した場合は勝てるが余裕というわけではなくなった結果。
これらの結果はそれぞれの戦闘機が持つステルス能力とレーダーの能力の優劣によりこのようになるという資料です。
自分が持つレーダーの能力が優れていると思っていても対峙した相手戦闘機のステルス能力がより優れていたとしたら探知出来る距離は思っていたより短くなり近くまで接近しないと発見出来ないということでありその間に相手戦闘機がより高性能なレーダーにより遠くから自分を探知出来ていたらそれは撃墜されることを意味するということです。 -
都合上Su-34とMiG-29だけ余計ですが資料に登場した戦闘機の写真です。
姿を見ただけで新旧戦闘機の違いがはっきりわかります。
第五世代戦闘機はみな角張っていて胴体が太い箱状で兵器収納式兵器倉を備えています。
・ロシアのスホーイT-50とSu-34とSu-35
・アメリカのF-15とヨーロッパ共同開発のユーロタイフーンとロシアのMiG-29
・アメリカのF-16とF-35
の写真を貼ります。 -
近々日本の航空自衛隊にもお目見えするでしょうと言っている間に去る9/23に日本向けF-35AライトニングⅡステルス戦闘機の1号機が日本に引き渡された模様ですね。
F-35Bも導入して欲しいなあ。
海上自衛隊用としてです。
『いずも』や『いせ』や『ひゅうが』に搭載して運用して欲しいです。
なぜなら現在では中国海軍が急速に軍備を拡大して南シナ海や東シナ海で活動領域をみるみるうちに拡げているからです。
近い将来笑っていては済まされないような状況になりますよ。
・日本向けF-35AライトニングⅡステルス戦闘機1号機引き渡しの動画を貼ります。 -
全国ネットのテレビのニュースでこの日本向けF-35AライトニングⅡステルス戦闘機1号機引き渡しの話が取り上げられ同時に沖縄のすぐそばの公海上の空域を複数の中国軍戦闘機が爆撃機、空中早期警戒管制機、空中給油機などを伴って初めて通過したとこをあげこの中国軍の行動は日本がF-35AライトニングⅡステルス戦闘機を導入し始めたことへの牽制だと報道されていました。
そして最近の日本周辺での中国軍の活発な軍事行動に対する日本の答えがこのステルス戦闘機の導入なのだといいながら中国軍機が大挙して押しかけ地上に居るうちにミサイル攻撃を受けでもしたら安いミサイルで超高価なステルス戦闘機が破壊されてしまうため中国軍のミサイルの射程圏内に入っている沖縄にはステルス戦闘機を配備出来ないことが日本の悩みだといい。
配備先は青森県三沢基地になっているのだといいます。
そんなことを気にするならばやはり先日言った通りF-35Bを購入して『いずも』級ヘリコプター空母を改造してこれに搭載し中国軍からの攻撃を回避しながら空母戦力として中国軍への睨みを利かせるべきでしょう。
そうすれば中国軍からのミサイル攻撃を回避しながらF-35ステルス戦闘機の航続距離の短さも補うことが可能になります。
結局そういう結論が最も望ましいということに行き着くわけです。
空母は移動可能な航空基地ですからそういうことになるのです。
まだ幼稚な中国軍が空母を本格運用出来るようになる前に日本の方が先に空母戦力運用に慣れておくべきなのです。
そうしておかないと近い将来必ず大きく後悔することになります。
・もしも改良した『DDH-183いずも』でF-35Bを運用したらという写真
を貼ります。 -
日本が導入を開始したロッキード・マーチンF-35AライトニングⅡステルス戦闘機は現在世界中の国々が使用しているマルチロール戦闘機や対地/対艦攻撃機が担っている任務を代替え出来る存在でステルス性能も併せ持つ最新鋭戦闘機です。
このような能力を持つということは対象をマルチロール戦闘機に限定したとしてもF-16戦闘機を現在使用中の世界中の国々が将来の潜在的ユーザーになり得るということでありそれだけでも大量の需要が見込めるプロジェクトといえます。
元々ステルス戦闘機として開発されているため軍事機密の関係上販売出来る相手国は厳選されるでしょうがまずその前に価格が安くはないためお金を持たない国は買えません。
日本がF-35A導入を決めたため自分もという理由で買いたいと言い出した韓国などは使いこなせるのかという点とお金払えるのかという点に疑問が生じます。
最新鋭ステルス戦闘機なだけにそれなりの知識や技術や運用能力がないと在来型戦闘機と同じ考え方では使いこなすのは難しいです。能力を活かせないばかりか墜落を頻発させるかも知れません。
・各種ミサイルを機体の内外にフル装備した場合のF-35AライトニングⅡの図。
・精密誘導爆弾を機体の内外にフル装備した場合のF-35AライトニングⅡの写真。
を貼ります。
ステルス能力を重視しなくていい場合の武器搭載量は在来型マルチロール戦闘機と同等レベルですがステルス能力を重視したF-117のような隠密の奇襲攻撃任務に使用する場合の武器搭載量は極端に減ります。
精密誘導爆弾もしくはミサイル類を合計で4発機内格納装備するのみです。
ここが本格的規模のステルス戦闘機であるF-22ラプター戦闘機などとの大きな違いの一つです。 -
しかし機体が小型なため武器搭載量は少なくなるものの昔に比べ爆弾は精密誘導出来ますから無駄弾は発生し難く基本的にステルス能力を擁しているため従来必要不可欠だった支援部隊は不要になり攻撃部隊全体としての数は少なくて済み被害を受ける数的リスクも低減されます。
そう考えると普段は現行F-16戦闘機と同じような使い方が出来て必要な場合はF-117ステルス攻撃機のような隠密奇襲攻撃でピンポイント爆撃も出来るF-35AライトニングⅡステルス戦闘機を持つことの意義は大きなものがあります。
それに加えてF-35を空母での運用も出来るようにしておくことが出来れば更に防衛能力がアップするでしょう。
そろそろ日本も重い腰を上げて実効力のある外交カードを持つべきだと思います。
・アメリカのロッキードマーチン社をプライムメーカーとして多数の国々が参加している国際共同開発によるF-35ライトニングⅡステルス戦闘攻撃機は大きくわけると三つのタイプがありその写真を貼ります。
上から順にA型B型C型です。 -
アジアの中での島国国家日本と類似した立場にあるヨーロッパでの島国国家イギリス。
そのため鎖国を終えて以来の近代国家を目指した日本は多くの点でイギリスをお手本にして来ました。
日本海軍はイギリス海軍をお手本にし、日本陸軍はフランス陸軍をお手本にしていました。
太平洋戦争に敗戦した後は占領軍としてやって来たアメリカ軍の影響を多大に受けて今現在の日本があります。
しかし大陸国家のアメリカ合衆国と島国国家日本では多くの点で異なるため、やはりお手本にすべきはイギリスなのだろうと考えられます。
その方が弊害が少ない。
世界で初めてV/STOL空母とハリアー戦闘攻撃機を組み合わせた戦力を実用化したイギリスは今ではこの運用を終わらせ次の段階として大型空母クイーンエリザベスを建造中でF-35Bと組み合わせた戦力を実用化しようとしています。
空母に搭載しない時は陸上基地からも運用出来て海軍機と空軍機の共用化を図れるため軍事費の節約にも貢献出来ます。
このやり方を始めたのも財政難に喘ぐイギリスが最初でした。
開発中だったイギリス海軍向けF-35Bは完成し大型空母クイーンエリザベスはまだ建造中だったため既に3年ほど前アメリカ海軍の強襲揚陸艦ワスプを使いF-35Bの離発艦テストを行っています。
・アメリカ海軍強襲揚陸艦ワスプを使わせてもらい実施されたイギリス海軍向けF-35Bの最初の離発艦テストの動画を貼ります。
夜間映像も含まれているためジェット排気の位置や角度など詳しい様子が確認出来ます。
日本もイギリスから学ぶ点はまだまだたくさんあると思います。
国情のまったく違う国をお手本にするより国情の似た国をお手本にした方が失敗する確率は少なくなります。 -
2013年7月14日 日本政府がロッキード・マーチンF35BライトニングⅡステルス戦闘攻撃機採用を検討中だとFNNが報道した際のニュース映像の画像を二枚貼ります。
実現して欲しいです。
今現在のような中国の海洋進出の活動が続き更にそれがひどくなったり海洋進出のための空母戦力拡充や不法埋め立ての基地建設などなどの軍備拡張が続けばいずれ現実のものにせざるを得なくなる日が近い将来来るでしょう。 -
本日2016/11/1に中国は広東省珠海で珠海航空宇宙博覧会(中国の航空ショー)を行い二機の殲20ステルス戦闘機の飛行が初めて一般公開されたそうです。
殲20ステルス戦闘機は中国が開発中の最新戦闘機であり中国側によるとステルス性能を持ち今のところはアメリカ軍しか実用化していない戦闘補助装置も持ち従来の戦闘機よりもたくさんのミサイルを搭載出来るとされています。
その飛行動画を貼ります。
中国のエンジン技術、レーダー技術はロシアに対する依存度がかなり高いはずですがそれは解決出来たのかな?
基礎的技術力が意外に大きな影響を及ぼす分野ですから数年レベルで急に進化出来る分野ではありませんからね。 -
動画では動きはよくわかるものの形状がはっきりわかり難いので画像も二枚貼ります。
・ソ連/ロシアが1981年に開発を開始し2000年に初飛行させていたMiG-1.44ステルス戦闘機の写真。
・中国の殲20ステルス戦闘機が初飛行したのは2011年でした。なんだかソ連/ロシアのMiG-1.44ステルス戦闘機にそっくりでしょう?本格塗装を行う前の状態の殲20ステルス戦闘機の飛行シーンです。
・本格塗装を行った後の状態の殲20ステルス戦闘機の飛行シーンです。
欧米先進諸国や日本ではステルス性能を損なうとしてステルス機には採用することがないカナード翼をありありと装備していますし中国はステルス性能を含めた先進技術を自分のものにしたと胸を張って主張していますがそこここに中国の稚拙さが垣間見える感じが否定出来ません。
ぱっと見は派手派手なステルス戦闘機のように見えるのですけどね。 -
ソ連時代に開発が開始されていたMiG-1.44ステルス戦闘機の場合は開発開始が1981年という昔の話ですからまだソ連でもステルス戦闘機開発は初期の段階だったためステルス性能にとって何が好影響を及ぼし何が悪影響を及ぼすかは実験段階で模索中の未知のものだったのでこの時代のステルス戦闘機にカナード翼が装備されていても何も不思議ではありません。
しかし2011年にもなって初飛行した中国の殲20ステルス戦闘機の場合はカナード翼を装備しているのは時代遅れ感が否めません。
中国が無断でこっそりとお手本にした先生ソ連がステルス性能模索中に装備していた間違いをそのまま何もわからず真似たことがはっきりと見て取れます。
やっぱり中国だなあ。
ステルス戦闘機にまともにカナード翼を装備したら電波は乱反射しまくりではないでしょうか?
苦労してステルス形状に作り上げてもその苦労はすべて台なしでは? -
別名J-20とも言われる中国の殲20ステルス戦闘機の飛行シーン動画高画質版を貼ります。
よりはっきりわかると思いますがこれを見る限りではそんなに特別な飛行をしているわけでもないですね。
アメリカ軍のロッキードマーチンF-22ラプターステルス戦闘機やロシアのスホーイT-50ステルス戦闘機のような特殊な高機動飛行をしているわけでもありませんね。
そもそも高度なエンジン技術や推力偏向機構の技術を自前では持っていない中国にとっては無理なのだろうと思われます。
高温高圧に耐え得る特殊金属や特殊素材の精製や加工をする技術を自前では持っていない中国。
推力偏向ノズルや推力偏向パドルを作り出す技術も自前では持っていない中国。
そう考えるとアメリカやロシアのステルス戦闘機のような特殊高機動飛行をして見せるのは今の中国には無理ということでしょう。
出来るようになるのは何年先、何十年先になるのかは不明です。
数年先で出来るようになったとしたらその時はまたロシアから推力偏向機構付きエンジンを売ってもらい装着したものになるでしょう。
いくらパクリ常習犯の中国でもこれらの技術分野はそんなに簡単にパクれる代物ではないからです。 -
中国製ステルス戦闘機であるこの殲20は世界各国が開発中のステルス戦闘機の中でも最も大型でありそのぶん武器搭載量も多いと予想され航続距離も長いのではないかといわれています。一説にはアメリカ製F-22ラプターステルス戦闘機を大きく上回り5500kmはあるのではないかといわれています。
ただそうであっても機動性はお世辞にも良いとはいえないようです。
殲20がステルス戦闘機には適さないはずのカナード翼を普通に装備しているのは悪い飛行特性を補うために仕方なく装備している可能性が高い。
中国が長年お手本にしている先生ロシアの場合は研究段階では従来のようなカナード翼を装備していても本命のステルス戦闘機になると装備方法に独自の工夫を凝らしています。
ここらあたりが中国の頭の浅はかさでしょう。
・先日飛行シーンを一般に披露した中国の殲20ステルス戦闘機の写真。
・ロシアの本命ステルス戦闘機スホーイT-50の飛行中の写真。同じくカナード翼装備機でも全然違うでしょう。おまけにロシアの場合は三次元式推力偏向ノズル付きエンジンを搭載しているためアメリカのF-22ラプターステルス戦闘機に迫る勢いの高い機動性も発揮出来ることを披露しています。
を貼ります。 -
長年中国の先生役に勝手にさせられている(中国に勝手放題にパクられまくっている)ロシア。
そのロシアの本命ステルス戦闘機スホーイT-50。
PAK FA という計画を具体化する上で生まれたのがこのスホーイT-50。
アメリカでいうところのATF(先進戦術戦闘機)計画みたいなものです。
そのため開発する上でのロシアの意気込みもさることながら投入されている技術も生半可なものではなく凄い技術の塊となっています。
航空ショーでのデモンストレーション飛行を見ればロシアのその本気度がひしひしと伝わって来ます。
本物とはこういうものです。
パクリが本業になってしまっている中国のナンチャッテステルス戦闘機とは一味も二味も違います。
・ロシアのPAK FA スホーイT-50ステルス戦闘機の航空ショーでのデモンストレーション飛行の動画。
を貼ります。
先日の珠海航空宇宙博覧会での中国製ステルス戦闘機殲20の飛行シーンと比較して見てもらえると本物とパクリの差が歴然とわかると思います。 -
ロシアのスホーイT-50ステルス戦闘機の機動飛行は物凄くクイックでしょう。
あまりのクイックさに機体背面部分の大気中の水分が瞬時に気化して霧状に変化する様子がはっきりわかります。
基本的にステルス戦闘機なのでステルス性能を重視した外形に作られているため純粋な飛行特性は悪くなっているはずなのですがこのクイックな機動飛行と併せ逆に急にスローなローテーション飛行もこなせるという柔軟さも併せ持った戦闘機に仕上がっています。
永遠のライバルであるアメリカ製ステルス戦闘機のロッキードマーチンF-22ラプターも同様の機動飛行が可能に作られています。
本物とはこういうものだと思います。 -
中国製ステルス戦闘機殲20、ロシア製ステルス戦闘機スホーイT-50の飛行シーン動画と貼ったのでアメリカ製ステルス戦闘機ロッキードマーチンF-22ラプターの飛行シーン動画も貼りたいと思います。
飛行内容を見ていくとやはりロシア製ステルス戦闘機と同様に極めて高い機動飛行を実現していることがわかります。
自分の機体を軸にして縦方向の回転を行ったり横方向の回転を行ったりそれらをクイックに行ったりスローに行ったり出来る点はさすがです。
中国も殲20を自画自賛するくらいなら最低でもこれらの機動飛行をやれるようになってからにして欲しいですね。 -
仕方なく↑この動画を貼ることになってしまいました。
本当はアメリカ国内の砂漠地域上空での晴れた日の鮮明な飛行シーン動画を貼る予定だったのですがこの動画の容量が微妙に大きすぎて貼れなかったのでこのようになってしまいました。
残念です。 -
アメリカとソ連/ロシアではこのような高い機動性を発揮出来る技術を搭載した戦闘機をステルス戦闘機よりも一つ前の世代の戦闘機で既に確立していました。
アメリカでいうとF-14やF-16、ソ連/ロシアでいうとMiG-29やSu-27の時点で実用化していました。
どちらの国も実用化までにはたくさんの試行錯誤と長い研究期間を要しました。
そんな技術なのでそう簡単にはパクれる技術ではないと思います。
自分の国で実用化するためにはそれなりの資金と血と涙と汗で獲得するしかないと思います。
・ソ連/ロシアのMiG-29の場合の動画。
を貼ります。
いろいろな方式がありますがMiG-29の場合はノズルの動きがまるで生き物のように動くタイプなのである意味気持ち悪くも見えます。 -
このソ連/ロシアのMiG-29OVTの高機動飛行はカナード翼がなくても他の部分で優れた技術力を持っていればこのような機動性を確保出来るという実例です。
飛行特性維持のためにカナード翼に頼り真の技術力を持っていない中国にとっては耳の痛い話でしょうね。実戦配備中の機体には装備していませんがヨーロッパ諸国の共同開発であるユーロファイタータイフーン戦闘機搭載のエンジン用の推力偏向ノズルも開発はされているようです。
・そのユーロファイタータイフーン戦闘機用推力偏向ノズルの動きを示す動画(デモンストレーション用らしくジェット噴射はさせてありません。)
を貼ります。 -
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双発エンジンに双垂直尾翼という姿であるため比較する対象物がない単機状態では一見大柄な機体であるかのように見えますが世界各国が開発しているステルス機の大きさに比べれば1番小柄な小さい機体となります。
F-16戦闘機かF-2戦闘機程度とかなり小型の機体です。
何時になるんだ?何時になるんだ?と多方面でささやかれていた日本製ステルス機の実機の初飛行はいよいよ来月2月の中旬になる予定です。